宇宙
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宇宙(うちゅう)について、本項では漢語(およびその借用語)としての「宇宙」と、「宇宙」と漢語訳される様々な概念を扱う。
定義

「宇宙」という語は一般には、cosmos, universe, (outer) space の訳語として用いられる。英語の cosmos は古代ギリシア語の κ?σμο? に由来する。κ?σμο? は原義では秩序だった状態を指すが、ピタゴラスによって世界そのものを指す言葉としても用いられるようになった[10]。「宇宙」は後者の意味に対してあてられる。一般には universe と同義だが cosmos は原義より秩序と調和のあることを含意する。「時間空間内に秩序をもって存在する『こと』や『もの』の総体」[11]としての宇宙 (cosmos) に関してはコスモスの項も参照。

英語 universe はラテン語 universum に由来し、すべての物と事象の総体を意味する[12]接頭辞 uni- は数詞の “1” を表すが、universe から派生して multiverse, omniverse などが造語されている。詳細はそれぞれ多元宇宙およびオムニバースの項を参照。

英語 outer space あるいは単に space は、地球大気圏外の空間や、地球を含む各天体の大気圏外の空間を指し、日本語では「宇宙空間」ないし「外宇宙」の訳があてられ、また日本語においても単に「宇宙」と呼ぶことが一般的である。地球の大気に関して、宇宙空間と大気圏内の境界として(便宜的に)カーマン・ラインが定義されている。詳細は宇宙空間の項を参照。
語源

「宇宙」という言葉確定した起源意味は不明だが、次のような説がある。

「宇」は「天地四方上下」(つまり上下前後左右、三次元空間全体)、「宙」は「往古来今」(つまり過去現在未来時間全体)を意味し(中国の戦国時代の書物・「尸子巻下」)、「宇宙」で時空(時間と空間)の全体を意味する(代の書物・「淮南子斉俗訓」)[13]

「宇」は「天」、「宙」は「地」を意味し、「宇宙」で「天地」のことを表す。古代中国の漢字文化で、「宇」と「宙」を組み合わせて生まれた言葉であると言われている。

分野ごとの定義

それぞれの観点から見た場合の「宇宙」の定義には、以下のようなものがある。
宗教哲学

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哲学的・宗教的観点から見た場合、宇宙全体の一部でありながら全体と類似したものを「小宇宙」と呼ぶのに対して、宇宙全体のことを「大宇宙」と呼ぶ。
天文学および現代宇宙論

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天文学的観点から見た場合、「宇宙」はすべての天体・空間を含む領域をいう。銀河のことを「小宇宙」と呼ぶのに対して「大宇宙」ともいう。
航空宇宙および宇宙工学

「地球の大気圏外の空間」という意味では、国際航空連盟 (FAI) の規定によると空気抵抗がほぼ無視できる真空である高度 100 km 以上のことを指す[14][15]。この基準はカーマン・ラインと呼ばれる[16]


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