様々なメリットやデメリットはあるが、現在アメリカ合衆国、欧州連合、日本では将来の宇宙望遠鏡計画が予定されている。その一部を以下に示す。なお、計画中とは、構想段階にある宇宙望遠鏡。予定とは、打ち上げスケジュールが確定している宇宙望遠鏡のこと。
巡天 (Xuntian)(予定) 中国 2024年に打ち上げが予定されている宇宙望遠鏡[5]。ハッブル宇宙望遠鏡の300倍の視野を持つとされており、10年間で全天の40%を撮影することが期待されている。
ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡 (旧称WFIRST)(予定) アメリカ合衆国
2025年に打ち上げが予定されている、ハッブル宇宙望遠鏡と同口径の2.4mの主鏡を備え100倍の広視野に渡り近赤外線での観測を行う宇宙望遠鏡[6]。
宇宙重力波望遠鏡 (LISA) (計画中)アメリカ合衆国、欧州連合
超長基線型重力波望遠鏡。3台のレーザ干渉計からなる、最長300万kmの超長基線型レーザー干渉計を宇宙空間に展開して観測を行う計画。2015年に機器の実証としてLISA パスファインダーが打上げられた。2034年に、人工惑星軌道に構築される予定。
ビッグバンオブザーバー(構想中)アメリカ合衆国、欧州連合
LISAの後継機であり、より高精度の観測を行う。
大型紫外可視近赤外線宇宙望遠鏡(LUVIOR) (構想中)アメリカ合衆国
直径15.1mのLUVOIR-Aと直径8mのLUVOIR-Bの2種類を設計する。 LUVOIRは、紫外線、可視光線、近赤外線の波長の光を観測する想定。
オリジンズ宇宙望遠鏡(構想中)アメリカ合衆国
中・遠赤外線宇宙望遠鏡の構想、2035年打ち上げを想定している。
その他にも、電波天文衛星 「はるか」 の後継衛星 (ASTRO-G) や国際宇宙ステーション (ISS) における観測(EUSO計画)等も、現在計画が立案され検討及び開発、そして観測準備が進められている。 宇宙望遠鏡を構築し、運用を行うためには、巨額の費用がかかるため、1ヵ国だけでは難しい時代に入っている。そのため、観測機器や望遠鏡本体の構築においても、国際協力体制の中で進められている。
その他
関連研究所
アメリカ合衆国 - アメリカ航空宇宙局
ヨーロッパ連合 - ヨーロッパ宇宙機関
中国 - 中国国家航天局
ロシア - ロスコスモス
日本 - 宇宙航空研究開発機構、国立天文台
脚注[脚注の使い方]^ “打ち上げから30周年を迎えたハッブル宇宙望遠鏡
^ NASA. “IXO