宇宙大戦争
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身長1.8 m[26][24][注釈 3]
体重100 kg[26][24][注釈 4]
出身地ナタール星[15][注釈 5]

超低温の冷却線によって物質の核振動をゼロにする無重力攻撃を武器とする侵略宇宙人[出典 12]。月面では甲冑風の宇宙服を着込んでおり、素顔は不明[出典 13]。宇宙服の手足は3本指となっている[27]。地球人の女性よりも小柄である[27][28]。金属片をこめかみに埋め込むことにより、特定の人物をロボットにして脳波コントロールで操れる[出典 14]。主な戦力は円盤と宇宙魚雷。地球侵略の前線基地を月面に設営しており、最終決戦では小型円盤数機を従えた司令母艦で地球に来襲する[15][24]

『地球防衛軍』に登場するミステリアンは人類を共通する要素を持ちうる存在として背景設定が描かれていたのに対し、ナタール人は背景や侵略目的などは描写されず、感情移入する余地がない侵略者とすることで、物語を徹底した地球人と侵略者の攻防に絞っている[19]

小松崎によるデザイン画では植物宇宙人とされていた[15]。脚本でも植物と思わせる描写が存在した[27]

脚本では、地球に潜入したナタール人の様子が描写されており、ピクトリアルスケッチも描かれていた[29]

岩村役の土屋嘉男は、自身が『地球防衛軍』のミステリアンや『怪獣大戦争』のX星人などで宇宙人の演技を工夫していたこともあり、本作品でのナタール人が怪物の演技にありがちな「ぴょこぴょこ歩き」であったことに不満を述べている[30]

劇中後半の冷却線によって建物が崩壊して空中に舞い上がるという東京攻撃のシーンは、発泡スチロールなど軽い素材で造られた市街地のセットの根元に圧縮エアボンベを仕込み、高圧空気を一気に吹き出させることにより、建物や車両の浮上を表現している[出典 15][注釈 6]

後年の『三大怪獣 地球最大の決戦』では、宇宙円盤クラブ会長室にナタールの円盤が釣り下げられている。[要出典]

登場メカニック
スピップ号
[1][15]
国際宇宙科学センターが開発した原子力燃料を使用する宇宙ロケット[出典 16](宇宙艇[36])。作中には2機が登場し、それぞれ機首・噴射口・尾翼先端部の色が異なる(1号艇は赤、2号艇は青)。乗員は8名[37]。胴体には「JAPAN SPACE PATROLE」の文字[33][34]、尾翼には「FFE」または「JFE」の文字[33]と国連マークがそれぞれ描かれている。船体には特殊金属S250号が使用されており、武器として機首に熱線砲[出典 17]を有するほか、機首に宇宙レーダーを、胴体内部に月面探険車1台をそれぞれ搭載している[出典 18]。自動防御システムが備えられているが[27]、1号艇はナタールに洗脳された岩村によって内部から爆破されてしまう。

ミニチュアは、ギミック付きの2メートル大のものと、遠景飛行シーン用の約60センチメートルの小型モデルの2種類が造形された[38][33]。1号艇と2号艇のミニチュアは共通で、塗装を塗り替えている[33]。素材はバルサ材ブリキ。大型のものは、ハッチやエレベーターなどの可動、ランディングギアの差し替えなどのギミックが設けられていた[出典 19]。月面着陸場面のため、下半分の実物大模型も作られた[38][9]。作中では尾翼に国連マークが描き込まれているが、宣伝ポスターや合成スチール写真では旧日本軍のような白い縁取りの日の丸が描き込まれていた。上昇シーンは、特撮ステージでは高さが足りないため、奥多摩の万年橋三浦市城ヶ島大橋から吊って撮影した[40][27]

月面探険車[出典 20](月面探検車[出典 21][注釈 7]
スピップ号に搭載されている車両[41][34]蛇腹で前後を繋いだ連接式の装軌車両で、通常はキャタピラで移動するが、月の空気を有する地帯ではエアークッションを用いてホバー飛行も可能[出典 22]。スピップ号と同様の熱線砲を装備している[出典 23]。スピップ号に1台ずつ搭載されており、2台が登場したが、1台はナタールの攻撃でキャタピラが切れて動けなくなってしまったため、放棄される。

月面探査が進んでいない時期に製作されたため、「月面の一部に希薄な大気が存在する」という当時の学説のひとつを援用し、ホバークラフト効果で高速移動する場面がある。[要出典]

造形物は、前部のみの実物大のものが1台と[出典 24]、ミニチュアが2機制作された[38][9]。ミニチュアは、散水ギミックによりホバー走行を表現している[出典 24]

幼少期から東宝撮影所に出入りしていた特撮監督の原口智生によれば、ミニチュア置き場を見学した際に月面探検車のミニチュアも置かれていたが、あまり大事にされている状態ではなかったことを証言している[44]。原口自身も、そのころは本作品を未見であったため、何のミニチュアかもわかっていなかったという[44]


ホバークラフトで月面車が空中移動するシーンで、円谷監督は月面車を吊って固定し、バックの岩山のほうを回転台に乗せて回転させることにより、スピード感のある映像に仕上げている。[要出典]

宇宙ステーションJSS-3[34][28](宇宙ステーションJSS3[15]
国際宇宙科学センターが運用していた宇宙ステーション[45][28]


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