劇中にはほかに、「アストロボート」を収納する宇宙母艦、月面移動用の「アストロスクーター」、各種ロケットが登場した。「アストロボート」を始め、劇中メカはアメリカの「LIFE」誌などを参考に、重田重盛によってデザインされたが、一部二本松監督がデザインしたものもあるという。
また、東宝以外の邦画作品では珍しく、架空の兵器として、「ミサイル搭載装甲車」と「自走レーザー砲[注釈 2]」も登場する。実在の兵器として自衛隊のF-104や61式戦車が登場する。 『別冊少年マガジン』(講談社)昭和42年4月号に、ダイジェスト漫画が掲載された。著者は古城武司。 丸昌から人工着色による劇中写真を使った5円プロマイド(ブロマイド)が18種発売された。メンコも各種発売されている。マルミツノートなどから学習ノートも販売された。マルサン商店からはソフトビニール人形が発売された。緑商会からは、プラモデルのギララがモーター動力(大)・ゼンマイ動力(小)、アストロボートはゼンマイ動力(大)・ゴム動力(小)が、それぞれ発売された。ギララ(小)とアストロボート(大)は緑商会解散後、童友社から再版されている。 欧州旅行招待券を懸賞に、上述のように名称募集が行われた。劇場では、公開前に『宇宙大怪獣ギララしんぶん』が配られ、大伴昌司による解剖図がついた。ギララの全体像は小出しにされ、プレスシートなどでは全身が分からないようギララが横を向いているものもあり、大半がイラストによるものだった。また公開時にはギララの写真入りの時間表が劇場で子供たちに配られた。 松竹宣伝部で『 The X from Outer Space』との英語題名がつけられ、海外セールスが行われた。英語の呼び名表記は「Guilala」。 ドイツではギララは「ギラ」という名で、『ギラ フランケンシュタインの悪魔』(Guilla Frankensteins Teufelsei)の題名で公開された。この副題は、「フランケンシュタイン」がドイツでは「巨大な怪物」を意味する単語であるため[11]。フランスではギララは「イトカ」という名で、『イトカ 銀河の怪獣』(Itoka le monstre des galaxies)の題名で公開された。イタリアやスペインでも公開されている。
漫画化
商品化
宣伝興行
海外興行
映像ソフト
2001年4月21日に松竹からDVD『宇宙大怪獣ギララ コレクターズ・エディション』が発売された[12]。
2003年4月25日に松竹からニューテレシネ・デジタルリマスター修復版DVDが発売[13]。同日に『吸血鬼ゴケミドロ』『昆虫大戦争』『吸血髑髏船』とセットになったDVD-BOX『S-F CUBE』も発売された[13]。映像・音声特典は2001年版と同一[13]。『S-F CUBE』にはヴィネットタイプフィギュアも付属する[13]。
2014年12月3日に松竹からBlu-ray Disc『あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション 宇宙大怪獣ギララ』が発売された[14][15]。
関連項目
『男はつらいよ 寅次郎真実一路』(松竹、1984年〈昭和59年〉)
冒頭で寅次郎が見る夢にギララが登場し、彼と戦う。劇中では単に「怪獣」と呼ばれているほか、本作の特撮シーンが一部流用されている[16]。
『2001年宇宙の旅』(MGM、1968年〈昭和43年〉)
本作と同年に公開されたアメリカのSF映画。2008年に放送された日本映画専門チャンネルの番組『ゴジラが来る』で、みうらじゅんは『ギララ』と『2001年』が同年公開であることに触れ、「日本が戦争に負けた国である」と強く感じたと語った。
『がんばれ!ベアーズ大旋風 -日本遠征-』(パラマウント映画、1978年〈昭和53年〉)
劇中の怪獣が出てくる日本のCMに、本作の映像が流用されている。1995年(平成7年)ごろには、井筒和幸監督を中心にリメイク企画が進行していた。当時、井筒自身がラジオなどで言及している。
『岸和田少年愚連隊』(松竹、1996年〈平成8年〉)
劇中の映画館のシーンで本作が上映されている。
『鎌倉シネマワールド』
1998年(平成10年)の秋頃からマスコットキャラクターとして、デフォルメされたギララが媒体に登場していた。その後、同施設の閉鎖と共に自然消滅した。
DVD『絶対やせる電エース』
本作製作時の各種資料が紹介されている。
『ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発』(2008年〈平成20年〉、2008ギララ製作委員会)
河崎実監督。洞爺湖サミットを題材にしたギララの新作映画。内容は本作と無関係である。
LADDERS(職業紹介企業、アメリカ)
2008年、同社の広告にギララが登場した[17]。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 『松竹タイムス』では「協力:日本特撮KK」と誤表記しているが、「日本特撮K.K.」は同時期存在した京都の特撮プロダクションで、「日本特撮映画株式会社」とは別会社である。
^ 61式戦車の模型がベースになっている。
出典^ a b c d e 電撃ホビーマガジン編集部 編「プロジェクト東宝チャンピオンまつり 祭り囃子は遠くに」『ゴジラ 東宝チャンピオンまつり パーフェクション』KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、2014年11月29日、123頁。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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