『宇宙大作戦』(うちゅうだいさくせん、英: Star Trek[注 2])は、ジーン・ロッデンベリーが制作したアメリカのSFテレビドラマ・シリーズ。『スタートレック』メディア・フランチャイズの最初のシリーズとして、NBC系列において1966年から1969年まで全3シーズンが放送された。23世紀を舞台に、宇宙船U.S.S.エンタープライズ号とその乗組員の冒険を描いている。
本作をきっかけに、7本のテレビドラマ、3本のテレビアニメ、13本の映画が制作されており、加えて、ノベライズ版を始めとした多数の書籍およびゲームや玩具等からなるメディア・フランチャイズが生まれ、現在では高い人気と影響力を持つテレビドラマの1つとして広く知られている。 本作は、ジーン・ロッデンベリーの番組制作会社であるノルウェー・コーポレーション
概要
沿革
放映当時は視聴率が伸び悩み、第2シーズンでの打ち切りが囁かれるほどであった。ファンによる手紙での継続嘆願運動などにより、辛うじて第3シーズンへ継続できたものの[5]、放映時間の変更や予算削減、それに伴う内容の方針転換から更なる視聴率の低下を招き、結局このシーズンで打ち切りが決定し[6]、1969年6月に放送を終了した。しかしその後、番組販売による再放送が始まると、次第にアメリカ全土でファンを獲得し、ニューヨークなどの大都市でコンベンションが開かれるなど、カルトクラシックの地位を獲得しつつ大衆文化に影響を与えるに至った[7]。
本作の版権を持っていたパラマウント映画では、ロッデンベリーに続編の制作を依頼し、テレビアニメ『まんが宇宙大作戦』が1973年9月から放送されるも[8]、依然として実写でのシリーズ復活を求めるファンの声は大きかった。1975年5月、ロッデンベリーはパラマウント映画と映画制作の契約を結び"Star Trek: The God Thing"の企画が立ち上がるが、宗教色の強い内容にパラマウント映画が難色を示したためこの企画は消滅した[9]。1976年9月、新たに雇われた脚本家達によって"Star Trek: Planet of the Titans"の企画が立ち上がるが、この企画もまた草稿台本に了承が出ずに消滅している[10]。1977年にはテレビドラマ『スタートレック:フェイズII』の企画が立ち上がり、1978年春からの放送がパラマウント・テレビジョン・サービスによって告知される。ところが、同年より『スター・ウォーズ』の大ヒットを契機としたSF映画ブームが生じたため、改めて映画へ企画が再変更され、1979年12月、映画第1作『スター・トレック』として公開されるに至った。