孫親子3人の中で、本格的な戦闘に初参加した年齢は悟飯が最年少。なおベジータ、フリーザ戦で5歳、悟空は連載開始時で12歳、悟天は初登場・魔人ブウ戦で7歳。悟空はセルと戦わせる時に自分と悟飯を比べ「オラが同じ(年齢)くらいの時は、全然たいしたことなかった」と言っている。ベジータも「サイヤ人と地球人との間に子どもが生まれると、強力な雑種ができる」と考えていた。
悟空の声を担当していた野沢雅子は息子である悟飯も演じることを『Z』1話のアフレコをするまで知らされず、悟空の子供が登場すると聞いた時に「誰が担当するのだろう?」と思ったという。キャスティングの理由は「悟空の息子だから」だったらしい。野沢は「育ちが違うから」と、子供時代でも悟空と悟飯、悟天の声や演技を変えている[68]。
顔は父悟空と瓜二つだが、サイヤ人の特性で髪型が一貫している父とは違い、幾度となく髪型が変わっている。鳥山明は「悟飯の髪型が気に入らなくて、ナメック星編でガラッと変えた」と語っている[69]。高校生になると身長や体格が悟空とほぼ同じになり、悟空がサイヤ人の特性でほとんど老化しないこともあり髪型以外はそっくりになっている。人造人間編の10歳時での身長はクリリンより少し低いくらいで、場面によってはほとんど同じ時もあり、悟空やクリリンと比べると背が伸びる時期は早かった。
主要キャラクターの中で唯一学園生活が描かれている。ビーデル役の皆口裕子は印象に残っている話として「『ドラゴンボール』の世界で学園物が面白かった」からと、ビーデル初登場=悟飯の高校編入をあげている[70]。
サイヤ人と地球人のハーフで尻尾が生えているのは悟飯のみ。『Z』第18話や劇場版『地球まるごと超決戦』などアニメオリジナルでは大猿化した話が多く、ゲームでの大猿化も悟空やベジータに比べて多い。
また、本人の性格や学者となる夢と反して戦いに巻き込まれたりするシーンなどが多く、鳥山明いわく「悟飯はつらかったでしょうね。お父さんと違って、戦うのが本当に嫌なんだろうなぁ」と、思いながら描いていたという[71]。「悟空も歳をとってきたし、そろそろ若い世代に変えた方がいいかなって思って当時は悟飯を主人公にという流れだったけど、悟飯の日常を描いていると、どんどん闘いより勉強が好きなんだろうなあってなっていって、後に道着もなくしてるし」と、鳥山も証言している[72]。
悟飯の声を担当した野沢は、ファンからはよく「優等生の悟飯がグレートサイヤマンになったりするギャップが魅力」という話を聞いたという。鳥山明も「グレートサイヤマンは僕も好き。悟飯は不器用だからあんな感じになるんですよね」と語っていた[73]。グレートサイヤマンの配色は原作でカラーイラストが無かったため、アニメスタッフが鳥山に配色を決めてもらった[74]。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ a b 『大全集 7巻』の「ドラゴンボール年代記」ではエイジ757年生まれ[3]、「キャラクター事典」ではエイジ756年生まれ[4]で相違している。『超全集 4巻』の「ドラゴンボール年代記」「キャラクター事典」では両方エイジ757年生まれ[5]に統一されている。
^ 『DRAGON BALL 超エキサイティングガイド キャラクター編』では釣りは悟空から教えてもらった大切な趣味であり、水に釣り糸を垂らして過ごす平和な時間こそが最大の宝物だと解説されている[2]。
^ アニメ版(Z、改)ではナッパを追撃できずにいた。また、天津飯の死を避けられなかったことでピッコロに見切りをつけられかけるが、内心で彼から「全て叩き込んだ。貴様もこの程度ではなかろう?」と精神的な成長を認められた描写がある。
^ この戦いを経て、もっと強くなることを誓うが、事件前に勉強をサボってカメハウスに遊びに行ったこともあり、事件後はチチの監視付きで勉強漬けの毎日を過ごすことになった。