高橋 (前略)名前はたしか山岸凉子先生から取ったんじゃなかったかな。
――そっちですか! 言われてみれば山岸涼一でしたね、サンズイとニスイで漢字はちょっと違いますけど。
高橋 まあでも、そんなに深い意味はなくて、ちょっと拝借したぐらいのことだったと思いますよ(笑)[1]。
^ 作者は「高橋葉介 2万5千字 ロングインタビュー」で以下のように語っている。インタビューアーは南信長である。
――先ほど『学校怪談』の九段先生の話が出ましたが、九段先生も思うように動いてくれなかったクチですか?
高橋 いや、彼女はかなり能動的に、自分で動いてくれるキャラでしたね。最初に出てきたとき、編集者が「面白い先生が出てきましたね」と。続けてもう1回出てきて「あ、また出てきましたね」。3回目に出てきたら「あ、3部作ですか?」って。で、もう1回描いたら、「ちょっと待ってください、これ続くんですか? それなら先に言ってくれれば、新連載みたいな形にしたのに」と言われました(笑)。女性キャラでああいうふうに動いてくれたのは初めてだったし、付き合いが長くなったぶん親しみも湧いて、大事に描いていた覚えはあります[5]。
^ シリアスなころの山岸くんは/なんだか別人 つーか別人/なんだけど 何度も死んでるし[6]。
^ 作者は「高橋葉介 1万5千字 最新ロングインタビュー」で以下のように語っている。インタビューアーは岩下朋世である。
――では、少年誌で描かれていた『学校怪談』などでは、オチをはっきりさせるように意識されていたのでしょうか。そういうエピソードばかりでもないと思いますが。
高橋 『学校怪談』は、特定のキャラクターを山岸以外出さないという形でずっとやっていたんですが、九段先生が出てきた頃からキャラクターものに切り替えました。もうストーリーで読ませるものは5巻ぐらいが限界だろうなと思ったんです。その後はキャラクターものに切り替えて、しかもあんまり怖くない、面白く読めるものということでやっていきました[7]。
^ 高橋 (前略)『学校怪談』の九段先生もそうなんですけど、勝手に出てきちゃったんです[8]。
出典^ a b 穴沢 編 2021, p. 187.
^ a b c 穴沢 編 2021, p. 29.
^ a b 『週刊少年チャンピオン』2019年24号(5月16日発行、秋田書店)P399
^ a b 諸星 ほか 2021, pp. 43?60.
^ 穴沢 編 2021, pp. 186f.
^ 高橋葉介 (2006年). “学校怪談のウヱブサイト用POPイラスト(書き下ろし)”. 2007年1月25日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2021年8月14日閲覧。
^ 穴沢 編 2021, pp. 32f.
^ 穴沢 編 2021, p. 186.
^ “浦沢直樹、萩尾望都、星野之宣、山岸凉子らが描き下ろし「諸星大二郎トリビュート」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年9月7日). https://natalie.mu/comic/news/444103 2021年9月7日閲覧。
参考文献
穴沢優子 編『高橋葉介 総特集 怪奇幻想マンガの第一人者』河出書房新社〈文藝別冊 KAWADE夢ムック〉、2013年6月30日。