学校の怪談2
監督平山秀幸
脚本奥寺佐渡子
出演者野村宏伸
岸田今日子
音楽寺嶋民哉
撮影柴崎幸三
編集川島章正
製作会社東宝、サンダンスカンパニー
配給東宝
公開 1996年7月20日[4]
上映時間103分[7]
製作国 日本
言語日本語
配給収入16億円[8]
(1996年度邦画2位)
前作学校の怪談
次作学校の怪談3
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前作と同じスタッフにより製作された。
前作同様手作り感のある映像を目指している一方で、カナダ・エイリアス社のCG作成ソフト「パワーアニメーター」を発売前に導入し、これを使用するワークステーションとして当時最大の処理速度を持っていたIndigo2を使用するなど、前作では最小限に抑えられたCGを積極的に導入している[9]。妖怪の造形担当に立体物を製作させてからそのデータをコンピュータに正確に入力するという手間のかかる手法を取る事で、CGであっても手作り感を表現している[9]。
岸田今日子は本作および『八つ墓村』で1996年度ブルーリボン賞助演女優賞を受賞した。 田舎の山間部に建つ小学校と隣接する寺には、塾の春休み集中合宿のために都会から来た塾生たちや、地元の子供たちが集り賑わっていた。この村の出身である塾講師の理香は、弟の司を含めた地元の子供たちとふれ合いをさせるべく、合宿を兼ねて生徒たちを故郷に連れ立ったのだ。しかし、理香の思惑通りに事は進まず喧嘩が勃発し、合宿の最終日である4月4日まで仲違いしたまま小学校での肝試しイベントを迎える。 寺の和尚は肝試し前の子供たちに、「30年前の4月4日4時44分。南小学校で、当時の校長先生が何者かに首をもぎ取られて死んだ。それからというもの、4月4日4時44分には、誰もあの学校には近寄らない……」という話を聞かせ怖がらせる。 夕方、肝試しが始まろうとしている最中、理香は指名手配されている泥棒の浅野と遭遇し、騒ぎを起こして肝試しが中止になってしまう。準備のために現地にいた子や、すでに出発していた数名の子供たちを除いて...。 一方、塾生の憲は理香の弟・司に炊飯係を押し付けられ、炊飯器のある小学校へ。居眠りした上に炊飯を失敗した憲は、何かに引き寄せられるように時計台へと向かう。すると、天井からぶら下がる風呂敷が気になり大時計の歯車に足をかけて登ろうとするが、スニーカーが歯車に挟まれて取り出せなくなり、時計が4時44分で停止してしまう。その様子を見届けた赤い服の少女が怪しく笑うと、突如として辺りに暗雲が立ち込め、校内にいた憲と肝試し中の子供たち、そして逃走して来た浅野が学校に閉じ込められてしまった。 そして、30年前、校長が襲われた時に校舎内をうろついていた不気味な茶汲み人形が姿を現し、呼応するかのようにお化けたちが溢れ出すのだった。
あらすじ
キャスト
浅野和成[4] - 野村宏伸
29歳。住職に変装し、スクーターを乗り回して寺や神社を狙う泥棒で、指名手配書が出回っている[注釈 4]。合宿先の寺から高価な衝立を盗んだ後、逃走中に地下通路から学校の校長室に辿り着き、事件に巻き込まれる[注釈 5]。鉢合わせた子供たちに対しては、「4月からの新任教師」と偽って取り繕う。笛でしか話さない憲の言葉を何故か理解できる。他の皆んなが目撃しているお化けのテケテケを、彼だけは視認できておらず、全く怖がらない。学校でも盗みを働いており、校長室から金の懐中時計を拝借する。盗みの邪魔になる子供たちには冷淡に接するが、根っからの悪人という訳ではなく、頼みを引き受けたり、危険な状況に置かれた時は、盗品を捨ててでも身を挺して庇っている。学校での事件が終焉した後も懲りずに泥棒を続けており、盗んだ仏像を背負ってスクーターを走らせ、パトカーから逃走している。