小学校低学年の時期は、学習の土台となるさまざまな体験をすることが重要なので、いわゆる「お勉強」ばかりをさせるのではなく、手伝いをさせたり、屋外に出て自然と触れ合ったりするなど、(文字や画像・映像ばかりでなく)五感を使った直接体験を十分にさせてやるほうがよい[7]。 知らない大人には近づかせないように配慮する必要もある。言葉たくみに子供を誘い連れ去ってしまったり(誘拐)、いたずらしたり、という事件がしばしば起きている。よって、知らない大人に声をかけられたら、「いそいでいる」などと言って断ったり、とにかくその場から離れる、という方法を普段から言い聞かせておく必要がある[7]。 青年期とは子どもから大人へと移行する12歳から25歳頃までをいう[8]。青少年期ともいう。 中学生の年齢は、子供の自我が育ってゆく時期であり、自分なりの考え方をしっかりと持つようになってくる[7]。それまでは、何でも親の言うとおりにしていた子供が、突然に親に反抗 青年期後期は職業選択の時期にあたり、個人としての生き方、男性または女性としての生き方、社会人としての生き方などアイデンティティ(同一性)を確立する重要な時期である[9]。 カナダの国際都市トロントでは、子育ての負荷を両親に集中させるのではなく、社会全体で子供を育てる、ということが行われている[10]。 日本の高度成長期においてはスパルタ教育が良いとする本が何冊も出版されていた[11]。近年では「誉め育て」など、子供の自信や自主性を重視した子育てを推す書籍が数的に多い。高度成長期から安定成長期にかけて、日本の男性の多くが職場やその他中間組織に長時間拘束されてしまい育児にほとんど参加しなかった(できなかった)ことへの反省と、共働きの一般化から、近年では父親参加型の子育てが各家庭・地域単位で進められている。 近年、また子供の全人格的な成長には両親(や祖父母)と学校だけの関与では不十分であることも多いとの認識が生まれ、「地域ぐるみの子育て」が見直されるようになってきた。 海外への赴任や国際結婚をする親のもとでは、異文化環境の下での子育ても行われる。それらの子供達は、多言語習得の機会があり、成長過程に於いて異文化教育が家庭内で自然に行われる。しかし、多文化環境では子供が不適応に陥る危険も大きい。多言語環境で育った子供には、しばしばどの言語も十分には操れないという現象が発生する(「ダブル・リミテッド」などと言う)。多文化・多言語教育を成功させるには親子双方の強い意思と多大なエネルギーが必要となるため、国際結婚や海外赴任などの環境にある子育てであっても、あえて単一文化環境で育てるという選択をする家庭もある。 「Category:育児を題材とした作品」を参照のこと。
安全の確保
青年期(青少年期)
青年期前期(思春期)子供はやがて思春期を迎える。写真は13歳の女の子と12歳の男の子。
青年期後期
子育ての国際比較
カナダ
日本
異文化間での子育て
子育てをめぐる箴言・慣用句等
「子育ては一大事業である。だが、いまだかつてその適性検査が行われたことは無い」(バーナード・ショーの言葉)
「親は無くとも子は育つ」
関連作品
脚注[脚注の使い方]
出典^ 広辞苑.
^ 野田 (1995), p. 108.
^ 広辞苑 育児.
^ Sendai, 仙台市役所 City of. “祖父母手帳 ?つなげよう・広げよう「孫育て」?
^ “ ⇒全国の祖父母手帳”. NPO法人 孫育て・ニッポン. 2023年7月3日閲覧。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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