始球式
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試合前イベントの進行計画は主催球団が事前に日本野球機構と相手チームに提出し、時間厳守に最大限の注意を払って行っている[8][9]
高校野球

センバツ大会は開幕試合の始球式では1964年第36回選抜高等学校野球大会以降、原則として文部大臣(2001年以降は文部科学大臣)が投手役を務める(ただし、何度か始球式が中止になったことがある)。文部科学大臣の都合によっては文部科学副大臣文部科学大臣政務官が代理を務める場合もあるほか、記念大会など稀に文部科学省関係者以外の人物が務めることもある(第80回記念大会では第1回大会優勝校である高松商業高校の当時の野球部主将であった松井章吾、第90回記念大会では当時のスポーツ庁長官鈴木大地が務めた)。第43回・第46回大会では大会会長(毎日新聞社社長)、第35回大会以前は兵庫県知事が投手役を務めていた。夏の甲子園大会の始球式では1997年第79回全国高等学校野球選手権大会までは文部大臣(2001年以降は文部科学大臣)が投手役を務めることが多かった。旧制中学時代野球部に所属していた愛知揆一が文部大臣時代に行った始球式では、外角低めにストライクとなる球を投げた[10]。また第85回全国高等学校野球選手権大会2003年)で小泉純一郎高校野球大会史上初となる現職首相による始球式を行い、ど真ん中へのストライクを投じた。

1988年第70回全国高等学校野球選手権大会では、当時皇太子の徳仁が皇族初の始球式投手を務めた。このときの打者役は常総学院高等学校仁志敏久[11]

1998年第80回全国高等学校野球選手権大会以降は、現役の高校球児が始球式を務めることも有る。特に、2006年8月6日第88回全国高等学校野球選手権大会では、前2005年末に人命救助をした京都府立久美浜高等学校の野球部員4名が担当。従来の投手役に加えて、打者役と捕手役のほかに、上空ヘリコプターから投下ボールをグラウンドで拾い投手役へ手渡す役まで、同校の4選手がそれぞれ任務をこなした[12]

2018年8月5日から8月21日まで16日間(8月19日の休養日を除く)開催された第100回全国高等学校野球選手権記念大会では、甲子園レジェンド始球式が毎日行われ、松井秀喜桑田真澄佐々木主浩太田幸司などかつて高校球児として夏の甲子園大会で活躍した、元野球選手の合計18人がそれぞれ参加しプレーボール直前でボールを放り投げていた[13]
プロ野球
2013年7月30日、マツダスタジアムで始球式を行う長州力

近年の日本野球機構(NPB)管轄のプロ野球では中継テレビ局で放送しているバラエティ番組ドラマ、または球団スポンサーの広告の出演者をはじめ、芸能人宣伝の一環として行うケースが増えている。球団のレトロ企画として往年の名選手(投手出身者に限らない)が行う場合や、異競技交流の名目として野球以外のアスリートが行う場合、地域密着を目指して球団ファンクラブの会員や本拠地の地方自治体に多額のふるさと納税を行った寄付者が行うケースもあり、多様化が進んでいる[14]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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