姉妹都市
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戊辰戦争を契機とした西郷隆盛庄内藩の縁(南洲翁遺訓参照)[24]

沖縄市(沖縄県) - 豊中市(大阪府)
1974年11月締結。沖縄の言葉の「いちゃりばちょーでぇ(出会えば皆、兄弟)」に由来する[25]

近江八幡市(滋賀県) - レブンワース市(米国カンザス州)
1997年2月締結。近江兄弟社の創設者ヴォーリズの縁。

いわき市(福島県) - 延岡市(宮崎県)
1997年8月締結。旧領主内藤氏の縁(磐城平藩から延岡藩へ移封)。いわき市によれば「兄弟」とは「親近感や連帯感などの強い結びつき」を持つ「対等の立場」であり、「相互交流を通じて、学び合い、競い合って、それぞれの個性を高め、共に躍進していく」願いが込められているという[26][27]

また、提携関係を家族になぞらえたユニークな名称では、次のものがある。

近江八幡市(滋賀県) - 富士宮市(静岡県) 「夫婦都市(めおととし)」
1968年8月締結。琵琶湖を掘った土で富士山が築かれたとの伝説から[28]

いわき市(福島県) - 由利本荘市(秋田県) 「親子都市」
1986年8月締結。旧領主岩城氏の縁(磐城地方の戦国大名から出羽亀田藩へ)。親密さを親子の関係になぞらえ「最も親しみをこめた愛情溢れる関係を末永く続けるため」名付けたもの[29]

函館市(北海道) - 青森市(青森県) 「ツインシティ(双子都市)」
1989年3月締結。古くから津軽海峡を挟んで人・物の交流があったが、1988年の青函トンネル開通後、積極的な交流を進めともに発展していくことを念願したもの[30]
国際提携
数と広がり

自治体国際化協会の集計(基準は上述)によれば、2016年8月31日現在の国際姉妹(友好)都市提携は1696件に上る(都道府県158件、市区町村は1538件)。国別ではアメリカ合衆国447件、中国362件、韓国161件、オーストラリア108件などとなっている[31]。なお、日本と国交のない中華民国台湾)との間でも17件の姉妹都市提携が結ばれている[31]日本李登輝友の会調べのデータでは、日本と台湾の姉妹都市提携(友好協力協定や友好交流覚書の提携先も含む)を2016年9月16日現在で56件としている[32])。

珍しいものでは鳥取県境港市1992年から朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)江原道元山(ウォンサン)市と姉妹都市提携していた。国レベルの公式な外交関係がない北朝鮮の都市との友好提携はこれ1件であったが、2006年の北朝鮮(国レベル)による地下核実験表明後、境港市側から元山市側に対して「破棄」が通知された[33]。したがって、日本と北朝鮮との姉妹都市提携は現在は1件もない。

日本においては、一般財団法人自治体国際化協会交流支援部交流親善課が国際的な姉妹都市関係の情報提供や支援を行っている。
歴史

日本と海外との最初の姉妹都市提携は1955年12月7日長崎県長崎市アメリカ合衆国ミネソタ州セントポール市の間で締結された。アイゼンハワー大統領が「ピープル・トゥ・ピープル・プログラム」を発表して国際都市提携を提唱するのに先立つもので、米国にとってもアジアの都市との初の姉妹都市提携であった[34]。アイゼンハワー大統領提唱後、1956年に全米国際姉妹都市協会(Sister Cities International)がワシントンDCで創設。

1955年5月、ニューヨーク駐在の日本国際連合協会代表ウィリアム・G・ヒューズの斡旋によって折衝が始まり[35][36]国際連合事務局から両市に勧誘状が出されて[35]国連デー10月24日)を期して結成式が行われた[37]。その後、12月5日に長崎市議会全員協議会が承認[35]、12月7日にセントポール市議会が議決して[35]正式に姉妹都市提携が締結された。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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