妄想代理人
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声 - 京田尚子事件現場の近くでゴミを物色していたホームレス。月子が襲われた事件の重要参考人で、また目撃者でもある。事件直後から姿を消しており、月子の赤いバッグを所持している。後に事件当時、月子は一人だったと猪狩達に証言する。父親の務める会社が潰れ家族がバラバラになり、帰る家がなくホームレス生活を余儀無くされていた。また孫は叔母に預けられたが、すぐに家出したらしい。その後、台風により住処が大破し歩いていたところで川に流されてしまうも、救助され病院に運ばれて入院し、孫娘(柴崎みどり)と再会する。
少年バット
声 - 阪口大助謎の通り魔。金色のローラーブレードを履いて野球帽を被った小学5、6年生の少年で、くの字に折れ曲がった金属バットを片手にニヤニヤと笑いながら相手に襲いかかる。精神的な悩みを抱えていたり追い詰められた者の前に現れる。壁や空間を通り抜けることが出来る。通常は彼から逃げることは出来ないが、猪狩美佐江にだけは精神的に敗れている他、8話では逆に追い回されている。成長すると体が大きくなり顔も化け物に変貌を遂げる。最終的にはマロミにすがれなくなった人々の心が少年バットを無限に増長させてしまったことで、黒い固まりとなり大勢の人々を飲み込む。正体は鷺月子が10年前に生み出した妄想の産物で、それが現代に蘇ったもの。月子が愛犬マロミが通りかかった車に撥ねられ死んだことと真っすぐに向き合ったことで、その存在は消滅した。
少年バットによる被害者

偽少年バット(狐塚誠)による被害者も含む。
川津 明雄(かわづ あきお)
声 -
内海賢二第1話から登場。少年バットによる通り魔事件を追うルポライター(週間噂マガジン)の男性。37歳。交通事故を起こし、後述する相手の老人の息子に入院費と慰謝料を払うのに切羽詰っていた。通り魔事件のことを嗅ぎ付け、最初の犠牲者となった月子を記事のネタとして付き纏うが、途中で少年バットに襲われ2人目の被害者となった。
鯛良 優一(たいら ゆういち)
声 - 山口眞弓第2話から登場。事件発生現場の近くに住む小学生。11?12歳。武蔵野南小学校に通っている。年齢の割にクールでナルシスト。家庭教師・晴美に想いを寄せる。勉強、スポーツ、人気、全てにおいて完璧であり、何をやっても一番なことからクラスでは「イッチー」と呼ばれる人気者であった。児童会会長の選挙にも立候補[注 5]し自らも当選確実だと思っていたが、その矢先に金色のローラーブレードや野球帽などの外見的特徴から少年バットの疑いをかけられたことで一転、いじめの対象にされてしまう。それによりかねてから嫌悪していた牛山がクラスの人気者に成り上がり、全ては牛山のせいだと逆恨みする。そんな中、牛山と一緒に下校した際に彼が少年バットの被害に遭い、周囲の自分への疑いが増すことを予測して翌朝から自身の部屋にひきこもり疑われる恐怖に脅えていたところ、妄想の世界から少年バットに襲われ4人目の被害者となる。しかし、それにより疑いから解放されたため被害に遭ったことを喜ぶ。
牛山 尚吾(うしやま しょうご)
声 - 津村まこと第2話から登場。武蔵野南小学校に通う生徒。12歳。いじめが理由で優一の通う小学校に転校してきた小学生。前の学校のスクールカウンセラーに「何事にも積極的に挑戦する」ように言われたことから、児童会会長に立候補するなどしたことが功を奏し、「ウッシー」と呼ばれ人気者になる。そのせいで優一に嫌われるが、本人にはその自覚がない。優一と一緒に下校していたところで少年バットに襲われ3人目の被害者となるが、後に狐塚誠による犯行だったことが判明する。
蝶野 晴美(ちょうの はるみ)
声 - 三石琴乃第2話から登場。25歳。控えめで大人しい性格。眼鏡を掛けている。慈愛大学で笠秋彦の大学研究室の助手を務めながら、優一の家庭教師をしている(優一の事件後は見舞いをしている)。二重人格であり、ホテトル嬢のもう一つの人格「まりあ」が存在する。まりあの時の記憶はなく留守番電話を介して会話をしている。秋彦にプロポーズを受け夫婦になるが、入籍はしていない。自身が二重人格を抱えていることや裏の顔を秋彦は知らないため、彼に正直に告白すべきかを悩んでいる。まりあとの争いの最中、少年バットに襲われ5人目の被害者となる。
まりあ
蝶野晴美のもう一つの人格であるホテトル嬢。晴美の時の記憶はなく留守番電話を利用して会話をしている。晴美とは対照的に自由奔放で気性の激しい性格。濃い化粧に付け黒子やかつらを被ることが多く、眼鏡はかけない。また、服やカバンも晴美とは別のものを使う。晴美がプロポーズされたことで彼女の幸せに嫉妬し、逆恨みをする。12、13話にも登場。
蛭川 雅美(ひるかわ まさみ)
声 - 中嶋聡彦第3話から登場。どこか飄々とした中年の警察官(班長)。猪狩とは昔からの友人。まりあの常連客でもあり、まりあや他のホテトル嬢には必ず自分のことを「お父さん」と呼ばせている。一見家族思いの男性だが、影では金を見返りに暴力団に情報を流したり、娘の妙子の部屋に隠しカメラを仕込み、着替えを盗撮していた。そのため、カメラの存在に気付いた妙子は家出してしまう。家族の為にマイホームを建てるのが夢だったが、真壁に脅され、資金集めのために覆面を被りひったくりを繰り返し、薬物にも手を出してしまう。自分の悪行を止めてほしいと強く願っていたときに偶然にも少年バットに扮した狐塚誠に襲われるが、反撃して誠を逮捕した。その後、台風の土砂崩れによりマイホームは無残にも倒壊し、住む家を失った上に妙子は記憶喪失状態となってしまう。少年バットによる6人目の被害者。
狐塚 誠 (こづか まこと)
声 - 阪口大助第5話から登場。自分が聖戦士だと思い込む南中学の2年生。本物の少年バットと違い、上歯に矯正器具をつけている。偽少年バット。現実と妄想の区別ができていない所があり、自らの少年バットとしての犯行は聖戦士としての使命と本気で考えていた。少年バットとして蛭川に現行犯逮捕されるが、彼自身もまた猪狩の強引な取り調べにより心身を追い詰められていき、留置場内で本物の少年バットに殺害される。しかし、少年バットの存在が実証できず、公には自殺とされ、この件によって猪狩と馬庭は職を追われてしまう。少年バットによる8人目の被害者。
蛭川 妙子(ひるかわ たえこ)
声 - 水樹奈々第6話から登場。蛭川の一人娘。小さい頃から父を敬愛し慕っていたが、ふとしたことから父親の悪行を知り、父親と自身を嫌悪し家を飛び出す。その後も情緒不安定な状態が続き、台風の日に少年バットに襲われ記憶喪失になってしまう。少年バットによる7人目の被害者。
その他の人物
第1話

亀井 正志(かめい まさし)
声 -
陶山章央月子が少年バットに襲われた現場の近くに住むオタク。37歳。フィギュア作りが得意。部屋にはたくさんの美少女フィギュアがあり、後にそのフィギュアが馬庭を事件解決へと導く手掛かりとなる。マロミに心酔しているような描写がある。まりあの客としても登場し、プレイの際にはベッドの周りにたくさんのフィギュアを置く。3話、12話にも登場。
老人の息子
声 - 家中宏事故を起こした川津を病院で激しく責め立て、治療費や慰謝料を要求する。
鳩村 真祐(はとむら まさひろ)
声 - 鈴木清信月子の上司であるM&F(エムアンドエフ)の社員。34歳。仕草やしゃべり方はオネエそのものである。月子をヨイショしながらも新作を納期までに間に合わせるべく発破をかけるが、一向に月子が新作を作らないことから彼自身も追い詰められていく[注 6]。最後は月子を車で自宅に送り届けた直後に事故が起きて死亡した。10話、11話、12話にも登場。
第2話

優一の母
声 - 紗ゆり晴美を優一の家庭教師として自宅に招く。
担任の先生
声 - 金月真美武蔵野南小学校の教員。優一と尚吾の担任。事情聴取に来た猪狩と馬庭に、事件のせいでいじめを受けている優一のためにも事件の早急な解決を訴える。
第3話

笠 秋彦(かさ あきひこ)
声 - 小林俊夫蝶野晴美の上司で慈愛大学の研究員。33歳。助手の晴美にプロポーズして夫婦となったが、入籍はしていない。晴美の解離性同一性障害には気づいていない。結婚式を行わずに記念撮影で済ますなど、派手なことを好まず質素な暮らしを望む穏やかな男性。13話にも登場し、マロミに心酔するようになる。
精神科医
声 - 仲野裕蝶野晴美の主治医。晴美がプロポーズを受けたことを聞き、相手に解離性同一障害を隠していくことは困難だと告げる。
ダブルリップのボーイ
声 - 大倉正章まりあが務める風俗店「ダブルリップ」の店員。劇中では姿は見せず、マリアに電話をかけてくる。非常に明るく軽い口調。
第4話

半田 順次(はんだ じゅんじ)
声 - 郷里大輔蛭川から情報を得ているヤクザ。蛭川からは金だけでなく、風俗遊びまでせがまれ辟易している様子。
真壁 俊介(まかべ しゅんすけ)
声 - 藤原啓治半田が所属するグループの幹部。36歳。蛭川を脅して大金を巻き上げる。相手に一切容赦はしない残虐な性格。13話にも登場。
司会者
声 - 渡部猛劇中に登場する少年バットに関するニュース番組の司会者。
主人公 / ヒロイン
声 - 小山力也 / 川上とも子劇中に登場する漫画「男道」の主人公とヒロイン。
第5話

主婦
声 - 西山久美、茶木珠美、小田切こずえ少年バットの話をする主婦たち。
第6話

妙子の母
声 - 笠原留美蛭川妙子の母で蛭川雅美の妻。台風の土砂崩れにより家が倒壊し、住む家を失ったことにより半狂乱になる。
柴崎 みどり(しばざき みどり)
声 - 不明謎の老婆の孫娘。
ニュースNA
声 - 堀川仁台風情報のニュースの声。
妙子をいじめる少年
声 - 細野雅世林智子小学生の頃に妙子をいじめた少年2人。暴言を浴びせていた。
妙子の友人
声 - 日笠山亜美小平有希妙子が家を出る以前に親友だった2人。
第7話

尚吾の母
映像のみ登場。
ニュースNA
声 - 林田尚親狐塚誠自殺関連のニュースの声。
ウェイター
声 - 園部好徳馬庭の夢に登場したウェイター。
署員
声 - 小原雅一声のみ登場。
刑事
声 - 亀井俊彦、吉田浩二声のみ登場。
第8話
本編とは直接関係のない少年バットにまつわるサイドストーリー。自殺志願者の三人が集団自殺を試みるがなかなかうまくいかない。そこに少年バットが現れる。
かもめ
声 - 冨永みーな自殺志願者サイトの常連の一人。


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