女王の教室
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しかし、6年3組の児童24人全員に思いを伝える事に成功する。児童全員から感謝の意を伝えられるも、あえて最後まで冷たく突き放して去る。最後の方で彼女のやり方に大反対だった上野教頭(半海一晃)も、卒業式の日にようやく認めて理解を示した(ドラマ最終回)。人間的に言えば教え子のためならどんな事も厭わないものの、結局のところ真矢がかつて批判していた人間と変わらない部分も多々見られる[10]。神田和美が教室で居眠りしていたときの夢の中で、1回だけ普通に明るくさわやかに「ごめんなさい。これが本当の私なの」と振る舞うシーンがあった(第8話)。また最終回で神田はこの夢の中の阿久津について言及し、この夢の中の阿久津が本当の阿久津の素顔だと涙ながらに語った。SPでは真矢がどのように鬼教師に変貌したかの経緯が明かされる(後述)。SP内での2度目の再教育センターでの研修中も、和美と由介の抱える悩みに対するアドバイスをして、それぞれ解決に導いている。
神田 和美(かんだ かずみ)
演 - 志田未来平成5年5月10日生まれ。血液型 AB型。身長142cm、体重32.8Kg[11]。エピソード1では中学1年生。本作品のもう一人の主人公。みんなと仲良く思い出を作りたいと考えるごく普通な平和主義の女の子。友達思いで真っすぐな性格。その分お人好しであり、財布騒動では恵里花に利用されてしまった。「てぃひっ!」や「だはぁー」など個性的な言葉を発する事もある。「てぃひっ!」という決め台詞は照れた時や、何かを誤魔化す時に多用される。志田の元祖トレードマークにもなっているが、元々は、台本で「テヘ!」と書かれていたものを志田が改定したものである。事実、第1話で姉・優(夏帆)が、「何がテヘよ」と台本そのままに喋っている。握り拳を前頭部に当てる素振りも志田のオリジナルである。真矢のやり方に納得出来ず、友達だと信じていたクラスメイトに悉く裏切られるが、ひたすらクラスメイトを庇い続ける彼女によって6年3組に再び絆が戻る。彼女自身は真矢と「闘う」事で人間的に成長し、生徒たちの中で一番に真矢の真意に気づき、いつの間にかクラスを引っ張る存在となった。そして彼女の成長は、彼女の家庭にも好影響を与えていく。真矢に「私のイジメに耐えられる一番強い子」と見抜かれた彼女は、最初から真矢のしごきのターゲットにされていた。最後まで貫いた思考が、神原小学校(初任地)時代の真矢と似ている。勉強が不得意で元気だけが取り柄とも言える。私立中学校に通う病弱でクールな姉・優とは対照的である。しかし、真矢の去った後、少しでも恩返しをしようと一生懸命勉学に励み、念願であった姉と同じ中学校への入学を果たした。当初は「私立は無理」と思われていた。勉強の不得意な一例としては、釧路という漢字を「苦死路」と書いている。スポーツも不得意である他、歌も音痴である。そそっかしい性格は、いつも台所で皿を落として割っている母・章子にそっくりで、学校では筆箱や給食のカレーを床に落としている。クラス仲間の真鍋由介と「カウントエイト」という漫才コンビを結成。由介の宝物である「タタッキー」というモグラのぬいぐるみを探し当てた後、由介に元気付けられた「辛い時はカウント8を数える」という言葉が由来である(第5話)。なお、真鍋とは作中では真矢やクラスメイトが発言している程度で神田の本心は不明だが異性としても意識していたと思われるシーンが見られた。通学途中によく凶暴な犬に出くわす。最初は怖がっていたが、精神的な成長と共に怖がらなくなりつつある。「朝礼で立ったまま寝ていた」事もあったらしい。エピソード1では、クラス仲間との悩みなどについて、真矢に数回相談をしに行っている。最初の挨拶は相変わらず決まって「てぃひっ!」である。彼女を演じた志田は本作に関して「真矢先生は本当に怖い。でもそういう厳しい先生は一生心に残ると思います。真矢先生に全員で立ち向かう6年3組を応援してください!」とコメントしている[12]
真鍋 由介(まなべ ゆうすけ)
演 - 松川尚瑠輝平成5年9月20日生まれ[13]。血液型 A型。身長157cm、体重45kg[14]。エピソード2では中学1年生。サッカーが得意。本作品の準主人公。スナックを営むオカマの優しい祖父と二人暮らし。いつもふざけてばかりいるが、実の母親に捨てられた悲しい過去がある。幼少期に母親からもらったモグラのぬいぐるみ(タタッキー)を常に持ち歩いている。和美の最初の理解者であるが、彼自身も和美の姿を見て成長していく。成績は和美と最下位を争うほど悪く、常に代表委員をやらされていた。テストや授業中も落書きをしたり掃除中も遊んでばかりいるなど、学校での生活態度は不真面目。真矢に対しては反抗的で、テストや創作ダンスの練習をサボったり、防犯訓練や創作ダンスの練習ではお手本を見せるように主張する場面もあった。また、クラスメイトが真矢の言いなりになっている状況にも不満を持っており、財布泥棒事件をキッカケにしばらく学校に登校しなかった事もある。クラスメイトのほぼ全員から見下されているが、いざというときには怒りなどの感情を包み隠さず、物事の真髄を突く強い正義感を持ちあわせている。10話では真矢に本気で戦うべく、1日1回必ず笑う事と、挨拶を「アロハ」にする事を提案した。卒業式では真矢の計らいで7年ぶりに母親と再会した。劇中では、和美に好意を寄せているようなシーンがあり、告白しようとまでしていたが、馬場や進藤を口説いている一面もあった。エピソード2では、同級生のノブヤ(後述)と起こした問題解決法などについて真矢に数回相談をしに行っている。その際は足を引きずって歩いていた。
半崎小学校 6年3組の児童

※五十音順。最終回の卒業式における卒業証書授与式のシーンでは、五十音順ではなく成績順で呼ばれていたため、成績順位表を表記。

6年3組 成績順位順位氏名
1西川 浩一
2刈谷 孝子
3三田村 誠
4石橋 鉄矢
5黒木 秀樹
6田端 美知子
7星 仁美
8落合 初
9地井 圭次
10中村 一郎
11松本 エマ
12宮内 里絵
13太田 徹
14斉藤 望
15不破 翔太
16山下 健太
17島田 マリ
18安藤 桜
19田中 桃
20佐藤 恵里花
21馬場 久子
22進藤 ひかる
23真鍋 由介
24神田 和美

安藤 桜 (あんどう さくら)
演 -
森本更紗和美、恵里花、桃と同じ塾に通う友達。特に桃と仲がよく、いつも一緒にいる。財布泥棒事件以降、恵里花たちとともに和美をいじめ、その後真犯人と分かった恵里花とも絶交するが、それでも恵里花を気遣う和美の影響や、由介の説得もあって友情を取り戻す。一時は真矢を撃退すべく、ストライキのメンバーになった。最終話では桃・マリとともにネットで知り合った男たちと会いにいき、そこから連れ去られそうになっていたところを真矢に救われる。演じた森本は本作に関して「桜は今まで演じた役と違うので、すごく勉強になります。色々な方々にお世話になりながら頑張っているので、応援よろしくお願いします!」とコメントしている[12]
石橋 鉄矢 (いしばし てつや)
演 - 伊藤純平成績が良く、私立受験組の1人。人参が嫌いで給食の際に残していたが、クラス一同が真矢に打ち勝つ事を誓ったあと、克服する事が出来た。
太田 徹 (おおた とおる)
演 - 押川大輔10話で、理科の授業でトイレに行っていたため授業に遅れて受けられなかったが、真矢に本気で戦うとクラスで誓った後は遅刻をしなくなる。
落合 初 (おちあい はじめ)
演 - 田村勇馬8話で授業中にあくびをした事で真矢にチョークを投げつけられ、注意を受ける。
刈谷 孝子(かりや たかこ)
演 - 佐々木ひかり平成6年1月13日生まれ。血液型はB型。身長147cm、体重36kg[15]。成績優秀で西川に次ぐ私立受験組。当初は真矢に取り入ろうとしており、マリらビジュアルグループたちには不評で「ガリ子(ガリ勉なため)」と呼ばれてからかわれていた。自身は真矢の言う事を聞かない和美たちに反感を持っていた。しかし、次第に和美たちのおかげで友情の大切さを認識するようになる。9話で三者面談後に母親からは「可愛くないんだから勉強していい会社に入るしかないでしょ」と言われていたが、授業参観の日に、嫌われていたけど卒業制作のおかげでみんなと友達になれた事を母親に伝えた。卒業式の日、真矢みたいな教師になりたいと語った。演じた佐々木は本作に関して「私とは全く違う性格だし、先生に惚れ惚れしているボーッとした顔をするのが意外に難しいです。


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