ドリス・デイが出演する場面の撮影では、彼女が洗車機を車で通る場面が最後に撮影されたが、これは、洗剤の化学物質が彼女の皮膚に何らかの影響を引き起こすことを虞れてのことであった。制作者側がデイにこの意図を説明したのは、この場面の撮影が、何の問題もなく無事終了した後のことで、その後はこの逸話が映画の宣伝にも使われた。
この映画は、合衆国内では12,705,882ドルの興行成績を残し[2]、1963年の映画の中では最もヒットした作品のひとつとなり、『クレオパトラ』に巨費を投じていた20世紀フォックスを支える一助となった。合衆国内の劇場への貸与料 (theatrical rentals) は600万ドルに達した[4]。
サウンドトラックのおもな曲
"Move Over, Darling" ? 作詞・作曲はジョー・ルービン (Joe Lubin)、ハル・カンター(英語版)と、デイの息子テリー・メルチャーの共作で、編曲はジャック・ニッチェ。歌ったのはドリス・デイとコーラスで、コーラスは西海岸のセッション歌唱グループの代表格だったダーレン・ラヴ、ファニタ・ジェームズ (Fanita James)、ジーン・キング (Jean King) のブロッサムズであり、映画の冒頭のタイトル・クレジットの部分と、終幕のBGMとして使われている。この曲は、1964年にデイの歌唱で、1983年にはトレイシー・ウルマンの歌唱により、それぞれ全英シングルチャートの8位まで上昇した。
「婚礼の合唱」- リヒャルト・ワーグナー『ローエングリン』(1850年初演)より:ニックとビアンカが、新婚旅行先のホテルに到着した場面で流れる。
「夢見る人」- スティーブン・フォスター作詞・作曲。エレンの追悼式の場面でBGMとして流れる。
"Twinkle Lullaby" ? 作詞・作曲はジョー・ルービン。エレン(ドリス・デイ)が子どもたちに歌う。
脚注^ Solomon, Aubrey. Twentieth Century Fox: A Corporate and Financial History (The Scarecrow Filmmakers Series). Lanham, Maryland: Scarecrow Press, 1989. ISBN 978-0-8108-4244-1. p253
^ a b ⇒Box Office Information for Move Over, Darling. The Numbers. Retrieved September 5, 2013.
^ Garner, James & Winokur, Jon The Garner Files: A Memoir Simon & Schuster; (November 1, 2011)
^ Solomon p 229. この数字は貸与料だけの金額である。
外部リンク
Move Over, Darling - IMDb(英語)
女房は生きていた - allcinema
⇒女房は生きていた - KINENOTE
Move Over, Darling - オールムービー(英語)
女房は生きていた - MOVIE WALKER PRESS
女房は生きていた - 映画.com