船絵馬などの船の絵も奉納された[10]。北欧などでも絵画の形で奉納されている[11]。
こういった絵画は、ヨーロッパではEx-Voto Marinsと呼ばれ、帆布に船で使う塗料のあまりから描いた物から、画家に頼んだものまで様々である。
日本で船絵馬が奉納されるようになったのは、江戸時代から明治時代である[10]。もともと絵馬は、神に捧げる神馬が高価で神社側も管理が大変だったため馬の絵を捧げたのが始まりだが、それに続いて船を絵馬としたものが船絵馬である。ヨーロッパの構図と似たようなものもあるが、キリスト教がご禁制であったことから民間に文化が伝わるとも考えられず、日本海事科学振興財団の研究者は、日本独自に奉納がなされるようになり、構図も「苦しいときの神頼み」は世界共通で似たような考えから生まれたものではないかと考えている[12]。
ギャラリー
フィンランドのLimingan教会