奈良県内におけるケーブルテレビ局(HFC方式で、かつ有線テレビジョン放送法に基づく)は近鉄グループの寡占産業となっている。以前は中部・南部に幾つかの小規模事業者が存在したが、これらは全て近鉄ケーブルネットワーク(KCN・奈良盆地部分)とKCN子会社のこまどりケーブル(主に山間部)に事業譲渡、または統合され、現在は2社だけ[注釈 9]で県内全域をカバーしている。うちKCNではサンテレビ[注釈 10]及びNHK大阪総合・KBS京都・テレビ大阪の区域外再放送を実施している[注釈 11]。 特に前述したとおり、奈良県ではNHK、民放(在阪大手4局・奈良テレビ)とも、デジタル放送は東部・中南部に直接受信をするための中継局がない(奈良テレビ放送#デジタル放送の項を参照。アナログ放送の時代はこれらの地域にも中継局はあった)ため、デジタル放送を視聴するためにはこまどりケーブルへの加入が事実上必須となっており、各局が行うワンセグを使った直接受信も事実上不可能である(NHKに関してはNHKプラスのアプリで視聴は行えるが、内容は全国向けと東京向けの番組になる)。 FTTH(光ファイバー)については、NTT西日本「スカパー!プレミアムサービス光」と、eo光テレビ(奈良県では近鉄ケーブルネットワーク提携の「KCN eo光テレビ」と、ケイ・オプティコムが直営[23][注釈 12]するものとがある)が利用できるが、提供される地域は北部の大半のみである。「Category:奈良県のケーブルテレビ局」を参照 奈良県の方言は、奈良市などの県北中部と十津川村などの奥吉野地方で大きく異なる。北中部の方言は大阪弁に近く近畿方言(関西弁)らしい方言であるが、奥吉野の方言は東京式アクセントが主流で、「大根→だーこ」「赤い→あかー」のような連母音変化が起こり、「目ぇ」「気ぃ」のような長母音化が起こらないなど、近畿地方のなかで特殊な言語島となっている。詳細は「奈良弁」および「奥吉野方言」を参照 奈良市に暮らした志賀直哉は随筆『奈良』にて「蕨粉や豆腐、雁擬は評判が良い」と書きながらも、「(奈良は)食ひものはうまい物のない所だ」と書いたことで知られ、後者の文章がひとり歩きし、奈良の食に対する評価ともなっている[25]。
県域放送局
NHK奈良放送局(松尾山87.4MHz : 県内各地に中継局を設置)
外国語放送
FM COCOLO(生駒山76.5MHz : 県内の放送対象地域は奈良市のみだが、奈良盆地一帯で受信可能である)
コミュニティ放送
「コミュニティ放送」も参照
FMハイホー(エフエム西大和)
奈良県初のコミュニティFM(1999年7月24日開局)、周波数 81.4MHz / 送信出力 5W
ならどっとFM(奈良シティエフエムコミュニケーションズ)
2000年6月1日開局、周波数 78.4MHz / 送信出力 20W
FM五條(祥水園)
2017年7月8日開局、周波数 78.0MHz / 送信出力 20W
FMヤマト(YAMATO)
2021年2月11日開局、周波数 77.5MHz / 送信出力 5W
聴取状況
radikoでは大阪府域局のエフエム大阪及びFM802を含めた在阪民放各局に加え兵庫県のラジオ関西及び兵庫エフエム放送(Kiss FM KOBE)が県内全域でサービスを実施している。交通情報は、ならどっとFM、NHK奈良FMのほか隣接する京都府のKBS京都(AM局)とα-STATIONで奈良県の情報も流している[22]。
ケーブルテレビ
新聞
地方紙
奈良新聞
奈良日日新聞
2005年11月に休刊ののち、2006年9月に新社を発足し同年10月から復刊、日本新聞協会にも2009年に加盟するが、経営難が解消されず2010年に日刊紙としては再休刊となり、週刊紙となった。
全国紙
他の都道府県では特定の1紙または数紙の新聞(概ね地元紙である場合が多い)が大きなシェアを確保し、全国紙を含む他紙が残りの少ないシェアを分け合う状況が一般的になっている中で、奈良県は日本経済新聞以外の全国紙4紙と主要地元紙(奈良県の場合は奈良新聞)がいずれもシェア20%以上を確保している唯一の都道府県である。2007年時点での都道府県内シェア(世帯普及率)は、朝日新聞が29.2%、毎日新聞が27.6%、産経新聞が21.9%で、いずれも47都道府県中で首位となっている。朝日が県内シェア首位となっている唯一の都道府県であるほか、産経のシェアが20%を超えているのは奈良県と大阪府のみである。日本経済新聞は奈良県内の全国紙で唯一シェア2割を下回っているが、東京都と神奈川県に続き、千葉県と並び都道府県内シェア3位を確保している[24]。
読売新聞
朝日新聞
毎日新聞
日本経済新聞
産経新聞
文化・スポーツ
方言
食文化「Category:奈良県の食文化」も参照