岡山県南西部の秋祭りに繰り出す太鼓台は千歳楽・千才楽・千載楽(せんざいらく・せんだいろく)と呼ばれる。千歳楽は高梁市以南の備中國分で広く分布するが、備讃瀬戸の島嶼部香川県側でも一部この呼称が使われている。備前國分の瀬戸内市牛窓にも同形態の太鼓台が存在するが牛窓での呼称は「どんでんどん」。太鼓台を担ぐ際の担ぎ唄として「千歳楽」を唄うので「千歳楽」の呼称になったとする説がある。千歳楽は布団を3枚もしくは5枚を載せたモノが一般的であるが、中には2枚布団(倉敷市連島)7枚布団(浅口市旧金光町)のモノもある。総重量は1トン程度までで他地域の太鼓台と比べ総じて小ぶり。千歳楽が出る祭で最も賑わうのは10月最終土日に行われる倉敷市玉島乙島の戸島神社秋季例大祭(乙島祭り)。千歳楽8台、御船3台、だんじり1台が地区内を巡行する。
千歳楽の唄[1]を歌いながら練り歩いた後、高く上げて「さした」と叫ぶところもある。
新居浜型太鼓台西条祭りの御輿屋台2006年10月 愛媛県西条市 伊曽乃神社祭礼
四国の東予・西讃エリア、特に愛媛県の新居浜太鼓祭りや西条祭りなどで見られる大型の太鼓台。豪華な金糸刺繍の飾り幕が施されており、高さ5.5m、重量2.5t(太鼓台に乗る指揮者などを含めると総重量は3t以上)となる。隣接する四国中央市や香川県坂出市・三豊市などにも分布している。 東北の福島県中通り地方に伝わる太鼓台及び連山車は、西日本で見られるものとは異なる。こちらの太鼓台は曳山形式を取っており、また車輪の数は前輪・後輪が2つずつある。舵はある地域とない地域があり、例として二本松の提灯祭りの太鼓台には舵がない。屋根は破風屋根で蟇股と欄間に彫刻と金箔を施し、その下の四方に裳階を付ける。内部には前進する方向に締太鼓を3?4個設置、後方に大太鼓が置かれる。 太鼓台の内部では書いて字の通り、太鼓や笛を演奏するようになっている。一部に装飾品の幕を張り、運行する。昼間は前進方向の屋根に町の字紋などを染め抜いた旗を二本、交差させて置く。夜間は屋根に提灯を飾り付けるための枠を設置、300個以上の提灯を飾りつける。 二本松市の二本松神社秋季例大祭を中心に、同市内小浜の塩松神社祭礼(通称・ ⇒小浜の紋付祭り)や本宮市の安達太良神社祭礼、郡山市の安積国造神社祭礼、大玉村の玉井神社祭礼など、旧二本松藩領域に多く見られる。福島市では連山車という名前で伝わっており、主に福島稲荷神社の祭礼にて曳き廻しが行われる。 関連項目が多すぎます。関連の深い項目だけに絞ってください。必要ならば一覧記事もしくはナビゲーションテンプレートとして独立させることも検討してください。(2019年3月)
福島県の太鼓台
脚注[脚注の使い方]^ [1]
関連項目
東北
二本松提灯祭り
北部先囃子
南部先囃子
連山車
近畿
ふとん太鼓
堺まつりふとん太鼓連合保存会
友井保存会中南之町ふとん太鼓
宮前まつり宮前ふとん太鼓巡行
播州の秋祭り
灘のけんか祭り
四つ太鼓
御坊祭
笑い祭
内原祭
中国
加茂大祭
能地春祭り(三原市)
八幡神社秋大祭(坂町)
乙島まつり
四国
⇒日和佐八幡神社秋季例祭(徳島県美波町)
さかいで大橋まつり(香川県坂出市)
宇多津秋祭り(香川県宇多津町)
琴平ちょうさ祭り(香川県琴平町)
琴弾八幡宮大祭(香川県観音寺市)
稲積山高屋祭(香川県観音寺市)
柞田ちょうさ祭り(香川県観音寺市)
豊浜ちょうさ祭(香川県観音寺市)
大野原八幡神社秋季例大祭(香川県観音寺市)
川之江太鼓祭り(愛媛県四国中央市)
伊予三島太鼓祭り(愛媛県四国中央市)
土居太鼓祭り(愛媛県四国中央市)
新居浜太鼓祭り(愛媛県新居浜市)
西条祭り(愛媛県西条市)
九州
細島みなと祭り(宮崎県日向市)
長崎くんち(コッコデショ)
本庄稲荷神社夏祭り(国富町)
都農神社夏大祭(宮崎県都農町)
外部リンク
太鼓台文化圏 (TBK)に生きる - ウェイバックマシン(2016年4月10日アーカイブ分)
堺まつりふとん太鼓連合保存会 - ウェイバックマシン(2010年8月5日アーカイブ分)
⇒新居浜祭りHP田神館
⇒備中玉島 千歳楽
⇒友井保存会中南之町ふとん太鼓
⇒伊丹市・宮前まつり/宮前ふとん太鼓のホームページ
⇒新居浜太鼓祭り東京會
⇒ちょうさドットNET
日和佐八幡神社秋季例大祭
⇒二本松の提灯祭り