太陽系外惑星
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.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}銀河系内の恒星にどれだけ惑星が一般的に存在するのかを示したイメージ図[1]発見方法で色分けされた各年の太陽系外惑星の発見個数を示したグラフ木星と太陽系外惑星の一つであるTrES-3の大きさを比較した図。TrES-3は、わずか31時間で主星の周囲を公転しており[2]、またサイズが大きく、主星に近い軌道を公転しているホット・ジュピターなので、トランジット法で検出するのが容易な惑星の一つである。HARPSが発見した主な太陽系外惑星の想像図

太陽系外惑星(たいようけいがいわくせい、英語: Extrasolar planet)または系外惑星(英語: Exoplanet[3])とは、太陽系の外にある、太陽以外の恒星公転する惑星である。

初めて太陽系外惑星が正式に確認されたのは1992年で、太陽系外惑星エンサイクロペディアの統計によると2024年6月1日時点で5,741個の太陽系外惑星が確認されており、惑星系を持つことが確認されている恒星は4,237個で、そのうち903個が複数の惑星を持っている[4][注 1]
概要

その存在を示すとされた初めての証拠は1917年に記録されたが、その証拠は認められなかった[5]。科学的観測に基づいて初めて太陽系外惑星が発見されたのは1988年であったが、後にそうであると確認されるまでは太陽系外惑星としては受け入れられなかった。

2004年から観測を行っている高精度視線速度系外惑星探査装置(HARPS)では約100個の太陽系外惑星が発見されているが、2009年から観測を行っているケプラー宇宙望遠鏡は2,000を超える太陽系外惑星を発見しており、また数千個もの[6][7]惑星候補を検出しているが[8][9]、そのうちの約11%は誤検出である可能性が示されている[10]。いくつかの恒星では、周りを複数の惑星が公転している様子も観測されている[11]

太陽のような恒星の約5分の1[注 2]ハビタブルゾーン内に「地球サイズ[注 3]」が存在するとされており[注 4][12][13]銀河系に2,000億個の恒星があると仮定すると[注 5]、潜在的に居住可能な惑星は銀河系内に110億個存在していることになり、赤色矮星の場合も含めるとその数は400億個に及ぶと見積もられている[14]

@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}知られている中で最も質量が小さな太陽系外惑星はDraugr(PSR B1257+12 A、PSR B1257+12 b)で、の約2倍の質量しか持たない[要出典]。一方で、NASA Exoplanet Archiveに記載されている最も質量が大きな太陽系外惑星はHR 2562 b[15][16]木星の約30倍の質量を持つが、惑星の定義に基づくとこの質量は惑星とみなすには大きすぎるため、褐色矮星に分類される可能性がある。太陽系外惑星には主星に非常に近い軌道をわずか数時間で公転しているものや、とても遠くに離れて数千年かけて公転しているものもあり、中には主星と重力的に結び付いているかどうかも曖昧なほど離れているものもある。これまで発見されてきた太陽系外惑星のほとんどは銀河系内に位置しているが、銀河系から遠く離れた別の銀河内に存在する銀河系外惑星が存在する可能性を示す証拠も見出されている[17][18]。現在、知られている最も太陽系に近い太陽系外惑星はプロキシマ・ケンタウリbで、約4.2光年(約1.3パーセク)離れている[19]

太陽系外惑星の発見は、地球外生命探索への関心を強めてきた。地球上における生命の前提条件である、液体が表面に存在する可能性がある領域ハビタブルゾーン内を公転する惑星には、より大きな関心が集まっている。惑星の居住可能性についての研究において、生命が存在しうるのに必要な惑星地球との適合性には、それ以外にも様々な要因を考慮する必要がある[20]

太陽系外惑星に加えて、恒星を公転せずに単独で存在することが多い自由浮遊惑星と呼ばれる天体も存在する。それがWISE J0855-0714のようなガスジャイアントの場合、準褐色矮星と扱われることもある[21]。銀河系内に自由浮遊惑星は10億個以上存在すると考えられている[22][23]
命名各例において、太陽系外惑星を含む伴星への一般的な命名法を示した図HIP 65426 bはHIP 65426の周りで初めて発見された惑星である[24]

太陽系外惑星への命名法は連星系への命名法を修正して使われている。これは従来からの慣習だったが、Washington Multiplicity Catalog (WMC) が整理し、国際天文学連合(IAU)に暫定的に認可された[25]
恒星の名のあとに、主星はAをつけ、伴星は順に(発見順、同時発見は明るい順)、B・C …… をつけて区別する。何も付けない場合、それは連星系全体を表す。

A(BやCでも同様)自体が連星だった場合、Aa・Ab・Ac …… をつけて区別する。

Aa自体が連星だった場合、Aa1・Aa2・Aa3 …… をつけて区別する。

ここで、たとえば3連星を A・B・C とするか Aa・Ab・B とするかは軌道の大きさや発見の経緯で変わるが、明確な基準はない。歴史的には実視連星には大文字が、分光連星には小文字が使われてきた[25]。単一星(連星系でない恒星)を惑星が公転している場合、主星名の後に小文字のアルファベットをつけて命名する[25]。原則、その恒星を公転する惑星が初めて発見された時、主星名の後にbが付けられ(主星にはaを付けることもできるが[25]、実際にそうすることはほとんどない)、それ以降に発見された惑星はc・d ……と順々に命名されていく。例外的に、初めて発見された太陽系外惑星系PSR B1257+12の惑星にはA・B ……が使われている。かつては 1・2 …… や a・b …… も使われた[25]。同じ惑星系内に複数の惑星が同時に発見された場合は原則、主星に近い順に、b・c ……と命名される。


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