1976年の東映は『トラック野郎シリーズ』と『まんがまつり』以外は不振番組が続き[14][15][16]、同年7月、シビレを切らした岡田茂東映社長が自ら陣頭に立ち、実録ものをさらにドギツク、リアルにしたドキュメンタリー・ドラマ路線の新設を打ち出し[16][17][18][19]、「洋画のヒット作の趨勢と呼応する"話題性"を軸にした"見世物映画"を香具師の精神で作品を売っていく」と宣言した[17]。岡田社長肝いり路線の第一弾が『沖縄やくざ戦争』と『徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑』の二本立てで[17]、第二弾が岩城滉一主演の「暴走族シリーズ」第4弾『爆発! 750cc族』と舘ひろし主演の『男組 少年刑務所』の二本立てだったが[17][20]、これが先の新路線とは傾向の違う青春路線だったため[21]、この二本立ての興行不安から岡田社長が急遽、公開予定のなかった[17]、本作『太陽の恋人 アグネス・ラム』を付け[16]、三本立てで公開した[7][16][20][22]。東映としてはアグネスのボインの神通力に期待した[1]。しかし不良性感度と純情派の同居が思わしくなく[22]、結果、興行は振るわず[7][16][22]。岡田は「これは所詮うちのカラーに合わん。勝負に出たのが狂った」と述べている[16]。 『爆発! 750cc族』 『男組 少年刑務所』 1970年代当時の岡田茂東映社長が8ミリフイルムによるホームシアター化を推進していたため[23][24][25]、「富士フィルム東映8ミリ映画劇場」のタイトルの一つとして1970年代に8ミリフイルムとして発売されている(東映ビデオ#1970年代)。ビデオテープが発売されたかについては不明。2003年3月にはエポック社から、54枚の写真カード等を付けて限定500個を謳いDVDとして発売された[4]。高中のミュージック・ビデオ『Go-On』にも映像が登場している。その後、2011年10月21日発売の「復刻! 東映まんがまつり 1974年夏」において初DVD化されている。
同時上映
監督 - 小平裕 / 主演 - 岩城滉一
監督 - 岡本明久 / 主演 - 舘ひろし
映像ソフト
脚注^ a b c d e f g h i j “ラムちゃん魅力のすべて ちゃっかり東映出演してました”. 報知新聞 (報知新聞社): p. 13. (1976年8月20日)