太陽にほえろ!
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基本的に藤堂からは「ゴリ」[26]、山村や野崎からは「ゴリさん」と呼ばれるが、初期の頃はそれが逆転していたこともあった。また、後輩刑事からも基本的には「ゴリさん」と呼ばれるが[27]、赴任したばかりの西條はしばらく「ゴローさん」と間違えて呼んでいた。殉職後に階級の特進があったかどうかは言及されておらず、不明[28]
島公之(しま きみゆき / 殿下)■
演 - 小野寺昭(1話 - 414話[29]宮城県仙台市出身[30]。1945年(昭和20年)4月2日生。城東大学卒(第143話)。学生時代の課外活動は「人形劇サークル(128話)」「剣道部(第143話)」と設定ブレが見られる。赴任前は加賀町署に勤務していた。かつての所属先に関しては設定に混乱があり、一部では港北署とされている[31]。なお、加賀町署は実在する警察署である。また、加賀町署は警視庁の警察署ではなく、神奈川県警察の警察署であるため、前述の石塚と同じく、島は都道府県を跨いで七曲署に移動してきたことになるが、キャリアではないのでこの設定は現実ではあり得ない。島は何度か昇任試験を受験しようとし、石塚と行動を共にすることもあった[32]。殉職による2階級特進により、最終階級は警部補[33]。1968年6月1日付で巡査長に昇進したことが作中で言及されているが、この場合、生年月日が1945年4月2日であれば23歳で巡査長に昇進したことになる。しかし、「巡査長」という階級(警察法上の正式階級はあくまで巡査であり、いわゆる名誉階級)が与えられるは巡査拝命から10年後であるため、23歳で巡査長昇進は在り得ない。甘いマスクの貴公子然とした風貌から殿下と呼ばれる。女性によくもてるが、恋愛運は悪く常に不幸な結末をたどる。「殿下」というニックネームで呼ぶのは藤堂や先輩刑事たち、および早見に限られており[34]、柴田以降の後輩刑事からは基本的に「島さん」と呼ばれている。初期は仕事をさぼってゴルフの練習に興じたり、夜の女性たちへの聞き込みを専門にするなど遊び人的キャラクターだったが、刑事としては優しすぎる人格がクローズアップされて良心的なキャラクターへとシフト。しかし命の尊厳を軽視したり容疑者を平然と庇うような態度をとる相手には熱くなることもあった。京都在住の妹がいる。繊細な性格で指先が器用なことから、爆発物の処理や複雑な機械の扱いなどを任されることも多い。1980年(昭和55年)7月、アメリカから帰国する婚約者の三好恵子(香野百合子)を車で迎えに行く途中、センターラインをオーバーしてきたトラックを避けようとして崖から転落。車が爆発・炎上して死亡した。
内田伸子(うちだ しんこ[35] / シンコ)
演 - 関根恵子(1話 - 8話、12話 - 16話、19話、21話 - 22話、25話 - 26話、28話、30話 - 33話、38話、40話、42話 - 44話、47話 - 48話、52話 - 53話、60話、63話、65話、68話、72話、74話、76話 - 80話、82話、95話、97話、100話、102話、104話、110話 - 111話)東京都出身。初登場時は七曲署少年課勤務婦警。警察官としてのキャリアはマカロニより1年先輩。第38話に捜査課勤務となり正式に一係配属となった。中学時代に母を亡くし、父一人娘一人の父子家庭暮らし。父親、内田宗吉(ハナ肇)はかつての藤堂の同僚で退職後、小料理屋を営んでおり、勤務がない時はその店の手伝いもする。そのためかおしんこと時折からかわれることもある。1974年(昭和49年)8月、柴田と結婚するため退職[36]
早見淳(はやみ じゅん / マカロニ)※
演 - 萩原健一(1話 - 52話[37])東京都出身。1948年(昭和23年)生。赴任前は本富士署に勤務していた。警察官としてのキャリアはシンコの1年後輩にあたる。殉職[38]による2階級特進により、最終階級は警部補[33]。第1話にて本富士署[39][40]から一係に転属される。長髪にノーネクタイ、当時流行の三つ揃い[41]で身を固めた風貌に銃を提げた姿がマカロニ・ウェスタン風と島にからかわれ、そのままニックネームに。家族は無く、タバコ屋の二階に下宿している。警察官としての職務よりも、やむにやまれぬ思いを抱えて犯罪に走ってしまった若者たちに共感してしまう性格。やること為すこと全て型破りで、その暴走ぶりは先輩刑事たちの頭を悩ませた。1973年(昭和48年)7月、負傷した石塚の見舞いの帰り道にて立ち小便の直後に小銭狙いの通り魔に刺されて死亡(職務執行中の失命ではないので、正確には「殉職」に当たらない)。
柴田純(しばた じゅん / ジーパン)●
演 - 松田優作(53話 - 111話)東京都出身。1949年(昭和24年)生。赴任前は神谷警察署原町派出所に勤務していた[42]。殉職による2階級特進により、最終階級は警部補[33]。殉職した早見の後任として一係に配属される。なお警察官としてのキャリアはシンコよりも後輩である。看護婦の母親と実家で暮らしている。配属当日に無銭飲食で捕まり、留置場から初出勤した。空手の有段者で、それを武器に一張羅のジーパン姿で暴れまわる。父親は派出所勤務の制服警官[43]だったが犯人に銃撃され死亡。その際、拳銃を携帯していなかったことが理由で殉職扱いにはならなかった。それ以来、彼自身も拳銃に対してコンプレックスを抱くようになる。一係配属後も頑なに拳銃携帯を拒否していたが、ある事件の捜査中、傍にいた伸子が銃撃され重傷を負ったことから、遂に拳銃を手にし、モーターボートで逃走を図る犯人目掛け発砲、弾が船体に命中しエンストで阻止できた(第72話「海を撃て!! ジーパン」)。これをきっかけとして、拳銃を携帯する描写が見られるようになる。その後、殺傷能力が低く、命中精度の高い拳銃を選択し携帯するようになった。のちに伸子と恋仲になって婚約するが、その矢先の1974年(昭和49年)8月、自分が身を挺して守った男に撃たれて殉職。今際のセリフ「何じゃ、こりゃあ! 死にたくねぇよ、何で死ぬんだよ、俺……」は語り草になるほど有名だが、台本には存在しない松田のアドリブだったという[44]
三上順(みかみ じゅん / テキサス)●
演 - 勝野洋(112話 - 216話)熊本県出身。1949年(昭和24年)生。赴任前は七曲署警邏課矢追町派出所に勤務していた。殉職による2階級特進により、最終階級は警部補[33]。殉職した柴田の後任として七曲署捜査一係に配属される。ニックネームの由来は、犯人をおびき出すため、目立つようにテンガロンハットをかぶった姿がテキサスのカウボーイのように見えたことから。九州男児らしい一本気な性格で、正義感が強く、拳銃は左利き柔道四段で、空手を心得た殺し屋や凶悪犯と単身対決することも多かった。また純粋で心優しい一面もあり、その優しさは警察犬など動物相手にも通じるほどだった。七曲署での功績が認められ本庁に栄転が決まるが、その直後の1976年(昭和51年)9月、正義感ゆえの焦りから単身で拳銃密造グループの取引現場に乗り込んでしまい、激しい銃撃戦の末に若い命を散らす。家族は「両親が熊本在住」と放送終了後に発刊された書籍には記載されているが、第179話で父親は生まれてまもなく死亡しており顔も知らないと語っている。一方第157話では「父親の財布を盗んだ嫌疑をかけられた」子供時代の辛い思い出を語っており、設定ブレが見られる。また、第665話の歴代殉職刑事に絡んだ事件の際の山村の報告では母親もすでに病死していることが判明した。
田口良(たぐち りょう / ボン)●
演 - 宮内淳(168話 - 363話)1951年(昭和26年)生。赴任前は城南署に勤務していた。殉職による2階級特進により、最終階級は警部補[33]。姉7人に囲まれて育った大阪生まれのぼんぼん。お人好しで慌てん坊だが、そのぶん面倒見がよく、若者の心を理解することに長けている。260話のみロッキーから「ボンさん」と呼ばれるが「背中がムズ痒いからやめてくれ」と言われ、以降、ロッキーからの呼ばれ方は「先輩」に統一された。新任の若手の中では既に刑事経験がある初の人物であり、元々は城南署の刑事だった。そのためか、三上までの新人刑事は「ジュン」と読む名前が付けられてきたが、田口の名前は「ジュン」ではない。田口以降の新任刑事は既に刑事経験のある人物が多くなる[45]。ある殺人事件の容疑者として三上を逮捕したことから、一係との縁が生まれる。三上が証拠不十分で釈放されたのちも執拗に追い続けるが、やがてそれが誤解だとわかり、一係と協力の末に晴れて真犯人を逮捕。その後、自身の希望と七曲署の欠員補充要望により、一係配属となった。赴任当初は甘ったれで不安な面も多々見られたが、後輩である岩城の赴任後は、頼もしい先輩刑事に成長した[46]。またこの頃、荒んだ生活を送っていた五代がヤクザに絡まれていたのを助け、新品のスニーカーを贈っている[47]。当初は叔母とアパートで二人暮らしをしていたが、やがて彼女が帰阪し一人暮らしとなる。岩城の赴任後はある事件をきっかけに彼と同居するようになり、それは自身が殉職するまで続いた(そのアパートはそのまま岩城、そして令子へと引き継がれている)。猫が苦手である(第187話)。1979年(昭和54年)7月、事件の関係者である女性(根岸とし江[48]を庇って被弾し、一係への電話連絡中に藤堂の声を聞きながら絶命する。
滝隆一(たき りゅういち / スコッチ)▲
演 - 沖雅也(217話 - 244話、274話、300話、399話 - 456話、463話 - 476話、491話 - 493話)東京都出身。1949年(昭和24年)生。殉職した三上の後任として城北署から七曲署の捜査一係に転属となる。城北署の出身であるが、鮫島について語るシーンがないため、城北署で鮫島と同僚だった時期があるかどうかは不明(鮫島が辞職した時点ではまだ原町署に在籍していた可能性がある)。背広、飲み物、タバコなど、何でも英国製を通すダンディな刑事。あまりの気障ぶりに石塚が思わず叫んだ「スコッチ野郎![49]」がそのままニックネームとなった。後輩からの呼ばれ方は「滝さん」で統一されていた。元来は性格の優しい刑事だったが、赴任1年前に先輩刑事と共に犯人を追いつめた際、一瞬発砲を躊躇ったことで先輩刑事が逆に射殺されるという悲劇に直面し、それ以来、冷酷非情な一匹狼に変貌してしまう。七曲署赴任後もチームワークを嫌い上司の命令を無視して常に単独行動をとり続けた[50]。しかし、その捜査手腕は確かで、短時間の間にかなりの情報を調べ上げているほか、射撃も石塚が認めるほどの腕前。七曲署に着任して早々、前任者である三上の殉職に対して侮辱する発言をして石塚を激高させたため、石塚に殴り飛ばされている。かつての婚約者(演:夏純子)の死を経て、人としての温かみを取り戻し、1977年(昭和52年)3月に山田署に転勤する[51]。その後も1977年10月に山田署管内での事件捜査で七曲署管内を再訪、一係との合同捜査において岩城の拳銃恐怖症克服に貢献したり、1978年(昭和53年)4月には藤堂狙撃の一報を聞きつけて単独で捜査協力に駆けつけたりした。その間、山田署では一匹狼ぶりが持て余され厄介者扱いを受けていた。1980年(昭和55年)3月、沖縄に飛んで単独捜査をしていた際、同事件を捜査中の七曲署メンバーと遭遇。藤堂の配慮もあって沖縄の件は七曲署への出向扱いにされ、事件解決ののち七曲署捜査一係に復帰する。その頃にはかつての非情な面がまだ残る[52]ものの、藤堂を尊敬し、一係のメンバーたちと信頼し合えるほどに成長した彼の姿があった。時にはギャグを言ったりかなり穏和なキャラクターに変化していった。島亡き後は岩城・五代・西條・竹本らを引っ張る若手たちのリーダー格となった。しかし、過去に胸部を撃たれた際の傷が原因で抱えることになった持病の再発もあって入院。1982年(昭和57年)1月、拳銃密造事件の捜査に病をおして参加したが、それが却って自身の命を縮める結果となってしまう。犯人との格闘の直後に喀血。搬送先の病院で山村と石塚に看取られながら、息を引き取る。死亡後に階級の特進があったかどうかは言及されておらず、不明[28]。犬が大の苦手である。
岩城創(いわき はじめ / ロッキー)●
演 - 木之元亮(256話 - 520話)北海道出身。1952年(昭和27年)生。警視庁機動救助隊から一係に配属される。ロッキー山脈登頂を夢見る山男[53]、自然と動物を愛する心優しい刑事。機動救助隊員時代の経験を活かしたロッククライミングアクションが得意。当初は住む家を決めておらず、宿直という形で署内に泊まり込んでいたが、ある事件をきっかけに田口のアパートに同居するようになり、彼の殉職後も引き続いてそのアパートに住んでいる。機動救助隊配属前は三の輪署の刑事だったが、赴任して3日目に拳銃を構えた犯人に丸腰で説得に当たった結果胸部を撃たれてしまい、それ以来極度の拳銃恐怖症となってしまう。一係でのチームワークに助けられ一旦は克服しかけるものの、1977年(昭和52年)10月、ある事件で狙撃され負傷したことで再発。しかしその事件の合同捜査で山田署から応援に来ていた滝の支えにより完全克服を果たす。父親は元漁師で既に故人、母親は釧路に在住。さらに兄夫婦が東京にいる。基本的に先輩刑事からは「ロッキー」、後輩刑事からは「岩城さん」と呼ばれるが、その風貌もあって藤堂からは「ヒゲ」[54]と呼ばれたこともある。交通課の婦警だった早瀬令子と2年にわたる交際の末、1980年(昭和55年)8月に結婚[55]。翌年には双子の父親になる。1982年(昭和57年)8月、念願のロッキー登山に旅立つが、偶然にも容疑者を追ってカナダ入りした一係の捜査に参加。大追跡の末ロッキー山脈で容疑者を追い詰めるも、リスを庇ったところを撃たれて殉職。令子の希望により彼の遺骨はロッキー山脈に風葬された。殉職後に階級の特進があったかどうかは言及されておらず、不明[28]
五代潤(ごだい じゅん / スニーカー)
演 - 山下真司(364話 - 475話、489話)沖縄県出身。1955年(昭和30年)生。上京して間もない頃、自暴自棄になっていたところを田口に助けられ、彼に憧れて刑事に。その際にもらったスニーカーをずっと愛用していたことから、このニックネームがつく。赴任前は城南署の刑事だった。恩人である田口も城南署の出身だが、五代が田口との出逢いを経て警察官になったのは田口が七曲署に着任してからであるため、城南署で同僚だった期間はない。七曲署捜査一係への赴任以前に既に刑事経験がある人物の中で名前の読みが「ジュン」である唯一の人物。恩人である田口が射殺されたことを知り、その犯人を挙げるため、休暇を取って他管轄である七曲署管内で単独捜査を行っていたところを一係のメンバーと遭遇。そのためメンバーとの軋轢を生むが、最終的には一係のバックアップもあって自身で犯人を逮捕、田口の仇を取った。しかし管轄外で勝手な捜査を行ったため免職寸前となるも、藤堂の計らいによって七曲署捜査一係に配属される。非常にナイーブな性格で、ことあるごとに失敗を犯しては刑事の職に対する自信を失いかけていた。また、その若さと真っすぐな性格から、非情な捜査を行う滝に強い不信感を抱いて激しく対立したこともあった。両親は幼い頃、在日米軍の軍用車輌に轢き殺されて亡くなっており、以後は妹と二人で必死に生きてきた。その妹が拳銃乱射事件の巻き添えとなって死亡し、彼女の「沖縄に海の牧場を作りたい」という遺志を実現させるため、1981年(昭和56年)9月に退職し、故郷の沖縄へ帰郷する。489話のラストに五代は藤堂の復帰を聞いて沖縄から駆けつけて挨拶をしにやって来た。そこで五代の後任である竹本に初めて出会い、「頑張れよ」と握手した。
西條昭(さいじょう あきら / ドック)
演 - 神田正輝(415話 - 最終話)東京都出身。1952年(昭和27年)生。事故死した島の後任として警視庁捜査一課から一係に転属される。つまり、赴任以前に既に刑事経験のある人物であるが、所轄の刑事部門である七曲署捜査一係よりも上位の部署から異動してきた人物であるため、性格はともかく刑事としての実績は既に相当積んでいたことになる[56]。医大中退後、たまたま「警察官募集」のポスターを見て警官になった変わり種。拳銃は回転式ではなくオートマチックを携帯し、足を使わず車で捜査に臨む合理主義者。西條の父は「西條医院」を営んでおり近くで怪我人が出ると治療してくれるが昭とは仲が悪いため患者の容態を教えてくれない。当初は自ら「ドックって呼んでくれよ」とニックネームを名乗ったり、捜査会議中にダジャレを連発するC調キャラだったが、相次ぐ先輩刑事との別れや後輩刑事の加入から次第に若手のリーダー格に成長、石塚の殉職後は彼に代わってそのポジションを引き継いだ。医学部出身ながら、初登場時に自身の推理と解剖所見がまるで違う結果になってしまったことから石塚に「ヤブ」というニックネームをつけられてしまい、藤堂らからもしばらくはその名前で呼ばれていた[57]が、自身の成長とともに「ドック」と呼ばれるようになった。
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