太陽にほえろ!
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1981年5月、心臓の手術による入院のため、しばらく捜査の第一線を離れるが、同年クリスマスに復帰する(第489話)。さらに、その5年後の1986年6月にも過労のため再び入院する事となり[12]、長期間一係から離れることに。最終回(第718話)の同年11月では澤村の危機を知り復帰。それから1年後の設定であるPART2の冒頭では、新しい職務を得て、本庁に栄転したと紹介されていた[13]。いつから七曲署捜査第一係長を務めているのかについては言及されていないが、第32話にて、その時点での1年前は「石田[14]」という人物が七曲署捜査第一係長をしていたことと、藤堂が「石田」の後任者であることが語られている。第32話の時点で早見が七曲署捜査一係に着任してから7か月が経過しているため、時間を遡って逆算すると、少なくとも早見が着任する前の5ヶ月以内に着任していると推定される[15]
山村精一(やまむら せいいち / 山さん)●
演 - 露口茂(1話 - 691話)新潟県出身。1932年(昭和7年)生。赴任前は城北署に勤務していた。階級は警部補[16]。捜査一係では主任格のポジションである。初期は勤務中に賭け麻雀に興じ、時には強引な捜査手法も厭わないアウトロー的なキャラクターだったが、次第にその推理力をベースにした沈着冷静なキャラクターへと変化し[17]、藤堂を補佐する司令塔的なポジションにシフトする。多数の情報屋を有しており、毎回のように聞き込みで彼らから情報を得るシーンがあり、情報屋に対して山村は情報提供の謝礼としてタバコの箱に現金を忍ばせてタバコごと渡していた。落としの山さんとも呼ばれ、長い人生経験により、相手の心の襞までも読み取る洞察力を持つ。その並外れた推理力、取調べの技術は数多くの難事件を解決に導いた。また一係刑事たちからの信頼も厚く、藤堂の長期不在時には係長代理としてでなく、あくまでリーダーとして役目を見事に果たした。父親とは8歳の時に(第109話にて永井久美の口から語られる)、母親とは中学生の時に死別(第166話にて自ら語る)している。私生活では1976年に妻の高子と死別し(第206話)、高子の遠縁の子である隆を養子として育てていたが、刑事である自らの身上を考慮し、実の父親が海外勤務から帰国したことを機に返すことを決意。同時期に発生した大掛かりな拳銃密輸事件を解決し、千代田署捜査第一係長への栄転が決まった直後の1986年(昭和61年)4月、報復に出た暴力団組員に夜道で撃たれ、絶命する(第691話。その際、山村と揉み合った組員も被弾し、死亡している)。山村は妻の死去に伴って翌日の休暇を申し出るなど、劇中で休みを取っている設定はあるが、早見・島・野崎と違って非番による休暇を取っている回は無いため、主要人物の中では最多登場回数および最多連続登場を記録している。殉職後に階級の特進があったかどうかは言及されておらず、不明[18]。最後の殉職者であり、山村の殉職を最後に続編であるPART2の登場人物も含めて一人も殉職していない。
野崎太郎(のざき たろう / 長さん)
演 - 下川辰平(1話 - 520話、562話、665話[19]富山県出身。1929年(昭和4年)生。巡査部長[20] であり一係でのポジションは部長刑事。交番勤務からのたたき上げ。長さんの由来は警官歴は藤堂よりも長い・巡査部長・部長刑事から。山村同様、一係の主任格であるが、捜査会議などには山村にかわって出席するなど、山村より早い時期に一係へ赴任していたと思わせる節がある。そのためか、ジーパン編までは時折、山村が野崎に敬語を使っている場面がみられる。作中において、藤堂を除く一係のメンバーの中で山村とタメ口で会話ができる唯一の人物でもある。赴任前は北署に勤務していた。いつから七曲署に居るのかについては言及されていないが、第516話の時点の12年前は北署に居たことが判っており、時系列で遡ると物語が始まる1972年の2年前である1970年から第1話までの間に七曲署に配属されたものと推定される。妻と一女一男の4人家族で団地暮らし(うち長女は第248話で結婚独立)。ベテラン5人の中では平穏な家庭を築いている唯一のキャラクターで[21]、一係メンバーの中では家庭でのエピソードが最も多い。刑事として多忙な身ながら、成長する吾が子と本音でぶつかり合う父親としての姿が度々描かれ、それが「長さん家族物語」への一層の共感を呼んでいる。面倒見のいい人柄ゆえの人情味あふれる捜査が身上。初期では早見のことで柴田に激昂したり[22]、石塚と同様に赴任当初の滝を「スコッチ野郎」と呼ぶなど棘のある部分があったが、中期以降は角が丸くなったかのように温和なキャラへとシフトした。学生時代はラグビー部に所属していたため、犯人との格闘ではタックルを見舞う場面も多く見られた。1982年(昭和57年)8月、岩城の殉職に際し、彼のような優秀な刑事を一人でも多く育てたいという思いから志願して警察学校の教官[23]に転任する。なお、第322話「誤射」や、上述の第516話「白いスーツの女」では、北署勤務時代の野崎の姿が回想シーンとして登場するが、野崎が北署に居たのは早見が七曲署に着任する第1話よりも前のことであるにもかかわらず、北署勤務時代の野崎の容姿は現在とほぼ変わらず、第1話の時点よりも年老いた姿をしている。PART2では七曲署捜査一係に刑事(この時も巡査部長)として現場復帰している(詳細はPART2参照)。
石塚誠(いしづか まこと / ゴリさん)●
演 - 竜雷太(1話 - 525話)長崎県(のちに熊本県に設定変更)出身。1942年(昭和17年)生。赴任前は港署に勤務していた。なお、前任地の港署は警視庁所属の警察署ではなく、神奈川県警察所属の警察署であるため、石塚は都道府県を跨いで七曲署捜査一係に異動してきたことになるが、キャリアではないのでこの設定は実際には在り得ない。253話冒頭で警部補昇任試験の勉強をしているシーンから、この時点では階級は巡査部長と推定される。食欲旺盛で豪快な九州男児。その押しの強い性格からゴリ押しのゴリさんと呼ばれるが、新人刑事が赴任するたびにその大柄な体躯や顔つきなどから「ゴリラのゴリですか」と誤解されて[24]激昂する場面がお約束となっていた。射撃の腕は警視庁刑事の中でも3本の指に入るほどの実力で[25]、緊迫した状況下におけるライフルでの狙撃もたびたび任される(使う銃はフルサイズの狙撃銃ではなくU.S.M1カービン)。しかし、できるだけ人を傷つけたくないという思いから、普段は拳銃に弾丸を装填していないが、早見が殉職したことを機に考え方が変わり、1発だけ装填するようになった。最初期は島と同じ若手刑事という位置づけだったが、のちに新人刑事の教育係として長らく若手を引っ張るリーダー(中堅格)として活躍。藤堂や山村らベテランと若手刑事のパイプ役も務めるようになる。1981年にろう者の麻生晴子(水沢アキ)と出会い婚約するが、1982年(昭和57年)10月、覚せい剤密造事件に絡む暴力団との銃撃戦の直後、覚醒剤中毒者(粟津號)の凶弾に倒れ、病院へ搬送中の救急車内で、藤堂と晴子に見守られながら息を引き取る。
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