太田光
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このこと[注釈 5]で決着がつく問題じゃなくて。人間がずっと考えていかないと答えは出ない。一概には言えない、難しい」として芸術と倫理は必ずしも結びつかないことを主張している[161]。なお、表舞台に復帰することに関しては容認する姿勢を示している[162]

元マネージャーが覚せい剤取締法違反容疑で逮捕されたことが報道された際には防げなかったことへの責任を述べ『サンデージャポン』で謝罪を行った[34]。元マネージャーはタイタンに勤務していたころから薬物を使用していたこともあり、日大時代の同級生でもある太田と田中は「あいつは無理だ。一生、会わない」と絶縁を宣言したことが光代のコメントによって明かされている[163]

相手の善悪を問わず私刑に対しては批判的であり「人が人を裁いていいもんじゃないと思ってるんですよ。裁くのは司法じゃなきゃいけない。それを守らないと、この世界は無法地帯になってしまう」と語っている[164]

小山田圭吾が行った凄惨な行為については「悪質だし、ものすごく醜悪だし、それはひどいもの。決して肯定していない」「いじめ自体は絶対によくないし、擁護する気は全くない」という見解を示している。またこの問題について「あの時代の価値観で判断しないといけない[注釈 6]」と述べた際には、小山田への擁護と解釈した視聴者から非難され、後日真意を説明しながら反省の弁を述べている[164][168]

安倍晋三銃撃事件の被疑者に対しては「彼は絶対にヒーローではないし、暴力では何も解決しないんだ」「私は安倍元首相とは意見が違ったが、たとえどんなに意見が違ったとしても、一人の人間の命が、ああいう形で奪われるべきではないと思っている」とし、正当性を否定する発言をしている[169][170]。また、太田は日大時代に旧統一教会を執拗にからかっていた時期があったことを言及しており[注釈 7]、安倍晋三銃撃事件の被疑者に対しても、旧統一教会を否定したことと同じ理由で否定するとしている[172]

サンデージャポンで旧統一教会の霊感商法や政治との関係の問題を特集した際のコメントや月刊HANADAでの連載記事『爆笑問題の日本原論』での同問題をネタにしたボケが視聴者や専門家から、教団を擁護している内容であると批判され[173][174]、Twitterでは「#太田光をテレビに出すな」というハッシュタグがトレンド入りした[175]。元々太田自身はマスコミが「政治と宗教の関係」や「自民党や旧統一教会の有害さ」を追及することに理解を示しつつ、同時にそれを迷いもなく報道する姿勢に危機感を持ち、問題を追求することと同じ熱を持って「『実力行使』は何の効果もないんだ」という旨をメッセージとして発信し続けなければならないといった考えを持っており[176][177]、発言が教団や政権への擁護と解釈されたことについては前述したこともあって「SNS特有の切り取りで曲解もいいところだよ」とコメントしている[178]。また、批判されたことに対しては「ありがたいことですよ。要するに私を正してくれようとする人がたくさんいらっしゃって。感謝に堪えないね。これは本当ですよ」「いろいろ言ってくださるアドバイス、全部聞いてますから」と前向きに受け止めているが、自身が尊敬する立川談志忌野清志郎ら故人の名前を出して反省をうながそうとする声には疑問を呈した[179][180]

アメリカ合衆国の功罪を語ったり[181][182]在日米軍の撤退を意識した主張をしたこともあって[23]、ネット上で「反米」と言われたことがあるが、映画・小説・音楽など、アメリカ文化の影響も受けており、「むしろ親米家だと言ってもらいたいぐらいだから(笑)」と述べている[183]。また、東日本大震災を受けて在日米軍が行った「トモダチ作戦」については「彼らの姿はまさに勇敢だった」と一定の評価をしている[184]。なお、自身の短編小説集『マボロシの鳥』には沖縄戦の後遺症を背景にした「タイムカプセル」という作品が収録されている[185]

各国が行った2022年北京オリンピックへの外交的ボイコットについては意外に感じていたことを語っており、オリンピック憲章には「人権侵害は認められない」と記されているため「新疆ウイグル自治区人権侵害が行なわれているのならば、オリンピックはそれを否定しなければ成り立たない」という見解を示した[186]

ロシアによるウクライナ侵攻の早期の終結を望む発言をしている。また、「ウクライナにはウクライナの考える『正義』があり、ロシアにはロシアの考える『正義』がある」といった発言がウラジーミル・プーチンへの擁護と誤解した視聴者から非難され、後に「私はプーチンを正義だと思わない。プーチンの正義は私の正義ではない」と語ったこともある[187]。また、2023年1月に戦時下のウクライナを訪問し首都キーウに救援物資を届けたデヴィ・スカルノに対しては「今回の行動力、発言力にもつくづく感心し、尊敬する」という見解を示した[187]

ジャニーズ事務所創業者であるジャニー喜多川の性的虐待疑惑を語った際に、芸能界のあり方について「私自身、大きなプロダクションに対する忖度で、(性被害を)訴えている人の小さな声が黙殺されたり、テレビに出演出来なくなるような芸能界であってほしくない」「日本の芸能界が『才能一つ』で成功出来る自由な世界であることを心の底から願っている」「大手プロダクションに対する忖度や、プロダクション同士のパワーバランスによって本来の才能が摘み取られるような世界でないことを強く強く願っている」と発言した[188]

吉本興業所属のお笑い芸人松本人志の性加害疑惑の際には「被害者女性がすぐに警察に駆け込まなかったことを責めるべきではない」「人はみな自分を一番守る権利を持っており、松本が今後これを笑いに変えることができれば、それこそが松本自身を救うこととなる」と発言した。また、新春!爆笑ヒットパレードの際には、一連の騒動を他の芸人が触れづらい中でネタにし、賛否両論を生んだ[189][190]

好きな芸能人・交友関係

ビートたけしの大ファンである[19]。たけしのファンになる前は萩本欽一初代・三波伸介のファンだった[191][192]

サザンオールスターズの大ファンで、2008年のラジオ共演をきっかけに桑田佳祐とメールでの親交もある[193]。特に好きなサザンの曲として「ラチエン通りのシスター」「働けロック・バンド (Workin' for T.V.)」などを挙げている[194][195][196]。また、日大時代の傷心していたころに田中と共に江ノ電に乗って互いに片耳ずつイヤホンを付けて「」をウォークマンで聴いたエピソードがあり[196]、後年に太田は「あれが俺たちの青春だったね」と振り返る発言をしている[197]。2013年のサザンの35周年を記念して開設されたYahoo! JAPANでの特設サイトでは、多くのミュージシャン・文化人のお祝いコメントが並ぶ中で、誰よりも長文でサザンとビートルズの影響力を重ねた内容のメッセージを綴っている[注釈 8][199]。また、2015年にライブでのトラブルおよび実際の思想民族的立場[注釈 9]と異なるデマが発生した際には自身のラジオで一ファンとしての立場から桑田をフォローする発言を行い、「桑田佳祐がどんだけ、どんだけ日本を明るくしたか。


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