天空の城ラピュタ
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

パズーと引き合わされた際には「怒らせるとママより怖い」とルイから紹介されたが、もともと助手を欲しがっていた所に、積極的で飲み込みの早い[注 16]彼を、助手としてかわいがる事になる[注 17]。機関士としてタイガーモス号にはとりわけ愛着が強く「かわいいボロ船」の喪失を悲しんでいた[注 18]。映画エンドクレジットでは「老技師」と表記されている。なお、『ルパン三世』(TV第2シリーズ)第145話「死の翼アルバトロス」ではハラ・モトロに似たロンバッハ博士が登場する。
カ、キ、ク、ケ、コ
ドーラの子分達。ポルトガル人のカ、エジプト人のキ、中国人のク、日本人のケ、セネガル人のコの5名。ドジョウひげでルイより先に厨房に入ってイモの皮むきをしていて、最初にシチューのおかわりをしたのはコ、シャルルに似て豊かな口ひげを蓄え、右ほおに傷痕があるのがカ、ひげが無く色黒で右目に眼帯を付けているのがキ、厨房ですりこ木を回しているのがケ、パズーの家を捜した際に「ルイ、女の子の服だ」と叫んだ(厨房では壁を磨いている)のがクである。5人とも出身国以外の経歴等は不明だが、小説版では「素質を見込みドーラが世界中から集めた5人」という記述がある[57]。カはセリフは全くないが、ルイ、ケ、コとタイガーモス号の船上で一杯飲んでいる際に顔が大きく描かれている。キはオートモービルの運転やタイガーモス号のブリッジで無線機を操作している等、機械類の扱いに優れているという描写がある。また、コは普段は口元を隠しているが、素顔が描かれているシーンがある[注 19]。アニメ版では名前及び出自は出てこなかったが、小説版にて名前が出る[57]。『ロマンアルバム』等にも名前と出自の記載がある[40][65]
政府・軍の関係者
ムスカ / ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ
(Muska / Romuska Palo Ur Laputa)
声 -
寺田農 / マーク・ハミル詳細は「ムスカ」を参照本作の悪役。政府から派遣された、特務機関(情報部)所属の諜報員(情報部員)であり、階級は大佐、年齢は28歳。『ロマンアルバム』には32歳という記載もある[66][注 20]視力が悪く、度の入ったサングラスをかけている[注 21]中折れ式リボルバー拳銃を愛用している。表向きこそ丁寧な口調で紳士的に振る舞うが、その内実は目的の為には手段を選ばず、上司や部下すらも簡単に見捨て、人命を軽視し、喜喜として残虐行為に手を染める冷酷非情な卑劣漢である。新たな王としてラピュタ帝国に君臨し、全地上を自らの欲望のままに恐怖支配しようという独裁者・野心家の本性をあらわにする。物語後半ではシータのおさげを無理やり引っ張って捕まえたり、顔や胸を殴りつけたり、あげく拳銃でおさげを撃ち落とすなど、自身に服従しようとしないシータを散々に虐げ続けていた。
モウロ将軍(General Muoro)
声 - 永井一郎 / ジム・カミングスラピュタ探索計画の指揮を執る軍人で、小説版によると、政府軍のティディス要塞の司令官[69]。50歳前後[67]。短気な性格の持ち主である[注 22]。小説では南部地方の行政もつかさどる権力者だが、要塞自体が僻地に位置するため現状には強い不満を抱いており、ラピュタ探索を成功させることで中央への返り咲きを狙っている[69]。無線通信をドーラに傍受されて飛行客船を襲撃されたり、ムスカに出し抜かれて主導権を簒奪されたりする等、司令官としてはどこか頼りない一面がある。一方で軍人気質の持ち主でもあり、作戦行動時には自ら先頭に立って突き進むタイプで、部下からの信頼は非常に厚い。軍服勲章を3個着用していることから、それなりに功績を上げていることも示唆されている[注 23]。また諜報機関に属し、政府の密命を盾に作戦に介入するムスカを「特務の青二才」と呼び快く思っていない[注 24]。ムスカの情報によってラピュタを発見し、実際に上陸には成功したものの、財宝に目がくらんでいる隙に本性を現したムスカの裏切りで罠にはめられ、ムスカを射殺しようと発砲したことが引き金となり、ラピュタ底部の展望室の床に突然開いた穴から、大勢の兵士ともどもはるか下の海に落とされ始末された[73][74](小説では(展望室の)床が開くと記載[75])。作中では「閣下」と呼ばれ、映画エンドクレジットでは「将軍」と表記される。「モウロ」の名は小説と設定資料上で確認できる[69][注 25]

『ロマンアルバム』の企画書第1稿では、悪役はチック大佐となっており、モウロ将軍とムスカが一体となった役と設定されていた[76]。同書には山高帽子をかぶったチック大佐のイラストが掲載されている[77]

黒眼鏡(特務機関員)
声 - 大塚芳忠菅原正志ムスカに随行する忠実な部下。全員が丸い黒眼鏡に黒のスーツ山高帽を身に着けている。面長で口ひげの男、ひげのない面長のいかつい男(共にラピュタに同行)、角ばった顔で口ひげの男などがいる。飛行客船では3人、シータの回想場面でゴンドアの谷で彼女の家に向かったのは3人、シータを捕らえたティディス要塞では4人が登場。ラピュタまで同行したのは2人であったが、ラピュタ半球体内部の大量に巨石のある部屋で、巨石の内の1つに乗り、ある程度下りた後、ムスカに置き去りにされる[78]。置き去りにされた黒眼鏡2人は、ムスカにより部屋中の巨石が作動した際に足場を失い、最初に通った半球体内部通路に戻る為に部屋の壁を形成する巨石を登っていたが、作動の活性化の中、しがみ付いた巨石から悲鳴を上げながらはじき飛ばされていった[79]
兵士
声 - 大塚芳忠ほか物語の舞台となった国家の政府軍に所属する兵士たち。ティディス要塞に配属された警備兵と、ゴリアテの搭乗員とが登場する。要塞内のほとんどの兵卒下士官たちは戦闘用のヘルメットを深くかぶっており、顔が見えることは少なく、はっきりと見えるのは制帽をかぶった上級士官や将軍の副官のみである。モウロ将軍や将校たちは会議中に帽子を脱いでいるシーンがある。小説版での会議中のシーンでは、参謀肩章を着用している者もいる、という記述もある。一方ゴリアテやロケット艇の搭乗員はダブルボタンの飛行服にフードをかぶった兵士が数名姿を見せている。また、ゴーグルを着用している者もいる。兵卒や下士官の多くは、気絶したシータのおさげを引っ張ったり、ラピュタ上陸後は無秩序に構造物を破壊して財宝を根こそぎ略奪したりするといった素行の悪さが目立つなど、一貫して悪役的に描写されている。鉱山鉄道では、パズーに転倒させられた将校が拳銃を抜くシーンもある。また、要塞では復活したロボット兵の攻撃による要塞の破壊の巻き添えとなるほか(要塞での兵士に関しては死の描写は直接的には見られない)、ラピュタ上陸後のムスカの離反時には前述の将軍の抹殺に巻き込まれる、起動したロボット兵に追われて逃げ惑ううちに誤って転落する、ゴリアテの発進に間に合わずに空中に投げ出される、ゴリアテからの砲撃でラピュタ本体に決死の反撃を試みるも、あえなく撃墜され艦と運命を共にするなど、作中では無残な死に様を晒すシーンが多い。
スラッグ渓谷
ポム(Uncle Pom)
声 -
常田富士男 / リチャード・ダイサードドーラ一家と軍から逃れる為に廃坑内をさまよっていたパズーとシータの元に現れた風変わりな老人。準備稿には70歳、代々の鉱夫、スラッグ渓谷の地下を熟知と記載[80]。『型録 I』には鉱山師と記載[81]
次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:389 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef