天空の城ラピュタ
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小説版では、別れの際にパズーへ「あたしの夫のように立派な男になるんだよ」[注 11]と言葉をかけた[15]。半年後のエピローグには新たな飛行船で軍の給料を奪う等、その後も一家で空で活動を続けている記述がある[15]宮崎駿監督は、自作の中で一番思い入れの深いキャラクターにドーラを挙げている。キャラクターモデルは宮崎監督の母親との事。
シャルル(Charles)
声 - 神山卓三 / マイケル・マクシェインドーラの長男で、30歳[45]。豊かな口ひげを蓄えた大男で、ダッフィーと力比べを繰り広げた。胸筋を勢いよく膨らませてシャツの胸の部分を吹き飛ばす等、筋骨隆々で腕力も一家の中で一番強い。プディングが好き。ルイからは「兄貴」、アンリからは「兄ちゃん」と呼ばれている。厨房に入った時は花を持っており、ルイと同様、シータに鼻の下を伸ばしていた。本作の締めの台詞を飾った人物で、劇中でのパズーとの会話がない[注 12][注 13]
ルイ(Louis)
声 - 安原義人 / マンディ・パティンキンドーラの次男で、25歳[45]。ちょびひげを生やしている。ドーラ一家の中で真っ先にシータにほれた。ミンス・ミートパイが大好物。パズーの家を捜索した際、乗組員のクから名前を呼ばれている。口調はやや高圧的な部分もあるが、コミカルな言動や表情が多い。常に格好をつけている。パズーの家の前で出会っており、彼にとっては三兄弟の中で1番最初に出会った人物である。また、バズーとシータとの絡みが最も多かった(三兄弟の中でどちらとも会話をしたのはルイのみ)。
アンリ(Henri)
声 - 亀山助清 / アンディ・ディックドーラの三男で、20歳[45]。主にタイガーモス号の操縦士を務めており、あまり表に出ない。無口である[56]。帽子をかぶっていると目が隠れる。三兄弟の中で唯一ひげが無く、ほおにそばかすがある。シータに好物をリクエストする際、迷った挙げ句「なんでも食う!」と言った。三兄弟の中では唯一、名前を呼ばれるシーンが無い。また、兄2人ほどシータにそれほど興味はないらしく、厨房に入るのも後述のカ、キ、ハラ・モトロを除く男性乗組員6人の中で最も遅く、その挨拶の仕方から本当に暇だから様子を見に来た印象が強く、彼女との会話もパズーと違って全くない[注 14]
ハラ・モトロ(Motro)
声 - 槐柳二タイガーモス号のベテラン機関士。ドーラの父の代からいる最古参の子分[注 15]で、乗組員達からは「じっちゃん」と呼ばれている。ドーラからは「クソジジイ」呼ばわりされる事もあるが、船内では唯一、対等に口がきける厚い信頼を寄せる旧友でもあり、正装で私室に呼ばれチェスを楽しむ事もある[57]。その言動からもゴリアテ(乗り物)の情報に精通しており、ドーラ同様にベテランの海賊である事が示唆されている[58][57]。パズーと引き合わされた際には「怒らせるとママより怖い」とルイから紹介されたが、もともと助手を欲しがっていた所に、積極的で飲み込みの早い[注 16]彼を、助手としてかわいがる事になる[注 17]。機関士としてタイガーモス号にはとりわけ愛着が強く「かわいいボロ船」の喪失を悲しんでいた[注 18]。映画エンドクレジットでは「老技師」と表記されている。なお、『ルパン三世』(TV第2シリーズ)第145話「死の翼アルバトロス」ではハラ・モトロに似たロンバッハ博士が登場する。
カ、キ、ク、ケ、コ
ドーラの子分達。ポルトガル人のカ、エジプト人のキ、中国人のク、日本人のケ、セネガル人のコの5名。ドジョウひげでルイより先に厨房に入ってイモの皮むきをしていて、最初にシチューのおかわりをしたのはコ、シャルルに似て豊かな口ひげを蓄え、右ほおに傷痕があるのがカ、ひげが無く色黒で右目に眼帯を付けているのがキ、厨房ですりこ木を回しているのがケ、パズーの家を捜した際に「ルイ、女の子の服だ」と叫んだ(厨房では壁を磨いている)のがクである。5人とも出身国以外の経歴等は不明だが、小説版では「素質を見込みドーラが世界中から集めた5人」という記述がある[57]。カはセリフは全くないが、ルイ、ケ、コとタイガーモス号の船上で一杯飲んでいる際に顔が大きく描かれている。キはオートモービルの運転やタイガーモス号のブリッジで無線機を操作している等、機械類の扱いに優れているという描写がある。また、コは普段は口元を隠しているが、素顔が描かれているシーンがある[注 19]。アニメ版では名前及び出自は出てこなかったが、小説版にて名前が出る[57]。『ロマンアルバム』等にも名前と出自の記載がある[40][65]
政府・軍の関係者
ムスカ / ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ
(Muska / Romuska Palo Ur Laputa)
声 -
寺田農 / マーク・ハミル詳細は「ムスカ」を参照本作の悪役。政府から派遣された、特務機関(情報部)所属の諜報員(情報部員)であり、階級は大佐、年齢は28歳。『ロマンアルバム』には32歳という記載もある[66][注 20]視力が悪く、度の入ったサングラスをかけている[注 21]中折れ式リボルバー拳銃を愛用している。表向きこそ丁寧な口調で紳士的に振る舞うが、その内実は目的の為には手段を選ばず、上司や部下すらも簡単に見捨て、人命を軽視し、喜喜として残虐行為に手を染める冷酷非情な卑劣漢である。新たな王としてラピュタ帝国に君臨し、全地上を自らの欲望のままに恐怖支配しようという独裁者・野心家の本性をあらわにする。物語後半ではシータのおさげを無理やり引っ張って捕まえたり、顔や胸を殴りつけたり、あげく拳銃でおさげを撃ち落とすなど、自身に服従しようとしないシータを散々に虐げ続けていた。
モウロ将軍(General Muoro)
声 - 永井一郎 / ジム・カミングスラピュタ探索計画の指揮を執る軍人で、小説版によると、政府軍のティディス要塞の司令官[69]。50歳前後[67]。短気な性格の持ち主である[注 22]。小説では南部地方の行政もつかさどる権力者だが、要塞自体が僻地に位置するため現状には強い不満を抱いており、ラピュタ探索を成功させることで中央への返り咲きを狙っている[69]。無線通信をドーラに傍受されて飛行客船を襲撃されたり、ムスカに出し抜かれて主導権を簒奪されたりする等、司令官としてはどこか頼りない一面がある。一方で軍人気質の持ち主でもあり、作戦行動時には自ら先頭に立って突き進むタイプで、部下からの信頼は非常に厚い。軍服勲章を3個着用していることから、それなりに功績を上げていることも示唆されている[注 23]。また諜報機関に属し、政府の密命を盾に作戦に介入するムスカを「特務の青二才」と呼び快く思っていない[注 24]。ムスカの情報によってラピュタを発見し、実際に上陸には成功したものの、財宝に目がくらんでいる隙に本性を現したムスカの裏切りで罠にはめられ、ムスカを射殺しようと発砲したことが引き金となり、ラピュタ底部の展望室の床に突然開いた穴から、大勢の兵士ともどもはるか下の海に落とされ始末された[73][74](小説では(展望室の)床が開くと記載[75])。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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