天空の城ラピュタ
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

また艦載機として、艦底部にロケット艇を計3機搭載している[注 47]。強風下でも安定して飛行可能で、現実の飛行船と同様に空中係留も可能である。劇中では要塞でのロボット兵との戦闘の直後にムスカとモウロ将軍一行が搭乗し、飛行石の放つ光線が示す航路をたどってラピュタ探索へと東の空に向かう。途中ドーラ一家の母船タイガーモス号を攻撃して大破させたが、ラピュタ到着後に離反したムスカの策略で通信装置を破壊されて本国との通信手段を絶たれ、さらにモウロをはじめ乗員の多くを失った状況で無謀にもラピュタとの交戦を試みる。搭載する火砲でラピュタの下半球部に攻撃を加えるも全く効果がなく、逆にラピュタ底部から発射された無数のロボット兵の大群に包囲されて集中攻撃を受け、最終的には大爆発を起こした船体が中央部から真っ二つに折れて炎上しながら多数の兵士と共に海に墜落していった。名前の由来は、『旧約聖書』に登場するペリシテ人巨人ゴリアテ」。小説版では、エピローグで軍は「不慮の事故の為に長期改修を余儀なくされた」という名目で事実を隠しつつ、密かに同型艦の建造に着手したとされている[154]
装甲列車
軍がシータ捜索のためにスラッグ渓谷に出動させた軍用
列車。3両編成で2両目が機関車。先頭車両と3両目が砲車で、旋回式およびスポンソンによるケースメイト方式の砲塔や機関銃、サーチライトなどを搭載している。軽便鉄道と同じ軌道を走行するため軌間に比して車幅が大きいアンバランスな格好をしている。なお、老機関士に蒸気を浴びせ掛けられた特務機関員と将校が降車したのは1両目。
タイガーモス号


詳細は「
タイガーモス号」を参照ドーラ一家が根城にしている海賊船。鳥の頭のようなブリッジの外見もあいまって巨大な鳥を思わせる形状の飛行船。ドーラの亡夫の発明品[155][53]。ラピュタに向かう途中でゴリアテと遭遇し攻撃を受け大破、かろうじてラピュタに不時着するも、同じくラピュタに到着した軍によって一家は捕縛されてしまった。ラピュタ崩壊時に、タイガーモス号は瓦礫に飲み込まれるが、パズーに拘束を解かれたドーラ(はっきりと映ってはいないが、その後隣のルイがナイフを使っている[156][注 48])と海賊達はフラップターで脱出する。
飛行客船
冒頭に登場する
飛行船。ムスカ一行がシータと共に乗船しており、飛行石を狙うドーラ一家に襲撃された。富裕層の乗客を大勢乗せた豪華客船である。『THE ART OF』には、硬式飛行船をモチーフにしているが、物語の展開上、ブリッジを上にしたと記載されている[42]。推進機はゴリアテ同様四つの垂直ローターと、コクピット前方に配置された二重反転プロペラ、船体後方下部のプロペラを搭載する。上部の見張り台には自衛用の手回し式機関銃が配備され、乗員が取り出してドーラ一家に向け発砲した。
飛行船
パズーの父と同乗者が搭乗した飛行船。序盤に登場。

諸元全長(m)2.040
全高(m)1.220
全幅(m)7.200(翼展開時)
時速(km/h)0?111キロメートル毎時 (0?60 kn)[注 49]
最高速(km/h)182(下部ブースター使用時)
航続距離(km)88(無風巡航時)

フラップター
電流で駆動する人工筋肉を利用して、4枚の薄膜状の羽根を高速で羽ばたかせ、浮上、飛行するオーニソプター(羽ばたき飛行機)。ドーラの亡き夫の発明品であり[158][54][159]、ドーラ一家の活動には欠かせない飛行機械。機体前面は流線型の金属板で被覆され、機体後部はオープンデッキとなっており、そこに1名もしくは2名の乗員がフック付きの結束バンドで身体を機体に係留して搭乗する。羽根の可変ピッチと体重移動により、上昇、下降、前進、左右転回、ホバリング等の動作を自在に行う。また、急旋回時には機体側面からパルス噴射の火炎が噴出する。羽根が高速で羽ばたいている為、極度に降下し過ぎたり、建物や樹木等に接近し過ぎたりすると、羽根が接触、破損して墜落する危険性がある。機体底部には加速用の格納式ブースターが搭載されており、これを利用して緊急時等に急加速が可能。ブースターの点火時には、羽ばたきが完全停止する。また、煙幕の放出機能も搭載されている。前方の羽根を止め、後方の羽根一組だけを動かすことで低速での飛行が可能。通常は独立飛行を行うが、複数の機体を前後に連結した状態でも飛行可能である。ただし、各機定員は2名までのようで、定員オーバーした場合には上昇不能となる模様。映画本編では、発電用エンジンクランクで回転させて起動する描写がある他、ラピュタへの出発直前に、燃料を補給している描写もある。エンジンを停止してバッテリーを作動させる事で、最高速で約6分間の無音飛行が可能である。タイガーモス号の格納庫には羽根を折り畳んだ状態で収容可能(劇中に登場したのは4機)。なお、庫内には予備の羽根や部品が常備されており、簡単な修理や部品の交換が可能である。フラップターの登場場面には、久石譲がデビュー当時の作風であるミニマル・ミュージックの手法に基づいた音楽を手がけた[注 50]
要塞(ティディス要塞)
劇中では単に要塞と呼ばれている。小説版では、冒頭でシータ達は飛行客船でこの要塞近くの空港に向かっていた[6][160]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:389 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef