諸元全長(m)2.040
全高(m)1.220
全幅(m)7.200(翼展開時)
時速(km/h)0?111キロメートル毎時 (0?60 kn)[注 49]
最高速(km/h)182(下部ブースター使用時)
航続距離(km)88(無風巡航時)
フラップター
電流で駆動する人工筋肉を利用して、4枚の薄膜状の羽根を高速で羽ばたかせ、浮上、飛行するオーニソプター(羽ばたき飛行機)。ドーラの亡き夫の発明品であり[158][54][159]、ドーラ一家の活動には欠かせない飛行機械。機体前面は流線型の金属板で被覆され、機体後部はオープンデッキとなっており、そこに1名もしくは2名の乗員がフック付きの結束バンドで身体を機体に係留して搭乗する。羽根の可変ピッチと体重移動により、上昇、下降、前進、左右転回、ホバリング等の動作を自在に行う。また、急旋回時には機体側面からパルス噴射の火炎が噴出する。羽根が高速で羽ばたいている為、極度に降下し過ぎたり、建物や樹木等に接近し過ぎたりすると、羽根が接触、破損して墜落する危険性がある。機体底部には加速用の格納式ブースターが搭載されており、これを利用して緊急時等に急加速が可能。ブースターの点火時には、羽ばたきが完全停止する。また、煙幕の放出機能も搭載されている。前方の羽根を止め、後方の羽根一組だけを動かすことで低速での飛行が可能。通常は独立飛行を行うが、複数の機体を前後に連結した状態でも飛行可能である。ただし、各機定員は2名までのようで、定員オーバーした場合には上昇不能となる模様。映画本編では、発電用エンジンをクランクで回転させて起動する描写がある他、ラピュタへの出発直前に、燃料を補給している描写もある。エンジンを停止してバッテリーを作動させる事で、最高速で約6分間の無音飛行が可能である。タイガーモス号の格納庫には羽根を折り畳んだ状態で収容可能(劇中に登場したのは4機)。なお、庫内には予備の羽根や部品が常備されており、簡単な修理や部品の交換が可能である。フラップターの登場場面には、久石譲がデビュー当時の作風であるミニマル・ミュージックの手法に基づいた音楽を手がけた[注 50]。
要塞(ティディス要塞)
劇中では単に要塞と呼ばれている。小説版では、冒頭でシータ達は飛行客船でこの要塞近くの空港に向かっていた[6][160]。