天空の城ラピュタ
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体は頑丈で、親方のゲンコツよりも硬い石頭だと自称する。実際、ムスカの部下にで殴られ気絶し、要塞に連行後にムスカがシータに「彼の石頭は私のものより頑丈だったよ」と(自分をワインボトルで殴ったシータへの皮肉も込めて)言っている。飛行するフラップターの上から、数百メートルは離れているの上に居るシータに一瞬で気付く程目も良い。フラップターに逆さまになってぶら下がり、塔から飛び降りるシータを救出した。日の出と共にトランペットで『ハトと少年(スラッグ渓谷の朝)』を演奏し、飼っているハトエサをやるのが日課だが、ドーラ一家に迎え入れられた際に世話が出来なくなった為、そのハト達を全て逃がしている。ドーラ一家に仲間入りした際に、父の形見のゴーグルを着けて出発したが、そのゴーグルはラピュタ内部でのムスカの銃撃により失われた。タイガーモス号ではモトロ(老技師、後述)の機関助手として働き、エンジンの修理作業や運転操作のほか、命綱を着けて垂直尾翼を補修し、を差している。フラップターの中でシータに後ろから抱きしめられ、胸が当たった時に、初めてシータを異性として意識し始めた。名の由来は、宮崎自身が学生時代に考えた船乗りの名前から。小説版のエピローグでは、ラピュタでの一件の後スラッグ渓谷へ帰り、シータとは別々に暮らしているが、文通をして交流を続けている[14]。この手紙の文中では、オーニソプターがもうすぐ完成する事[15]、完成したらゴンドアまで飛んでいく事などが書かれている[15]。また、ラピュタに行った事については誰にも語らなかった事が明らかになっている[15]。本編では描かれなかったが、後に発売された『スタジオジブリ作品関連資料集 I』には、完成したオーニソプターを操縦し、花束を持ってシータの元へやって来たパズーの姿が描かれている[16]
シータ / リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ(Sheeta / Princess Lusheeta Toel Ur Laputa)
声 -
横沢啓子[17] / アンナ・パキン本作のヒロイン。パズー同様、天涯孤独の身であり、両親や祖母の残したヤクを飼って北方(小説版にこの国の最北端にあると記載[18])の山奥にあるゴンドアの谷で生活していた[注 3]。ラピュタを狙うムスカ率いる特務機関に拉致され、飛行客船で護送されている所、ドーラ一家の襲撃に遭い、逃げ出そうとして誤って船から転落し、助けられたパズーにかくまわれる事となる。12歳[注 4]。小説版に12、13歳と記載[21]。先祖伝来の秘宝である[22][23]、飛行石の結晶の首飾りを提げている[24][25][26]。かつて、天帝としてラピュタ帝国に君臨した王族であり[27][28]宗家たるトエル家の末裔で、継承名 (『型録 1』等には本名と記載[29][30][注 5])は「リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ」。ラピュタ語でウルは「王」、トエルは「真」を意味し、彼女がラピュタの真の王である事を示しており[33][32](『THE ART OF』準備稿にはトエルは「正統な継承者」を意味するという記載がある[34])、リュシータ王女である[35][32]。性格はおしとやかで心優しく、自分を助けようとしてくれたロボット兵が破壊された際は、パズーの胸で泣いていた。一方、ムスカを背後からワインボトルで殴り脱出しようとする、ドーラの制止を振り切り、パズーと暴風の中で見張り台に残る、終盤でのムスカとの対面のシーン等、行動的かつ胆力に富んだ一面も持ち合わせている。山育ちで視力も良い。新しい環境への適応力も高く、タイガーモス号での暮らしにもすぐになじんでいる他、初めて見る文明の利器に対してもすぐに順応できる[注 6]家事全般が得意。ドーラ一家の仲間になった後は、容貌が可愛らしい事もあり(シャルルが少女(シータ)を探すシーンで親方に対し「かわいい子」と発言[37])、ドーラの息子や子分達にアイドルのような扱いを受けており、厨房にのぞきに来られる程であるが、年甲斐もなく子供っぽい彼らとも嫌がる事なく打ち解けている。ちなみに、ドーラに台所に案内された際にのぞきに来たのは、シャルル、ルイ、ク、ケ、コの5人である。物語序盤、飛行石を借りたパズーが飛行石の力を発揮できず浮遊することに失敗し、2人で笑いあったシーンで、すでにパズーを好きになっていた。名の由来は、宮崎自身が学生時代に書いた人形劇のヒロインであるシータ(ギリシャ文字のθ)から[38]。構想段階では、シータも海賊の娘であり、風の谷のナウシカ(ワイド漫画版)同様、シータの命令によってロボット兵がラピュタを破壊するラストシーンにする予定であった。小説版のエピローグでは、ラピュタでの一件の後ゴンドアの谷へ帰り、パズーとは別々に暮らしているが、文通をして交流を続けている。パズーにあてた手紙の中で、ヤクの子が産まれた事を書いている[注 7]。長いを2本の三つ編みおさげにしていたが、おさげ髪は2度ほど引っ張られ、ムスカの銃撃により切断されてショートカットとなる。しかし、小説のエピローグでは本編から半年の月日が流れており、再びおさげを結べる程に髪の毛が伸びている[39]
空中海賊「ドーラ一家」
ドーラ[注 8](Dola)
声 - 初井言榮 / クロリス・リーチマン空中海賊団「ドーラ一家」の女首領にして、飛行船タイガーモス号船長。50代[40][注 9]。『ロマンアルバム』には60才位という記載もある[40]。頭脳明晰で決断力に富み、三人の息子や子分達以上の健脚で、無類の食欲と物欲、「女は度胸だ」と豪語し自ら臆することなく危険にも果敢に飛び込む胆力の持ち主。間が抜けている息子や子分達にしばしば嘆息し「バカ息子共」「バカ共」と大声でどなり散らして恐れさせる一方、失意のパズーを一喝した後に受け入れる、おさげを切られたシータを抱き締めていたわるなどの度量の深さや優しさも併せ持っている。また、伝声管でパズーとシータの会話を聞いていた際に、まんざらでもない笑みを浮かべたり「見かけよりいい人」というパズーの言葉に目を見開いて驚きの表情を見せたりもしている。タイガーモス号やオートモービル等様々な乗り物やグレネードランチャー (一家が主に使う弾は目つぶし用のマスタードからし粉)榴弾(りゅうだん)[42][43]
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