TBSの橋本洋二プロデューサーの企画で、湯浅憲明監督、脚本家の佐々木守との三者でテレビシリーズ化が検討された。佐々木はかなり乗り気だったが、テレビの予算の問題に加えて『大魔神』はストーリーのパターンが限られており、毎回新味を見せるのは作劇的に無理との理由で流れている。企画の時期は湯浅監督によると、『おくさまは18歳』(1970年 - )の「だいぶ前」だという[27]。
1990年代には、当時徳間書店傘下の大映映画株式会社で再映画化が企画されたこともあった。1991年後半の企画時には、ストーリーの一般公募も行われたが[28]、大魔神よりもガメラの人気が高いことが判明し、企画が平成ガメラシリーズにシフトした結果、企画はいったん頓挫した[29]。その後も大映では企画が持ち上がり、1998年頃にはハリウッド俳優のスティーブン・セガールを主演に迎え[注釈 7]、東宝配給で公開する企画が存在したという[30]。後に筒井康隆が執筆した戯曲シナリオのみが2000年に『SF Japan』2000年秋季号に掲載されて公開、2001年に単行本として出版された。その他に大友克洋も脚本を執筆していた[31]。
2000年代には大映の映画事業を継承した角川映画が改めて再映画化を企画し、2003年1月30日に『妖怪大戦争』とともに再映画化の準備中であることを発表[32]した。三池崇史を監督に迎え、2008年公開予定で現代を舞台としたアクション映画として準備を進めていたが[31][33]、再び企画がいったん凍結した後、2010年には角川映画を含む「大魔神カノン製作委員会」が、テレビシリーズ『大魔神カノン』を製作・放送している。
その後、2021年公開の作品『妖怪大戦争 ガーディアンズ』でリデザインされた大魔神が登場した。 1981年頃、大映株式会社映像事業部から第1作『大魔神』のビデオが全長版が4万5000円で、60分に短縮されたものが3万5000円で、30分に短縮されたものが9300円で発売されていた[34]。1983年頃には3作のビデオが各巻2万8000円で発売された後、シネスコ版で再発売された。 1984年にはレーザーディスクで『大魔神』『大魔神怒る』が発売され、1990年にはレーザーディスクで三作セットのLD-BOXの大魔神全集がパイオニアLDCより発売された。 2001年12月5日、DVD-BOX『大魔神封印函 魔神降臨』が徳間ジャパンコミュニケーションより税別1万5000円で発売され、三作それぞれの単品DVDも同日に発売された[35]。その後、2007年10月、2010年7月にも単品で発売されている(2010年発売版は、下記のBDと同一のマスターを使用している)。 2009年6月発売の『大魔神ブルーレイBOX』に収録されており、単品版BDも三作それぞれ同時に発売された。 2015年春に発生した寺社連続油被害事件の被害拡大を阻止するため、奈良県・奈良県教育委員会・奈良県警察が、地域での防犯を呼びかけるポスターに大魔神を採用した[36]。
映像ソフト化
テレビCMへの出演
トヨタ『スターレット』
トヨタの乗用車「スターレットEP71」の@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}映像[疑問点 – ノート]に、大魔神の映像が挿入された。1988年頃[疑問点 – ノート]に放送。
サントリー『アイスジン』
1993年に森高千里と共演した。CM内でウーロン茶とジンを混合したものを「大魔GIN」としていた。
エースコック『大盛りいか焼きそば』
1998年に放送。イカが入っていないと大魔神が怒る内容で、柴田秀勝が声を担当している。大魔神ドリンクホルダーが3,000名に当たるプレゼントキャンペーンも同時に開催されていた。
その他の起用
脚注[脚注の使い方]