陸峡を挟む南北アメリカ大陸はユーラシアよりも明瞭に区分されるが、それでも以前はまとめて1つの大陸として認識されており、第二次世界大戦以前のアメリカ合衆国でも支配的だった[18]。現在でも米州機構にこの概念が残っている。この、アメリカ大陸を1つとみなす考えは、スペインやポルトガルおよびラテンアメリカ諸国の概念から来ている。しかし19世紀ごろ、アメリカ合衆国との混同を避けるために使われ始めたアメリカ州(Americas)という言葉に見られる複数形から示唆されるように、このころには新世界は2つの大陸で成り立っているという認識が広まった。この区分は近代オリンピックのシンボルマークに使われており、大陸を表す環は南極を除き5つがデザインされている[19][20][21]。
もし大陸の定義を離散的な陸塊とし、接触する場所がある陸地はまとめて考えるとするならば、アジア・アフリカ・ヨーロッパはアフロ・ユーラシア大陸という呼称のように1つの大陸と見なさなければならなくなる。この場合、南北アメリカもひとつと数えられ、地球の大陸は4つとなる。さらに、更新世の氷期によって海水準変動が起こっていた時期を考えれば、より広い範囲で大陸棚を介した陸橋で大陸はつながっていた。この時期、ニューギニアはオーストラリア大陸の一部であり、アメリカ大陸とアフロ・ユーラシア大陸はベーリング海峡を通じて連なっていた。グレートブリテン島など大陸周辺の島もことごとく大陸と一体化していた。この時代に冒頭の大陸と定義できる陸地は3つだけだった。 大陸をどう数えるかについては複数の方法がある。 区分法 「オセアニア」や「オーストララシア」はオーストラリアを示す名称としてしばしば用いられ、カナダの地図帳『Atlas of Canada』もオセアニア表記である[23]。中南米とイベリア半島を指しイベロアメリカという用語も使われる[29]。 以下の表で、7大陸法で区分したそれぞれの大陸の面積と人口についての統計を示す。 大陸面積 (km2)全陸地に 全大陸の面積は総計148,647,000km2であり、地球表面(510,065,600 km2)の29.1%を占める。 以下の表で、7大陸法で区分したそれぞれの大陸の最高標高地点(最高峰)と最低標高地点を示す。 大陸最高標高地点標高 (m)国または地域最低標高地点標高 (m)国または地域
大陸の数
様々な大陸の色分け図。同系統の色で示された地域は統合または分割される領域を示す。
7大陸
[22][23][24][25][26][27] 北アメリカ大陸 南アメリカ大陸 南極大陸 アフリカ大陸 ヨーロッパ大陸 アジア大陸 オーストラリア大陸
6大陸
[24][28] 北アメリカ大陸 南アメリカ大陸 南極大陸 アフリカ大陸 ユーラシア大陸 オーストラリア大陸
6大陸
[19][20] アメリカ大陸 南極大陸 アフリカ大陸 ヨーロッパ大陸 アジア大陸 オーストラリア大陸
5大陸
[28][19][20] アメリカ大陸 南極大陸 アフリカ大陸 ユーラシア大陸 オーストラリア大陸
4大陸
[28][19][20] アメリカ大陸 南極大陸 アフロ・ユーラシア大陸 オーストラリア大陸
面積と人口各大陸の面積と人口の比較。凡例:
アジア
アフリカ
北アメリカ
南アメリカ
南極
ヨーロッパ
オーストラリア
占める割合人口
2008年全人口に
占める割合人口密度
人/km2
アジア大陸43,820,00029.5%3,879,000,00060%86.70
アフリカ大陸30,370,00020.4%922,011,00014%29.30
アメリカ大陸42,330,00028.5%910,720,58814%21.0
北アメリカ大陸24,490,00016.5%528,720,5888%21.0
南アメリカ大陸17,840,00012.0%382,000,0006%20.8
南極大陸13,720,0009.2%1,0000.00002%0.00007
ヨーロッパ大陸10,180,0006.8%731,000,00011%69.7
オーストラリア大陸9,008,5005.9%22,000,0000.5%3.6
最高地点と最低地点「七大陸最高峰」も参照
アジア大陸エベレスト8,848 中国
ネパール死海-422 イスラエル