大阪市立大学の公式サイトでは創立年を1949年としているが、大学が発行している公的な大学史である「大阪市立大学百年史 全学編 上巻」(1987年 大阪市立大学百年史編集委員会)では大学の創立を1880年としている。また、大学の設置に関しては新制大学となった1949年を起点としているため、本稿でも同書の公式見解を元に創立年を1880年、設置年を1949年とする。2号館(旧制大阪商科大学予科校舎)五代友厚像 商神マーキュリーの羽翼(旧制大阪商科大学の伝統を表す)と大阪市章(澪標)とに大学の二文字を組み合わせたもので、1962年に制定された。 1号館をモチーフにデザインされたものが2006年に決定された。なお、このシンボルマークは広報用であり、学章とは併用して用いられている。また、これと同時に「都市で学び、夢をつかむ」というスローガンも制定された。なおシンボルマークに使用されているワシントンヤシは、2017年6月に伐採され、現存していない。 シンボルカラー(スクールカラー)は3色設定されている。体育会などで従来使用されてきたえんじ色がファーストカラー、青がセカンドカラー、灰色がサブカラーである。 1934年に竣工した鉄筋コンクリート造の大阪市立大学を象徴する建物である。旧制官立三商大の一つであった大阪商科大学時代に本館として建造された。モダニズム建築の特徴をよく表しており、国の登録有形文化財でもある[11]。2019年現在でも教室や事務室として利用されている。 伝統的に愛校心を強調する校風でなく、スポーツ対外戦がさほど強い訳でもないため、学生に広く浸透した歌はない。また、校歌を持たない。
年表
1880年(明治13年) - 大阪商業講習所設立。
1885年(明治18年) - 府立大阪商業学校に改称。
1889年(明治22年) - 市立大阪商業学校に改称。
1901年(明治34年) - 市立大阪高等商業学校設立。
1919年(大正08年) - 大阪市立高等商業学校に改称。
1928年(昭和03年) - 旧制大阪商科大学設立。
1949年(昭和24年) - 新制大阪市立大学発足、商・経済・法文・理工・家政の5学部を設置。
1953年(昭和28年) - 法文学部を法学部と文学部に分離。
1955年(昭和30年) - 大阪市立医科大学を編入し、医学部を設置。
1959年(昭和34年) - 理工学部を理学部と工学部に分離。
1975年(昭和50年) - 家政学部を生活科学部に改称。
1992年(平成04年) - 医学部附属病院の建替え完了。
1996年(平成08年) - 学術情報総合センター竣工。
2003年(平成15年) - 独立研究科「創造都市研究科」を設置。
2004年(平成16年) - これまでの看護短期大学部が医学部看護学科に昇格。
2006年(平成18年) - 公立大学法人大阪市立大学の設置運営する大学となる。
2008年(平成20年) - 看護学研究科を設置し、現在の8学部10研究科体制となる。
2009年(平成21年) - 工学部の学科を再編。
2010年(平成22年) - 商学部、経済学部、法学部、文学部の第2部(夜間)の募集を停止。
2018年(平成30年) - 独立研究科「創造都市研究科」を基礎とした改組により、独立研究科「都市経営研究科」を設置。
2019年(平成31年) - 公立大学法人大阪市立大学が公立大学法人大阪府立大学と統合し、公立大学法人大阪が発足。
2022年(令和04年) - 大阪府立大学と統合し、上記法人が運営する大阪公立大学が開学した。これに伴い大阪市立大学は2021年度入学生を以て募集停止となったが、在校生が卒業・修了するまでは大阪市立大学は存在する。
基礎データ
所在地
杉本キャンパス(大阪府大阪市住吉区)
阿倍野キャンパス(大阪府大阪市阿倍野区)
梅田サテライト(大阪府大阪市北区)
象徴
学章
シンボルマーク・スローガン
シンボルカラー
本館(1号館)
学歌
学生歌
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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