大阪市営地下鉄
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大阪市営地下鉄では、定期券を使用する乗客が指定経路外を乗車する場合、経路外の駅で途中下車をすることがなければ、指定経路外を迂回(うかい)乗車することを可能とした[22]

ただし、乗り換えは原則として2回まで[注釈 4]で、私鉄連絡の迂回定期は発行できない[注釈 5]

このほか、御堂筋線の混雑緩和のため、梅田・西梅田・淀屋橋・肥後橋および心斎橋・四ツ橋を発着または経由となる定期券については、券面表示にかかわらず、御堂筋線・四つ橋線それぞれの対応駅で乗車・降車ができるとした[23]
運賃政策

2010年に福岡市地下鉄と同様に1駅区間の料金を100円とする構想が当時の大阪市長平松邦夫より発表された[24]

市民サービスの向上や駅周辺の違法駐輪の解消につなげることが狙いで、具体的な導入路線などは今後検討するとしていたが、2011年に市長が交代したためこの構想は消滅したものの、後継となった橋下徹は後述する地下鉄の民営化を視野に1区料金を180円に引き下げる考えを示し[25]、2014年4月1日の消費税の8%への増税に伴う料金改定に併せて1区料金の値下げを実施した。

市長がさらに吉村洋文に交代した後の2017年4月1日から、1区料金との料金差が大きい2区料金が、240円から230円に引き下げられた[26]
一日乗車券・回数券「大阪市交通局#企画乗車券・カード」も参照
エンジョイエコカード
大阪市営の地下鉄・ニュートラム・バスが一日乗り放題。大人800円、小児300円(土休日の大人用は600円)。2011年10月に、それまでの「共通一日乗車券」と「ノーマイカーフリーチケット」を整理統合して発売が開始された。
回数カード
区数別のカード式回数券およびバス回数券カードを整理して発売を開始した。地下鉄・ニュートラム・バス全線で利用でき、有効期限もない。また、バスとの乗継割引も適用される。大人3,000円(3,300円分)、小児1,000円(1,650円分)。なお、他社線(阪急、北大阪急行、近鉄)へ直接乗り継ぐ場合は原則として接続駅までの乗車券に引き換える必要がある。2014年3月31日までは、「1区特別回数券」も発売していた。こちらは大人専用であり、2,000円で12回分乗車可能であった。有効期限は発売日から3か月後の末日まで。2区以上に乗り越した場合でも差額の乗車料金のみを支払うことで出場できた(なお、スルッとKANSAIカードとの組み合わせは精算可能だが、回数カードとの組み合わせての精算は不可)ため、有効期限内に使い切れるのであれば、2区以上でもこの回数券で乗り越してスルッとKANSAIカードで精算した方が割安だった。身体障害者・知的障害者向けの1区特別回数券も駅長室で販売されていた(駅長室にて顔写真が見えるように障害者手帳を呈示することで身割用1区特別回数券を購入できた)。なお、回数カード登場以前に発売されていた1区回数券はバスにも乗車できたが、この1区特別回数券はバスでは使用できなかった。
運行設備

軌間

1435mm - 全線


最高速度

70 km/h - 全線


電気・集電方式

直流 750V 第三軌条方式 - 下記方式の 3 路線以外の路線

直流 1500V 架空電車線方式 - 堺筋線

直流 1500V 架空電車線方式 鉄輪式リニアモーターカー - 長堀鶴見緑地線、今里筋線


車両長

19m - 下記車両長の 2 路線以外の路線

16m - 長堀鶴見緑地線、今里筋線


閉塞方式・信号保安装置

自動閉塞式 WS-ATC CTC - 下記方式の 3 路線以外の路線

車内信号閉塞式 CS-ATC CTC ATO - 千日前線、長堀鶴見緑地線

車内信号閉塞式 CS-ATC CTC TASC - 今里筋線


最急勾配

通常モーターの路線

40 - 中央線


鉄輪式リニアモーターカーの路線[注釈 6]

50‰ - 長堀鶴見緑地線・今里筋線



最小曲線半径

車両長が 18m の路線

半径 119.8m - 御堂筋線、千日前線


車両長が 16m の路線

半径 83m - 今里筋線



乗務所

中百舌鳥乗務所 - 御堂筋線

大日乗務所 - 谷町線

八尾乗務所 - 谷町線

加賀屋乗務所 - 四つ橋線

森之宮乗務所 - 中央線

天神橋乗務所 - 堺筋線

今里乗務所 - 千日前線

鶴見乗務所 - 長堀鶴見緑地線

清水乗務所 - 今里筋線


検車場

中百舌鳥検車場 - 御堂筋線

大日検車場 - 谷町線

緑木検車場 - 四つ橋線

森之宮検車場 - 中央線、千日前線

東吹田検車場 - 堺筋線(阪急京都本線正雀駅 - 相川駅間にある)

鶴見検車場 - 長堀鶴見緑地線


車庫

八尾車庫 - 谷町線

鶴見緑地北車庫 - 今里筋線

この節の加筆が望まれています。
主に: 管轄の駅について (2016年3月)


管区駅

梅田管区駅

本町管区駅

ドーム前千代崎管区駅

清水管区駅

難波管区駅

大国町管区駅

阿波座管区駅

日本橋管区駅

天王寺管区駅

東梅田管区駅

平野管区駅

堺筋本町管区駅

(南港運輸事務所)


車両

関西圏の鉄道事業者は車両メーカーを1社に絞って発注することが多いが、大阪市営地下鉄は公営事業者としての立場から入札制を維持し、1990年代以前は主要6社(アルナ工機[注釈 7]川崎重工業近畿車輛東急車輛製造[注釈 8]日本車輌製造[注釈 9]日立製作所[注釈 10])すべてに発注したことがある。


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