大阪市営地下鉄
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大阪市発行の無料乗車証所持者は無料[20]

乗車料金は駅間の最短経路のキロ程を求め、その属する区数で算出する(交通局では「対距離区間制」と呼称した)。御堂筋線・中央線・南港ポートタウン線では営業キロがそのままキロ程となるが、その他の路線では区間により、営業キロに所定の縮減または加算を行ったキロ程(市街の平行街路に先行開業した路線がある場合、当該先行線区の同一交差街路至近の駅間の営業キロにそろえる設定のほか、政策的設定)が定められた。

西梅田-梅田-東梅田の間での乗車の際でも乗車扱いになり1区(初乗り)の料金となる[21]

また、同一日に地下鉄と市バスを乗り継ぐ際にスルッとKANSAIカード、レインボーカード、回数カード、ICカード乗車券(PiTaPaICOCAKitacaPASMOSuicamanacaTOICAnimocaはやかけんSUGOCA)を利用すると、合計料金から100円割り引くとした(バス→地下鉄の場合は地下鉄側が100円割引。地下鉄→バスの場合はバス側が100円割引)。

以前は現金でも地下鉄・バス乗り継ぎ割引が利用できたが[注釈 3]、2014年4月1日からはカード乗車券限定となった。

なお、2017年4月1日からICOCAおよびICOCA定期券を導入した。バスから地下鉄への乗継方法については「大阪市営バス#乗降方式・普通旅客運賃」を参照

区数別の乗車人員と割合は下表のとおりである。全乗客のうち、9割以上が3区までの利用となっている。

大阪市営地下鉄の乗車人員と割合の統計年度1区2区3区4区5区
1998年(平成10年)829,175 (34.3%)917,625 (38.0%)498,968 (20.7%)149,535 (6.2%)20,272 (0.8%)
2007年(平成19年)752,747 (30.8%)929,351 (38.1%)564,908 (23.1%)169,977 (7.0%)24,636 (1.0%)
2010年(平成22年)707,576 (30.6%)873,698 (37.8%)552,343 (23.9%)158,270 (6.8%)21,404 (0.9%)
2011年(平成23年)691,216 (30.0%)870,938 (37.8%)559,523 (24.2%)162,164 (7.0%)22,142 (1.0%)
2012年(平成24年)713,065 (30.6%)876,397 (37.6%)561,438 (24.1%)161,111 (6.9%)21,920 (0.9%)

定期券の取り扱い

大阪市営地下鉄では、定期券を使用する乗客が指定経路外を乗車する場合、経路外の駅で途中下車をすることがなければ、指定経路外を迂回(うかい)乗車することを可能とした[22]

ただし、乗り換えは原則として2回まで[注釈 4]で、私鉄連絡の迂回定期は発行できない[注釈 5]

このほか、御堂筋線の混雑緩和のため、梅田・西梅田・淀屋橋・肥後橋および心斎橋・四ツ橋を発着または経由となる定期券については、券面表示にかかわらず、御堂筋線・四つ橋線それぞれの対応駅で乗車・降車ができるとした[23]
運賃政策

2010年に福岡市地下鉄と同様に1駅区間の料金を100円とする構想が当時の大阪市長平松邦夫より発表された[24]

市民サービスの向上や駅周辺の違法駐輪の解消につなげることが狙いで、具体的な導入路線などは今後検討するとしていたが、2011年に市長が交代したためこの構想は消滅したものの、後継となった橋下徹は後述する地下鉄の民営化を視野に1区料金を180円に引き下げる考えを示し[25]、2014年4月1日の消費税の8%への増税に伴う料金改定に併せて1区料金の値下げを実施した。

市長がさらに吉村洋文に交代した後の2017年4月1日から、1区料金との料金差が大きい2区料金が、240円から230円に引き下げられた[26]
一日乗車券・回数券「大阪市交通局#企画乗車券・カード」も参照
エンジョイエコカード
大阪市営の地下鉄・ニュートラム・バスが一日乗り放題。大人800円、小児300円(土休日の大人用は600円)。2011年10月に、それまでの「共通一日乗車券」と「ノーマイカーフリーチケット」を整理統合して発売が開始された。
回数カード
区数別のカード式回数券およびバス回数券カードを整理して発売を開始した。地下鉄・ニュートラム・バス全線で利用でき、有効期限もない。また、バスとの乗継割引も適用される。大人3,000円(3,300円分)、小児1,000円(1,650円分)。なお、他社線(阪急、北大阪急行、近鉄)へ直接乗り継ぐ場合は原則として接続駅までの乗車券に引き換える必要がある。2014年3月31日までは、「1区特別回数券」も発売していた。こちらは大人専用であり、2,000円で12回分乗車可能であった。有効期限は発売日から3か月後の末日まで。2区以上に乗り越した場合でも差額の乗車料金のみを支払うことで出場できた(なお、スルッとKANSAIカードとの組み合わせは精算可能だが、回数カードとの組み合わせての精算は不可)ため、有効期限内に使い切れるのであれば、2区以上でもこの回数券で乗り越してスルッとKANSAIカードで精算した方が割安だった。身体障害者・知的障害者向けの1区特別回数券も駅長室で販売されていた(駅長室にて顔写真が見えるように障害者手帳を呈示することで身割用1区特別回数券を購入できた)。なお、回数カード登場以前に発売されていた1区回数券はバスにも乗車できたが、この1区特別回数券はバスでは使用できなかった。
運行設備

軌間

1435mm - 全線


最高速度

70 km/h - 全線


電気・集電方式

直流 750V 第三軌条方式 - 下記方式の 3 路線以外の路線

直流 1500V 架空電車線方式 - 堺筋線

直流 1500V 架空電車線方式 鉄輪式リニアモーターカー - 長堀鶴見緑地線、今里筋線


車両長

19m - 下記車両長の 2 路線以外の路線

16m - 長堀鶴見緑地線、今里筋線


閉塞方式・信号保安装置

自動閉塞式 WS-ATC CTC - 下記方式の 3 路線以外の路線

車内信号閉塞式 CS-ATC CTC ATO - 千日前線、長堀鶴見緑地線

車内信号閉塞式 CS-ATC CTC TASC - 今里筋線


最急勾配

通常モーターの路線

40 - 中央線


鉄輪式リニアモーターカーの路線[注釈 6]


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