大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線
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JR西: 大阪環状線


JR西:片町線 学研都市線)


京阪:京阪本線


国鉄淀川貨物線


JR西: おおさか東線


今里筋線


10.2
10.2
N23 蒲生四丁目駅 (I18)


城東運河


11.4N24 今福鶴見駅


12.5
12.5
N25 横堤駅


今里筋線→


鶴見緑地北車庫


鶴見検車場


13.7
13.7
N26 鶴見緑地駅


15.0
15.0
N27 門真南駅

長堀鶴見緑地線(ながほりつるみりょくちせん)は、大阪府大阪市大正区大正駅から大阪府門真市門真南駅までを結ぶ大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) の路線。正式名称は高速電気軌道第7号線と称し、『鉄道要覧』では7号線(長堀鶴見緑地線)と記載されている。駅番号を表す際に用いられる路線記号は「N」。

1990年(平成2年)に開催された国際花と緑の博覧会(花博)会場へのアクセス路線として建設された、日本初の鉄輪式リニアモーターミニ地下鉄である。ラインカラーは花博会場となった鶴見緑地をイメージした萌黄色(黄緑色 )である。
概要

1990年に花博の開催に合わせて鶴見緑地線という路線名で京橋駅 - 鶴見緑地駅間が開業した。1996年に京橋駅から心斎橋駅まで延伸され、この際に長堀鶴見緑地線と改称された。1997年には、心斎橋駅から長堀通の地下をさらに西伸させ大正駅までが開業するとともに、鶴見緑地駅からも東に延伸し門真南駅までが開業した。市中心部では東西路線の役割を果たすが、南北方向に折れて市南西部と市北東部および門真市とを結ぶ。

標準軌ながら従来の車両より断面積が小さい鉄輪式リニアモーターミニ地下鉄を採用した。日本初の鉄輪式リニアモーターミニ地下鉄であるため、開業に先立ち南港の埋立地に実験線を建設して、データ収集、乗務員の習熟運転に充てた。鉄輪式リニアモーター地下鉄はその後、都営地下鉄大江戸線神戸市営地下鉄海岸線福岡市地下鉄七隈線横浜市営地下鉄グリーンライン仙台市地下鉄東西線でも採用されている。

最初の区間が開業した1990年3月から心斎橋駅まで延伸された1996年12月までは他の地下鉄路線とは接続しておらず、乗り換える場合は京橋駅から大阪環状線などを経由した上で乗り継ぐ必要があった。大正駅までの延伸後は、Osaka Metroの他の全ての地下鉄路線との乗り換えが可能な路線となっている[注釈 1]新交通システムである南港ポートタウン線との乗り換え駅はなく、中央線または四つ橋線を介して乗り継ぐ必要がある。

後発で建設された地下鉄路線のため、既存の路線(のちに開通した今里筋線を除く)より深部を走ることとなることから、他の地下鉄路線と交差する都心部を中心に駅ホームがかなり深い位置にある。このため、乗り換えやホームから地上までの移動に時間がかかることが多いが、平成になっての開業路線でもあり、バリアフリーは充実している。しかし、他路線との乗り換えがない一部の単独駅では、改札フロアからホームへの下りエスカレーターが設置されていない駅もある。

今後の計画として、大正駅からは同じく大正区の鶴町方面への延伸が検討されている。

全駅に可動式ホーム柵が設置されている。2007年(平成19年)の予算案で、2010年度(平成22年度)までに設置されることが検討され、その後、2010年6月より大正駅を皮切りに順次設置工事が行われ[2]、2011年2月10日までに大正駅 - 鶴見緑地駅間の各駅で設置が完了して使用が開始された。なお、門真南駅はこのときは設置対象外であったが、2011年度(平成23年度)に設置されることになり[3]、2011年10月31日に全駅で稼動開始した[4]

2014年3月31日に、他の大阪市営地下鉄(当時)各路線と同時に、トンネル内で、NTTドコモKDDIソフトバンクの携帯電話大手3社による4G-LTE通信が可能になった。

長堀鶴見緑地線は歴史的経緯(後述)により、距離を示すキロポストが2つに分かれている(矢印の方向にキロ数が増える)。

大正駅→京橋駅:長堀鶴見緑地線として開通した区間を鶴町起点でキロポストを打っているため。

京橋駅→門真南駅:鶴見緑地線として開通した区間を京橋起点でキロポストを打っているため(鶴見緑地駅 - 門真南駅も京橋駅からの数字を受け継いでいる)。

路線データ

路線距離(実キロ):15.0 km(
営業キロ(運賃計算キロ)も同じ)

軌間:1435 mm

駅数:17駅(起終点駅含む)

複線区間:全線

電化区間:全線電化(直流 1500V架空電車線方式、車上一次鉄輪式リニアモーター方式)

閉塞方式:車内信号式 (CS-ATC, ATO)

最高速度:70 km/h[1]

ホーム有効長:135 m

編成両数:4両(1990年 - )

最大編成両数:8両

鶴見緑地駅 - 京橋駅間などを除く一部の駅のホームは、6両分のみ壁の内装が施工されている。


混雑率(大正方面行き):135%(2017年度:蒲生四丁目駅→京橋駅間)[5]

混雑率(門真南方面行き):75%(2017年度:谷町六丁目駅→玉造駅間)[5]

運賃計算には、西長堀駅 - 森ノ宮駅間のキロ数が他線経由と同じになるよう調整された営業キロに対応する区数を用いる。
運行形態

自動列車運転装置 (ATO) によるワンマン運転で乗務員が乗務する。ドア操作は運転台にあるモニターとホーム上のミラーを確認して行う。非常時やATO装置の故障の場合は手動運転に切り替える場合がある。


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