大阪上本町駅
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以前は地上ホームから発着する名古屋行き特急が平日朝の1本(土休日は大阪難波始発)のみあったが、2016年3月19日ダイヤ変更時に大阪難波発に変更され消滅した[注 1]ほか、地上ホームから発車する特急は8時と9時に当駅発の賢島行き特急以外は朝の7時から夕方の19時にかけて毎時1本当駅発の阪伊特急が設定されていたが、現在、地上ホームから発車する特急は7時と8時に宇治山田行き特急と8時?9時とに当駅発の賢島行き特急、17時から19時台に毎時1本当駅発の阪伊特急が設定されている。[注 2]

なお、8番のりばと9番のりばは同じ線路を共有しており、特急とそれ以外の種別で使用ホームを分けている(特急到着時は8番のりばを降車、9番のりばを乗車用として使う。それ以外の種別到着時はこの逆)。

9番のりばは、2019年1月現在近鉄で最大のホーム番号である(2015年3月31日までは、近鉄四日市駅の10番のりばが近鉄で最大のホーム番号だった[注 3])。

2024年のダイヤ改正施行後は後述の大阪・関西万博開催によるバスターミナル整備による改修のため、3番線は廃止されたことで欠番となり、地上大阪ホームは4?9番線での運用となった。

地上ホームは「近鉄百貨店の建物内」の扱いになっているので、特急車両の喫煙ルーム(2024年3月1日廃止)は地下・地上問わず使用できなかった。

地上(大阪線)ホーム

地下(奈良線)ホーム

地上改札口

自動化される前の改札も残されている地下西改札口

地上コンコース

地下にある近鉄百貨店との連絡改札口

近鉄本社

配線図

近鉄 大阪上本町駅 - 布施駅間 構内配線略図 ←
難波線
大阪難波尼崎
神戸三宮方面
奈良線
生駒大和西大寺
奈良方面
↓ 大阪線
大和八木伊勢中川
賢島名古屋方面
凡例
出典:[4][5]
画像左より大阪上本町・鶴橋・今里・布施の各駅
■:奈良線、■:大阪線、▲:難波発着の大阪線特急のルート
白線クロスハッチは降車専用ホーム
布施駅の赤実線内(4階)は赤破線内(3階)の直上
鶴橋駅ホーム上を大阪環状線がオーバークロスしているが本図では省略した。



歴史旧大軌ビルディング

開業時の駅は現在よりも北にあった[6]。駅前には大阪市電が走り、上本町六丁目電停から九条高津線で大阪ミナミの繁華街へ、上本町線四天王寺、さらには大手前上本町線谷町寝屋川線経由で大坂城大阪府庁へと、大阪市街の東玄関として抜群の立地を誇っていた。

1926(大正15)年、駅前の道路拡張に伴い上本町駅は南側に移転する。この時に武田五一片岡安の設計による日本初の駅ビル[7]が建設され、大阪市内の一大ランドマークとなった。当初は食堂や貸店舗・本社事務所などが入居していたが、1931(昭和6)年には増改築の上、ここに大軌百貨店をオープンさせた。これはのちに近鉄百貨店上本町店となり、現在まで営業を続けている。駅ビルは戦後、難波線建設に伴う駅改装工事により建て替えられた。

難波線開業に伴い上本町駅の地位は相対的に低下、2004年には近鉄劇場が閉鎖している。その後近鉄は、難波にあった新歌舞伎座を近鉄劇場跡に誘致し、2010年8月に新歌舞伎座・商業施設とオフィスからなる複合ビル「上本町YUFURA(ユフラ)」を建設してテコ入れを図っている[8]
構内配線の変遷

※ 歴代上本町駅の鉄道配線略図の変遷(注意・巨大画像 図幅600px、7画像)を表示するには、右の [表示] をクリックされたい。 

第1期 1926年(大正15年)9月以前の大阪電気軌道上本町駅の配線
奈良方面
凡例
出典:以下を参考に作成。
* 近畿日本鉄道編集、「近畿日本鉄道 50年のあゆみ」、84・85頁、「上本町駅変遷図」、1960年。
※本図は1926年(大正15年)9月の移転前の配線であり、駅開業時の配線とは異なる部分がある。
白線クロスハッチは降車専用プラットホーム、青色は貨物用ホーム。


第2期 1926年(大正15年)9月移転時の大阪電気軌道上本町駅の配線
奈良 方面
凡例
出典:以下を参考に作成。
* 近畿日本鉄道編集、「近畿日本鉄道 50年のあゆみ」、84・85頁、「上本町駅変遷図」、1960年。
※白線クロスハッチは降車専用プラットホーム、青色は貨物用ホーム。


第3期 1930年(昭和5年)10月時点の大阪電気軌道上本町駅の配線
奈良・宇治山田
方面
凡例
出典:以下を参考に作成。
* 近畿日本鉄道編集、「近畿日本鉄道 50年のあゆみ」、84・85頁、「上本町駅変遷図」、1960年。
* 近畿日本鉄道編集、「近畿日本鉄道 100年のあゆみ - 1910?2010」、154頁図3-6 「上本町駅配線の変遷
(昭和5?14年)」、2010年。
※白線クロスハッチは降車専用プラットホーム、青色は貨物用ホーム。


第4期 1933年(昭和8年)12月時点の大阪電気軌道上本町駅の配線
奈良・宇治山田
方面
凡例
出典:以下を参考に作成。
* 近畿日本鉄道編集、「近畿日本鉄道 50年のあゆみ」、84・85頁、「上本町駅変遷図」、1960年。
* 近畿日本鉄道編集、「近畿日本鉄道 100年のあゆみ - 1910?2010」、154頁図3-6 「上本町駅配線の変遷
(昭和5?14年)」、2010年。
※6番線ホームを6両編成用へ延伸。
※白線クロスハッチは降車専用プラットホーム、青色は貨物用ホーム。


第5期 1939年(昭和14年)10月時点の大阪電気軌道上本町駅の配線
奈良・宇治山田
方面
凡例
出典:以下を参考に作成。
* 近畿日本鉄道編集、「近畿日本鉄道 50年のあゆみ」、84・85頁、「上本町駅変遷図」、1960年。
※紀元2600年奉祝の利用増を見越して、6両編成対応の7番線増設。
※白線クロスハッチは奈良線降車専用プラットホーム、青色は貨物用ホーム。


第6期 1951年(昭和26年)12月時点の近畿日本鉄道上本町駅の配線
奈良・
宇治山田
方面
凡例
出典:以下を参考に作成。
* 近畿日本鉄道編集、「近畿日本鉄道 50年のあゆみ」、84・85頁、「上本町駅変遷図」、1960年。
* 近畿日本鉄道編集、「近畿日本鉄道 100年のあゆみ - 1910?2010」、241頁図5-4 「改良工事前後の上本町駅」
および242頁図5-5 「改良工事前後の上本町・布施間」、2010年。
※7番線新設。
※白線クロスハッチは奈良線降車専用プラットホーム、青色は貨物用ホーム。


第7期 1956年(昭和31年)12月8日時点の近畿日本鉄道上本町駅の配線
奈良・宇治山田
方面
凡例
出典:以下を参考に作成。
* 近畿日本鉄道編集、「近畿日本鉄道 100年のあゆみ - 1910?2010」、241頁図5-4 「改良工事前後の上本町駅」
および242頁図5-5 「改良工事前後の上本町・布施間」、2010年。
※降車用ホームと出発・到着線の立体交差を廃止、9面8線へ。■貨物ホームを600m鶴橋方へ移設。
※上本町1号踏切を廃止、立体交差化。大阪線優等列車出発時の上り線一部区間逆走も解消。
■:1-4を奈良線、■:5-8を大阪線ホームとし完全分離。奈良線に1線、大阪線に2線の引上線を新設。
布施駅まで線路別複々線化し、大阪線のみ1500Vへ昇圧。


開業時は発着線2本をホーム3面が挟むシンプルな構成で、中央を乗車ホーム、両側を降車ホームとしていた[6]

1926(大正15)年の移転時に完成した駅は、出発線と到着線が立体交差しており、出発列車と到着列車の相互支障が生じないよう工夫されていた。櫛形ホーム手前には降車ホームがあり、ここで乗客を降ろしたあと乗車ホームに入線していた[6]

1930(昭和5)年には、参宮急行電鉄(大軌の子会社で直通運転先)が山田駅まで開通するのに備え、3両編成用の発着線を2線新設した[6]


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