初版の発行に際しては、上代から現代までの文献にとどまらず、新聞や放送などのメディアからも広く語彙を集め、約22万語を収録するに至った[4]。
2012年(平成24年)に発行された第二版では、初版の採録範囲に加えインターネットからも用語用例を積極的に採録したことなどにより、総項目数は約3万語増加し約25万語となった[5]。上下2冊本になり、またカラーの図表や写真は付属のDVD-ROMに収録され、そちらを参照する形になった[3]。この第二版は、「『デジタル大辞泉』のデータを基に紙の辞書を作成した」という考え方だという[3]。 1998年(平成10年)、増補・新装版の発行に合わせてCD-ROM版を発行した[6]。 iPhoneやiPadアプリとして「デジタル大辞泉」が発売されているほか、電子辞書にも「デジタル大辞泉」が収録されている製品がある。iOSアプリ開発者は木下誠(HMDT株式会社代表取締役)[7]。 ジャパンナレッジ[8]にもサービス開始以後、「デジタル大辞泉」が提供され続けている。 さらに、辞書検索サービスのgoo辞書、コトバンクや電子書籍リーダーKindleに「デジタル大辞泉」が提供されており無料で利用できる[9]。 「デジタル大辞泉」は年3回というハイペースで更新することで「今」に対応している[3][10]。 監修は松村明[12]。編集は池上秋彦、金田弘、杉崎一雄(敬語担当)、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文。 編集協力は曽根脩。 デジタル加工は株式会社ディジタルアシスト[13][7]。
電子版
年表
1995年12月1日 - 第1版発行
1998年11月20日 - 第1版〈増補・新装版〉発行。新開発の用紙の使用や、サイズが一回り小さくなったことで、ページ数は50ページ以上増えたが、重さは約1kg軽くなった[6]。
2012年11月2日 - 第2版発行
2021年9月 - Adobe Flash Playerのサポート終了に伴い、第2版の付属DVD-ROMをリニューアル。『大辞泉』データベースの2021年4月現在の最新データも収録。既に購入済みの者を対象にDVD-ROMの交換サービスも行っている[11]。
著者
脚注[脚注の使い方]^ a b 大辞泉について 。大辞泉 。小学館
^ a b 「大国語辞典、意外な喜び」『朝日新聞』2003年10月11日付朝刊、23面。
^ a b c d 今も座右に置く“少し古くて重い辞書”
^ 『大辞泉 初版』編集の基本方針
^ 『大辞泉 第二版』編集の基本方針
^ a b “【大辞泉 - 第1回】 - ニッポン書物遺産”. ジャパンナレッジ (2010年4月28日). 2023年8月12日閲覧。
^ a b “大辞泉|小学館”. 大辞泉|小学館. 2024年5月15日閲覧。
^ “デジタル大辞泉”. ジャパンナレッジ. 2023年8月12日閲覧。
^ “大辞泉|小学館”. 大辞泉|小学館. 2024年5月15日閲覧。
^ “【大辞泉 - インデックス】 - ニッポン書物遺産”. ジャパンナレッジ (2010年4月28日). 2023年8月12日閲覧。
^ 『大辞泉』第二版付属DVD-ROM交換のお知らせ|大辞泉、小学館
^ “大辞泉 第二版 DVD?ROM付き 。書籍”. 小学館. 2024年5月15日閲覧。
^ Inc, NetAdvance Inc NetAdvance. “デジタル大辞泉”. JapanKnowledge. 2024年5月15日閲覧。
関連項目
大辞泉が選ぶ新語大賞
広辞苑
日本国語大辞典
大辞林
鈴木一誌 - 大辞泉のデザインを担当した。
外部リンク