大菩薩峠_(小説)
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轟の源松 - 江戸から来た岡っ引。終盤で竜之助に付き纏いだす。

大原寂光院の老尼 - 終盤で寺に転がり込んだ竜之助の世話をする。

執筆・連載期間による分類

「甲源一刀流の巻」?「鈴鹿山の巻(十四)」 - 『都新聞』1913年9月12日?1914年2月9日。連載を一旦中断する際に、終結までかなり長くなると予告している。

「鈴鹿山の巻(十五)」?「壬生と島原の巻」 - 『都新聞』1914年9月3日?同年12月日。連載を中断する際に、竜之助が失明して兵馬との果し合いで討ち取られる結末を予告している。

「三輪の神杉の巻」?「龍神の巻」 - 『都新聞』1915年4月7日?1915年7月23日。ここまでは竜之助が主人公の仇討ち小説だった。

「間の山の巻」?「黒業白業の巻」 - 『都新聞』1917年10月25日?1919年12月17日。ここからお君、米友らが登場し、群像劇に代わる。竜之助は徐々に登場しなくなる。

「安房の国の巻」?「禹門三級の巻」 - 『都新聞』1921年1月1日?10月17日。ここから弁信が登場し、
大乗仏教的な説教が多くなる。

「無明の巻」?「Oceanの巻」 - 『大阪毎日新聞』『東京日日新聞』1925年1月6日?1928年9月8日。ここから文体が冗長になり、時期も慶応3年秋に固定される。

「年魚市の巻」 - (1928/9) から (1930/7) 隣人之友連載

「畜生谷の巻」?「勿来の巻」 - 『國民新聞』1931年4月15日?9月29日。

「弁信の巻」?「不破の関の巻」 - 1932年3月および9月、書き下ろし。「不破の関の巻」から「農奴の巻」までお銀様-お雪ちゃん-竜之助-弁信の「夢の中」での愛の闘争が繰り広げられる。

「白雲の巻」?「新月の巻」 - 『隣人之友』1933年3月?1934年4月。満洲国に理想を抱いた作者は小説の主題をユートピア建設に変更する。

「恐山の巻」 - 『読売新聞』1934年10月12日?1935年6月16日。第19回衆議院議員総選挙に落選した作者はユートピアに失望し、小説の主題を農耕主義に変更する。

「農奴の巻」?「椰子林の巻」 - 1938年2月?1941年8月20日、書き下ろし作者の日記に坂本龍馬をテーマとした次巻を執筆中とあったが、母の死のショックからか、続きが執筆されることは無かった。書きかけの原稿は戦災で焼失したとの証言がある。

登場する銘刀

藤四郎(短刀) - 裏宿の七兵衛が机の道場から三百両とともに盗み出した名刀、七兵衛は保護したお松に守り刀として授けるが、お松は悪徳旗本神尾の屋敷から逃げる際に与八に頼み金に換える。与八はこの短刀を御成街道の小田原屋という武刀剣商に三十三両で売る。江戸時代では正宗、郷義弘、藤四郎を三作と呼び珍重されていた名品、
足利将軍家の「包丁籐四郎」が有名。

武蔵太郎安国 - 机竜之助が大菩薩峠で老巡礼を辻斬りしたときから愛用の刀、しかし逃亡の際に黒崎の名代饅頭屋で饅頭代金の代わりに置き捨ててしまう。あとからその饅頭屋を訪れた裏宿の七兵衛が五両で購う。

月山(月山丸) - 三輪の植田丹後守が机竜之助に餞別として与えた。

主水正正清 - 田中新兵衛の長刀で薩摩鍛冶の名物[2]

伯耆の安綱(古刀) - 甲府有野村の馬大尽家に代々伝わる家宝の一つ、甲府勤番として左遷させられた神尾主膳は策略により手に入れる。

手柄山正繁 - 神尾主膳が机竜之助に与えた刀。

堀川の国広 - 小名路の花屋の娘お若が机竜之助に与えた形見。

映画


日活・稲垣浩監督版

詳細は「大菩薩峠 (1935年の映画)」を参照

大菩薩峠 第一篇 甲源一刀流の巻(1935年)

大菩薩峠 鈴鹿山の巻・壬生島原の巻(1936年)

東映・渡辺邦男監督版

大菩薩峠
甲源一刀流 / 第二部 / 第三部
監督
渡辺邦男
脚本渡辺邦男
製作大川博
出演者片岡千恵蔵
音楽山田栄一
撮影渡辺孝
編集宮本信太郎
製作会社東映京都撮影所
配給東映
公開 1953年4月23日(甲源一刀流)
1953年6月3日(第二部)
1953年6月17日(第三部)
上映時間115分(甲源一刀流)
93分(第二部)
90分(第三部)
製作国 日本
言語日本語
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全三部作。1953年(昭和28年)4月23日に第一部(甲源一刀流)、6月3日に第二部、6月17日に第三部が公開された。東映製作・配給。監督は渡辺邦男、主演は片岡千恵蔵モノクロスタンダード

大菩薩峠 甲賀一刀流の巻(1953年)

大菩薩峠 第二部 壬生と島原の巻 三輪神杉の巻(1953年)

大菩薩峠 第三部 竜神の巻 間の山の巻(1953年)

スタッフ

監督・脚本:
渡辺邦男

製作:大川博

企画:マキノ光雄、玉木潤一郎、坪井与

撮影:渡辺孝

音楽:山田栄一

美術:角井平吉

照明:田中憲次

録音:東城絹児郎

キャスト

机龍之介:
片岡千恵蔵

お浜・お豊:三浦光子

お松:千原しのぶ

裏宿の七兵衛:進藤英太郎

宇津木兵馬:片岡栄二郎


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