大相撲
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財団法人となった1925年以来89年ぶりの改組で、引き続き税制の優遇を受ける[21]
令和

2019年5月場所より、アメリカ大統領杯の授与が始まる。

2020年、新型コロナウイルスの感染拡大に際しては、3月場所を無観客開催[22]、5月場所を中止、7月場所は会場を名古屋から東京へ移し、観客数を制限したうえで開催した[23][24]。9月場所も観客数を制限して開催し、11月場所も福岡から東京に移して開催された[25]。また、協会員から罹患者が発生し、死者も出た[26]

2021年3月場所13日目、三段目取組において掬い投げを食らった力士が頭から土俵上に転落、病院に搬送されて治療を受けていたが、同年4月に肺血栓による急性呼吸不全のため死亡した[27]。土俵上での取組による事故で死亡した初の事例となった。
興行

大相撲の興行としては、本場所と巡業が特に大きなウェイトを占める。
本場所詳細は「本場所」を参照

本場所は協会主催で定期的かつ公式な興行で、技量を査定し、待遇(地位と給与)を決める性質がある。1958年以降は隔月で年間6場所行われている。開催場所は2019年現在のもので、呼称は日本相撲協会の表記に準ずる(メディア等により表記が異なる場合がある。本場所#概要を参照)。

開催月正式名称通称開催場所
1月一月場所初場所両国国技館
3月三月場所場所
大阪場所エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)
5月五月場所場所[28]両国国技館
7月七月場所名古屋場所?2024年:ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)
2025年?:愛知国際アリーナ[29]
9月九月場所場所両国国技館
11月十一月場所九州場所福岡国際センター


両国国技館

エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)

ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)

福岡国際センター

地方巡業

本場所のない時期には、力士一行が本場所が行われていない地方へ出向き、1日限りの相撲披露を行う。これを(相撲・大相撲) 巡業という。協会では巡業を本場所と並ぶ最重要事業として位置付けている。詳細は「巡業#大相撲における巡業」を参照

関取が所属していない部屋の取的は、巡業に参加することができず、部屋によっては合宿を行う部屋もある。
花相撲詳細は「花相撲」を参照

勝敗が番付や給金に反映されない興行を総称して花相撲と呼ぶ。トーナメント相撲、親善相撲、奉納相撲、引退相撲などがある。巡業も広く捉えれば花相撲の一つである。
海外公演

海外公演とは、日本国外から招待を受けて日本相撲協会主催で日本国外にて取組を行うことである。日本の伝統国技を日本国外で披露すると同時に、相手国との友好親善、国際文化交流に寄与することを目的にしている。力士は「裸の親善大使」などと呼ばれ、これまでに13回開催している。

回数開催年月名 称都 市備 考
第1回1965年7月-8月
ソ連公演モスクワハバロフスク日ソ復交調印10周年記念
第2回1973年4月中国公演北京上海日中国交正常化記念
第3回1981年6月メキシコ公演メキシコシティ
第4回1985年6月アメリカ公演ニューヨーク東京ニューヨーク姉妹都市25周年記念
第5回1986年10月 パリ公演パリ東京パリ友好都市提携5周年記念
第6回1990年6月ブラジル公演サンパウロ
第7回1991年10月 ロンドン公演ロンドンロンドン日本協会設立100周年記念
第8回1995年10月 ヨーロッパ公演ウィーン、パリ
第9回1997年6月オーストラリア公演メルボルンシドニー日豪外交100周年記念
第10回1998年6月カナダ公演バンクーバー
第11回2004年2月韓国公演ソウル釜山日韓共同未来プロジェクト
第12回2004年6月中国公演北京、上海日中定期航空路線開設30周年記念
第13回2005年10月 ラスベガス公演ラスベガスラスベガス市制100周年記念
第14回2009年10月(中止) ロンドン公演ロンドン世界的な不況により中止
第15回2013年6月(延期) モスクワ公演モスクワ

海外巡業

協会とは別に主催者となる地元の興行主(勧進元)がいて、日本国外の大相撲ファン拡大と収益を目的にしている。ただし、力士が土俵で取組を披露したり、国際文化交流を図ったりするなどの形態は海外公演と変わらない。海外公演より歴史は古く、これまでに11回開催している。

国威発揚のために大相撲が利用された昭和戦前期には、満州をはじめとする大陸巡業が恒例となっており、国際連盟委任統治領であった南洋群島に巡業したこともある。しかし、これらの巡業は各部屋・一門による海外巡業であり協会全体での巡業ではなかった。戦後はハワイ巡業がしばしば行われ、元関脇・高見山大五郎もここでスカウトされた。

飛行機での移動の際は、万が一のことを考えて重量配分のために力士がいくつかの便に分乗する[30]

回数開催年月名称都市備考
第1回1962年6月 ハワイ巡業ホノルル
第2回1964年2月 ハワイ、ロサンゼルス巡業ホノルル、ロサンゼルス角界拳銃密輸事件が起こる
第3回1966年 ハワイ巡業ホノルル
第4回1970年6月 ハワイ巡業ホノルル
第5回1972年2月 ハワイ巡業ホノルル
第6回1974年6月 ハワイ巡業ホノルル
第7回1976年6月 ハワイ、ロサンゼルス巡業ホノルル、ロサンゼルス
第8回1981年6月 アメリカ巡業サンノゼ、ロサンゼルス
第9回1992年6月 スペイン ドイツ巡業マドリードデュッセルドルフ
第10回1993年2月 香港巡業香港
第11回1993年6月 アメリカ巡業ホノルル、サンノゼ
第12回2006年8月 台湾巡業台北13年ぶりに海外巡業が復活
第13回2007年6月 ハワイ巡業ホノルル14年ぶりのハワイ巡業
第14回2008年6月 ロサンゼルス巡業ロサンゼルス
第15回2008年8月 モンゴル巡業ウランバートル
第16回2013年8月 ジャカルタ巡業ジャカルタ

横綱詳細は「横綱」を参照


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