北海道新聞が23日に市内で実施した出口調査によると、自民支持層の約76.8%、公明支持層の71%、立憲支持層では89%、共産支持層は71%、無党派層は86.7%が大泉に投票した。また、性別では男性の80.3%、女性の85.9%が大泉に投票した。年代別でみると、20代が87.5%、30代が85.4%、40代が86.7%、50代が86.9%、60代が86.5%、70代が77.9%、80歳以上が76.3%と全年代から幅広い支持を得た[10]。
選挙結果
※当日有権者数:210,568人 最終投票率:58.15%(前回比:8.83pts)
候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
大泉潤57無所属新98,174票80.7%立憲民主党支持
工藤壽樹73無所属現23,483票19.3%自由民主党・公明党推薦
政策・主張
函館市長選挙への立候補を正式表明した際の記者会見内において、「函館市の人口減少率が中核市の中で最悪」と述べ、子供への投資とインクルージョンの力で未来を変えることを訴えた[3]。
一番の課題として訴えた人口減少について、人口危機対策本部の新設とスタートアップ企業への支援、中小企業活性化による「住んで良し」となる施策の実現を具体例として挙げた[11]。
選挙戦では、3期12年に渡る工藤市政からの転換を掲げ、子育て支援や教育環境の充実に加え、函館駅への北海道新幹線乗り入れに向けた調査や、ふるさと納税の寄付額を年間100億円に増加させる取り組みを進めると訴えた[12]。
市を原告として現職の工藤が主導した大間原子力発電所の建設差し止め訴訟については継続の方針を示し、「原発の建設は函館市民の声を聞かないままに始まった」と主張している[3][13]。
北海道新幹線の函館駅乗り入れの実現を主張。現在、新函館北斗駅(北斗市)まで開通している北海道新幹線は、函館駅に乗り入れる計画はないが[14]、大泉は乗り入れのための調査実施を公約に掲げており、「函館が覚悟を決めれば動き出す」と意欲を示した[15]。
人物
実弟は俳優・タレントの大泉洋。
弟・大泉洋との関係
兄弟仲は良く、大学生時代には当時高校生だった洋を東京ディズニーランドに連れて行き、遊び方をレクチャーしたことがある[16][17]。
函館市長選挙に出馬したことについて大泉潤は、選挙運動と大泉洋の芸能活動は別であり、選挙応援の話題は出たことがないと述べている[13]。一方で「彼は面白いだけでなく家族思い。選挙について話すことはないが、彼の性格からすれば応援してくれているはず」とも発言した[6]。
市役所職員時代に放送された『ハナタレナックス』にて洋は潤を「函館の影の支配者」と評しており、同番組内でGLAYのTAKUROは、「函館でのGLAYの野外ライブを成功させたのは兄のおかげである」と語っている[18][19][20]。
脚注^ "俳優 大泉洋氏の兄" 大泉潤氏が函館市長に! 早々と現職破り当選確実 観光部長など歴任のエリート行政マン 弟との秘話も UHB北海道文化放送 2023年4月23日
^ a b 「俳優大泉洋さんの兄、函館市長選に出馬表明 弟と「話はしている」」『朝日新聞』、2022年7月12日。2023年4月24日閲覧。
^ a b c 「大泉潤氏、函館市長選に出馬表明 元市部長で俳優大泉洋さんの兄」『朝日新聞』、2022年10月13日。2023年4月23日閲覧。
^ 「大泉氏か工藤氏か、函館市長選の最新情勢は 本紙ベテラン記者が報告」『北海道新聞』、2023年3月14日。2023年4月24日閲覧。
^ 「現職の実績 工藤vsタレント兄 大泉 上司と部下が対決 函館市長選挙」『NHK』、2023年3月1日。2023年4月23日閲覧。
^ a b c 「大泉潤氏「弟の知名度なければ勝利なかった」 函館市長選で初当選」『毎日新聞』、2023年4月23日。2023年4月24日閲覧。
^ 「【速報】函館市長選に2氏が立候補」『函館新聞』、2023年4月23日。2023年4月24日閲覧。
^ “<誕生大泉市政 函館市長選 圧勝の先に>下 目を引く公約 実現に責任:北海道新聞デジタル”. 北海道新聞デジタル. 2024年4月19日閲覧。
^ (日本語) 【函館市長選】当確後、大泉じゅんより御礼メッセージ(全編・2分), https://www.youtube.com/watch?v=wSqXTSo8W7M 2024年4月19日閲覧。
^ “自公支持層の7割取り込み 函館市長選:北海道新聞デジタル”. 北海道新聞デジタル. 2024年4月19日閲覧。
^ 「<デジタル発>来春の注目選挙・函館市長選インタビュー 元函館市保健福祉部長の新人・大泉潤氏が語った本音」『北海道新聞』、2022年12月28日。2023年4月23日閲覧。
^ 「函館市長選挙 市の元部長の大泉潤氏が現職破り初当選」『NHK』、2023年4月23日。2023年4月24日閲覧。
^ a b 「大泉洋さんの兄だけではない…今春の函館市長選が原発問題でも注目されるわけとは」『東京新聞』、2023年2月2日。2023年4月23日閲覧。
^ 新幹線「函館駅乗り入れ」はなぜ有権者の支持を集めたのか? その背景にあった、裏切られ続けた自治体蹂躙の過去 gooニュース 2023年5月21日[リンク切れ]
^ 「新幹線の函館駅乗り入れ「実現したい」 次期市長の大泉氏 札幌直通にも意欲」【北海道新聞】2023年4月26日付[リンク切れ]
^ 大泉洋『大泉エッセイ 僕が綴った16年』KADOKAWA〈角川文庫〉、2015年4月25日、105、106頁
^ “函館市長選立候補「大泉洋の兄」 二浪、貧乏学生、ディズニーマニア…その素顔”. MSN. 2023年4月26日閲覧。
^ “函館市 初の女性副市長 / 北海道”. 毎日新聞. (2019年5月24日). https://mainichi.jp/articles/20190524/ddl/k01/010/122000c 2020年3月31日閲覧。
^ “大泉洋の兄は函館の“支配者”、面識のあるGLAYのTAKUROも人物像を証言。”. Narinari.com (2015年2月16日). 2020年7月22日閲覧。
^ 「財界さっぽろ」編集部 (2019年11月25日). “大泉洋の実兄は市役所幹部 「函館市長選出馬説」について直撃した”. 文春オンライン. 2020年5月22日閲覧。
関連項目
工藤壽樹
大泉洋
函館市役所
外部リンク
大泉じゅん(大泉潤)公式サイト
市長室 。函館市
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