本作品より、本編・特撮の撮影方式が従来の35mmフィルム撮影からフィルムを一切使用しないパナソニックとのタイアップによるデジタル撮影のHD24P(ハイビジョン)方式に切り替っており、ノンリニアで全ての編集を行い、CG場面を含めて完全なハイビジョン作品として仕上げられた[4]。特撮面では、ミニチュア特撮とCG双方に力が入れられている[2]。
入場者プレゼントは、大怪獣バトルEX怪獣カード「ギガキマイラ」だった。親子ペア券、一般券、小人券を購入すると、「超ウルトラ8兄弟特製プラカップ」や大怪獣バトルEXスーパーコンボカード「ウルトラマンティガ」がプレゼントされた。
2022年現在、TBS系列局が製作に関わったのも、平成ウルトラシリーズ全般を指揮していた円谷一夫が製作に関わったのも、本作品が最後である。 前作『メビウス&兄弟』は前評判が好調であったことから、公開前の2006年夏の時点で次作品についての検討が始められた[4]。その中で、『メビウス&兄弟』では神戸とタイアップを行ったことが制作や宣伝に効果的であったことから、本作品では2009年に開港150周年を迎える横浜市を舞台とすることが提案され、2006年秋に映画製作が正式に決定された[4]。 方向性が決まる以前には、ウルトラマンタロウを主役に『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟2』のタイトルで企画された[7]。長谷川圭一が執筆したプロットには、タロウの他にメビウスや本作品にも登場する4兄弟(ウルトラマン、セブン、ジャック、エース)、前作に登場しなかったウルトラの父、ウルトラの母、ウルトラマンレオ、アストラ、ウルトラマン80、ウルトラマンヒカリ、『メビウス』のレギュラー(CREW GUYSのメンバー)、そして成人している設定で『ウルトラマン』のホシノ・イサム、『帰ってきたウルトラマン』の坂田次郎、『ウルトラマンA』の梅津ダン、『ウルトラマンタロウ』の白鳥健一が登場[7]。酉澤安施によるペギラ、バードン、アストロモンス、タイラント、グランドタイラント(タイラントにゴモラ、エレキング、ツインテール、バキシム、アストロモンスが合体した強化版)のデザイン画も完成していた[8][4]。しかし、『メビウス&兄弟』同様の路線とすることに懐疑的な意見が多く、この案は不採用となった[4]。 バンダイからティガをメインとすることが提案され、長野博の出演が確定したことにより、2007年4月から企画が再始動した[4]。プロデューサーの鈴木清による当初の案では、登場するウルトラマンはティガと件の5人(ウルトラマン、セブン、ジャック、A、メビウス)のみだったが、長谷川がダイナとガイアも登場させることを提案し、8人のウルトラマンが登場することとなった[4]。ストーリーは、当初のプロットでは地球に隠れ住むヒッポリト星人の科学者とその娘が時空を歪めてしまうという展開だったが、最終的には赤い靴の少女と黒い影法師との対立を軸としたシンプルな構造に改められた[4]。 監督には前作と同じく小中和哉が予定されていたが、スケジュールの都合がつかなかったため、当時『ULTRASEVEN X』を担当していた八木毅が起用された[4]。
制作経緯