大東市
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また農業生産の伸びは地域を発展させ、大坂―奈良の中継地として農産物の集散地として貸客舟運の拠点(角堂浜、住吉神社)として大きな賑わいを見せた。野崎観音参りなど都市部との行き来も盛んになった。これらは「河内名所図絵」や「人形浄瑠璃お染久松」を通して窺い知れる。
近代
江戸期に引き続き、豊かな農業生産を基礎に大阪を支える支柱となった。地元篤志家による私学校、深野郷学校の開設、1892年明治25年)の片町・四条畷間の鉄道、浪速鉄道の開通(のちに国鉄片町線となった)など近代化が推し進められた。大正に入ると人口が1万人を超え、電灯の設置や上水道整備を実現させ、特に浄水場の建設は情勢からすれば画期的なものであった。大正から昭和初期にかけて少しずつ人口は増え続けた。1895年(明治28年)、住道駅南側に繊維会社の摂河紡績住道工場が稼動を開始、1899年(明治32年)に同工場は鐘淵紡績(後のカネボウ)へ譲渡され、鐘淵紡績(カネボウ)住道工場となり、化学繊維の普及などから1975年(昭和50年)に閉鎖されるまで76年間にわたって"繊維の街"として栄えた。同工場の跡地にはベルパーク住道マンションや大東四條畷消防本部、大東市総合文化センター、大東市総合福祉センターなどが建設されている。
現代
1956年昭和31年)4月1日南郷村住道町四条町が合併して大東市が発足。大阪府下22番目の市。人口3万人を突破。高度経済成長期によって住宅、工場、事業所の進出が著しく増大し、急速な人口増加と都市化を経験。1975年(昭和50年)には人口約11万人にまで膨れ上がった。農地比率が高く、地盤も弱いこの地域は高い行政需要を生み出し、対応の難しさが様々な都市問題を引き起こす原因となった。こうした中で1972年(昭和47年)と1975年(昭和50年)には集中豪雨による河川氾濫により未曾有の水害に襲われ多くの市民が被害にあった。1972年(昭和47年)、寝屋川の堤防が洪水で決壊。市域が水没する(大東水害訴訟)。その後この大災害を教訓に、水道事業の推進、河川や水路の改修を最重点に道路、公園、教育、福祉施設等に力を入れ、住道駅野崎駅四条畷駅の三拠点を中心に官民一体となって積極的なまちづくりを行っている。「人間尊重の快適なまちづくりをめざして」を掲げる第2次総合計画、「つくろうヒューマン新都心・大東」をテーマとする第3次総合計画、「いきいき安心のまち・大東」[4]をテーマする第4次総合計画[5](2001年策定)はその意識に基づかれたものである。1986年(昭和61年)、市制施行30周年を記念して大東市立総合文化センター(サーティホール)がつくられた。
ご当地キャラクター

・2011年(平成23年)大東市公式マスコットキャラクター「ダイトン」
行政
市長

逢坂伸子(2024年5月5日就任、1期目)

代氏名就任退任
初代川口房太郎1956年1976年
2代西村昭1976年1992年
3代近藤松次1992年2000年
4代岡本日出士2000年5月5日2012年5月4日
5代東坂浩一2012年5月5日2024年5月4日
6代逢坂伸子2024年5月5日現職

公的機関

四條畷警察署(深野三丁目)

大東・四條畷消防組合(消防広域化前は大東市消防本部)(新町)

大東市立総合文化センター(新町)

大東市立文化ホール(サーティホール)

大東市立公民館

大東市立中央図書館


来ぶらり四条(野崎三丁目)

大東市立歴史とスポーツふれあいセンター

大東市立歴史民俗資料館

大東市立東部図書館


来ぶらり南郷(氷野四丁目)

大東市立生涯学習ルーム「まなび南郷」

大東市立西部図書館


議会
市議会

定数は17人。2016年6月20日時点での会派構成は以下の通り。

会派名議席数所属党派
公明党議員団4公明党
清新会3
大阪維新の会3大阪維新の会
自民党翔政会2自由民主党
自民党議員団と無所属の会2自由民主党、無所属
日本共産党議員団2日本共産党
無所属1

大阪府議会(大東市及び四條畷市選挙区)

定数:2名 (2015年の
府議会議員選挙より、四條畷市と合区)

任期:2015年4月30日 - 2019年4月29日

衆議院

衆議院小選挙区では、寝屋川市四條畷市と共に大阪府第12区を構成する。
姉妹都市・交流都市

2017年4月現在、姉妹都市・友好都市の名義で提携を行っている国内外の自治体は存在しない。

かつて、同じ大東の名を持つ自治体4市町による「全国「大東」同名市・町会」(通称「大東サミット」、1986年 - 2004年。市町村サミット参照)に参加していた(他のメンバーは岩手県大東町静岡県大東町島根県大東町)が、平成の大合併により、大東市以外の自治体が消滅したため解散した[6][7][8]。この縁で2011年の東日本大震災の被災地となった岩手県一関市(旧大東町)に市議会が見舞金を送っている[7]

2014年5月9日に、隣接する四條畷市奈良県生駒市との3市間で災害時相互応援協定を結んだ[9]
経済
大東市に本社を置く主な企業船井電機

朝日電器

アカカベ

川村義肢

摂津倉庫

象印ファクトリー・ジャパン

内外硝子工業

パシフィックサプライ

船井電機

フレンドリー

信栄機鋼

大東市にかつて拠点を置いていた工場

鐘紡 - 繊維製品を製造。1975年閉鎖。

三洋電機 - 登記上の本店も置いていた。

京セラ - SANYOブランドの携帯電話を製造。岐阜県安八郡安八町ソーラーアークより一回り小さな太陽光発電の看板があった。

金融機関

りそな銀行 四條畷支店、住道支店

関西みらい銀行 四條畷支店、住道支店

池田泉州銀行 住道支店、大東支店

南都銀行 大東支店

大阪シティ信用金庫 住道支店、大東支店


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