金鳥のテレビCMは、長年電通関西支社の堀井博次
、田井中邦彦、石井達矢、中治信博、山崎隆明らが中心となった堀井グループが制作しており、ユニークでシニカルな表現をされるものが多い。過去には、CMディレクターとして知られる川崎徹、市川準らが演出を担当していたこともある。起用するタレントとの新鮮なミスマッチ感も相まって毎回話題となり、CM中のフレーズが流行語になる事も少なくない。CMには大阪を本拠とする企業であることから、掛布雅之、桂文珍、西川のりお、板東英二、岸部一徳、沢口靖子、藤原紀香、豊川悦司、ファーストサマーウイカなど関西出身、若しくは関西にゆかりのある芸能人・スポーツ選手を起用することが多い。またキンチョウリキッドのCMは、長年にわたり河童に扮した山瀬まみが出演している。
ただし「蚊取り線香」のCMに限り、博報堂関西支社が制作しており、基本的に笑いを指向しない、夏の情緒あふれるものとなっている。たいていはBGMにも演歌が用いられる[注 1]が、1988年のみ原由子「GIRL」が使用された。CMの最後は「金鳥の夏、日本の夏。」のナレーションの後に『KINCHO』[注 2][注 3]のロゴをあしらった仕掛花火で締めることが恒例となっている。CMがハイビジョン撮影になった後も長らく90年代からのSDサイズ版を使ってきたが、2019年度のCMより、仕掛け花火の部分が再収録された[24]。実写撮影のものを高速再生で編集しており、CGは一切使っていない。 ここでは代表的なものを紹介する。
流行語・決め台詞
ルーチョンキ(キンチョール、1966年/桜井センリ)
ハエのムサシは死んだのさ(キンチョール、1971年/平田隆夫とセルスターズ)
金鳥の夏・日本の夏(金鳥蚊取り線香、1967年 - 現在/美空ひばり、小柳ルミ子ほか[注 4])
トンデレラ、シンデレラ(キンチョール、1977年/研ナオコ)
コックローチ、あっち向いてシュッ、あんたの負け[注 5](コックローチS、1979年/海援隊)
お友達になりたいわぁ![注 6](サッサ、1979年/園佳也子)
耳にタコ出来た(どんと、1980年/ザ・ぼんち)
ハエハエカカカ、キンチョール[注 7]・よろしいんじゃないですか(キンチョール、1981年/郷ひろみ、柄本明)
キ、キ、金鳥マットです(金鳥マット、1981年/掛布雅之、三遊亭圓丈)
今日、耳日曜(どんと、1981年/ザ・ぼんち)
ちゃっぷいちゃっぷい、どんとぽっちい(どんと、1983年/桂文珍、西川のりお)
ホーンマかいな、そうかいな(金鳥マット、1984年/掛布雅之、西川のりお、たこ八郎)
どんとギブ・ミー(どんと、1984年/桂文珍、西川のりお)
ムシムシコロコロキンチョール(キンチョール、1985年/郷ひろみ、横山やすしほか)
亭主元気で留守がいい(ゴン、1986年/もたいまさこ、木野花)
がんば?りや?、蚊のカッちゃん。(金鳥マット、1986年、掛布雅之、曾我廼家五郎八、坊屋三郎、加藤嘉ほか)
1も2もなくサンポール(サンポール※、1986年/板東英二)
どんと入れンコ!(どんと、1986年/桂文珍、西川のりお、ダンプ松本)
オス!メス!はいオスキンチョール1本?![注 8](キンチョール、1987年/郷ひろみほか)
相撲取りすっぽんぽんで風邪ひかん(おふろどんと、1987年/桂文珍ほか)
掛布は、そんなあなたが大嫌い(大好きです)。[注 9](金鳥マット、1987年、掛布雅之ほか)
ひとかけ、みこすりサンポール(サンポール※、1987年/板東英二)
バスっと!!バスカビ(バスカビサンポール※、1987年/同上)
ポットンポットン蚊がポットン、金鳥マットで蚊がポットン、そ?れ、ポットン(金鳥マット、1988年/中村雅俊)
社長も社員も皆家族、聞け効けよく効けキンチョール、ア?キケキケ!(キンチョール、1988年/中村雅俊、小松方正)
カコロ、ハエコロ、キンチョール(キンチョール、1989年、1990年/中村雅俊)
もっと端っこ歩きなさいよォ[注 10](ゴン、1990年/美川憲一、ちあきなおみ)
蚊ドッキリ! リキッド蚊!(キンチョウリキッド、1990年/ジャッキー・チェン)
アリアリコロコロ、アリコロコロ(ムシムシコロコロ、虫コロコロ)[注 11](キンチョール、1991年/中村雅俊、間寛平、そのまんま東)
ゴキブリQは、死ぬほどうまい(ゴキブリQ、1991年/南方英二、桑野信義、オスマン・サンコン)
ピッチンパッチンピチパチプッチン(音浴湯、1991年/ポール牧、BABY'S)
30日、30日(60日、60日[注 12])イッポンポン、キンチョウリキッドイッポンポン(キンチョウリキッド、1992年/近藤正臣ほか)
水から生まれたリューリュリュー(キンチョウリキッド/近藤正臣)
アミリャート(アミライト/「太閤記」のパロディで登場人物全員が名古屋弁を話す)
寝たふりキンチョール!(キンチョール、1990年代後半/竹村健一)
キン、キン、キンチョウリキッドは、油とチャウチャウベトベトチャウチャウ(キンチョウリキッド、1997年/山瀬まみ)
婆のお乳が揺れるとき?金鳥サッサがホコリ取る?、婆のお尻が揺れるとき?金鳥サッサがツヤを出す?(サッサ、1997年/桑原和男)
タンスにゴンゴン、イザムンムン(ゴンゴン、1998年/IZAM)
監督、何でキャッチャーがゴキブリなんだよ!!(ゴキブリキャッチャー、1998年/デーブ大久保)
タンスにゴンゴンよう効くねん(ゴンゴン、1999年/沢口靖子)
ポールとポーラのサンポール(サンポール、2000年)
つまらん! お前の話はつまらん!(水性キンチョール、2002年/大滝秀治、岸部一徳)
ゴンゴン消えても年金消えたらアカンオカン! ゴンゴン消えてもパ・リーグ消えたら[注 13]アカンオカン!(ゴンゴン、2004年/沢口靖子)
2倍の速度でCM中・今日はスローでCM中(コンバット、2004年)
酢的な奥さん・シロガネーゼもダラシネーゼ(ティンクル、2005年/北斗晶)
私が消えたらどないすんの?(タンスにゴンゴンα消えるタイプ、2005年/田中裕子)