この項目では、密教で信仰される、大日如来の名でも知られる、摩訶毘盧舎那仏(マハーヴァイローチャナ)について説明しています。華厳経・華厳宗の信仰対象で、東大寺の大仏でも知られる(毘)盧舎那仏(ヴァイローチャナ)については「毘盧舎那仏」をご覧ください。
大日如来
金剛界大日如来像(ホノルル美術館蔵)
10世紀初頭、平安時代に日本で製作された
如来
(金剛界五仏・胎蔵界五仏)
名大日如来
梵名「マハーヴァイローチャナ」
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蔵名???????????????
別名大遍照
大日遍照
遍一切処
摩訶毘盧遮那如来
毘盧遮那仏
大光明遍照
遍照金剛
遍照如来
種字 ア(胎蔵界)
バン(金剛界)
真言・陀羅尼オン・アビラウンケン・バザラダトバン
オン・バザラ・ダト・バン
ナウマク・サンマンダ・ボダナン・アビラウンケン
経典『大毘盧遮那成仏神変加持経』
『金剛頂経』
『理趣経』
信仰密教
真言宗
天台宗
チベット仏教
十三仏信仰
浄土密厳浄土
関連項目毘盧遮那仏
釈迦如来
不動明王
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大日如来(だいにちにょらい、サンスクリット: Mah?vairocana[1])は、大乗仏教における信仰対象である如来の一尊。真言密教の教主たる仏で、密教の本尊である[2][3]。日本密教においては[4]一切の諸仏菩薩の本地とされる[5][注 1]。胎蔵曼荼羅の胎蔵界大日如来(中央) Mah?vairocana(マハーヴァイローチャナ)を摩訶毘盧遮那(まかびるしゃな)と音写し、大遍照[2][3]、大日遍照、遍一切処などと漢訳する[3]。摩訶毘盧遮那如来、大光明遍照(だいこうみょうへんじょう)とも呼ばれる[6]。 「無相の法身と無二無別なり(姿・形の無い永遠不滅の真理そのものと不可分である)」[7]という如来の一尊。通常、仏の悟りの境地そのものである法身は、色も形もなく、説法もしないとされるが、大日如来は法身でありながら説法を行うという[8]。また、それは過去・現在・未来の三世にわたっているとされる[9]。大日如来の「智」の面を表したのが金剛界の大日如来であり、「理」の面を表したのが胎蔵界の大日如来であるとされ[5]、この金剛界の智法身と、胎蔵界の理法身は一体不可分であるとされる[10]。金剛界の大日如来は智拳印を結んで周囲に阿?如来、宝生如来、阿弥陀如来、不空成就如来の四仏を置く[5]。これを金剛界五仏という[5]。また、胎蔵界の大日如来は中台八葉院の中央に位して法界定印を結ぶ[5]。東密では、顕教の釈迦如来と大日を別体としているが、台密では同体としている[5]。 日本密教では、両界曼荼羅(金剛界曼荼羅・胎蔵曼荼羅)の主尊とされ、さらには虚空にあまねく存在するという真言密教の教主[7]、「万物
名称
概説
日本