大文字
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日本の公用文等では姓-名の順に書くと定められており、姓を全て大文字で表記する[7]

見出しなど強調のため、また小説などで大声で叫んでいる場面において文を全て大文字で書くことがある。

英文において全文を大文字で表記すると「叫び散らし」の印象に受け取られることもある(詳しくはオールキャップスを参照)。


注意書きなどで、注意を喚起するため文中のNOTなど重要な一語のみを全て大文字で書くことがある。

アメリカン・コミックスに代表される、英語圏の漫画作品では、表紙のタイトルや本文のセリフ・描き文字はすべて大文字で表記されることが多い。

コンピュータの処理能力や記憶容量が乏しかった時代には、ラテン文字のうち大文字しか扱えないシステムが多かった。

小文字ではなく大文字が採用された理由として、「大文字はヨーロッパ全土で古くから使われており、文化や文体が違っても理解できる」「現代のディスプレイへの出力やプリンターからの印刷とは異なり、可読性が低い低画質な出力を行っても大文字は読みやすい」「全て小文字で記載された文章に不快感を示す人もいる可能性がある」という意見もある[8]


ブランドロゴなどは力強さ・バランスなどの観点から、すべて大文字でデザインされることもある。例えばAMD Radeonブランドの「RADEON」ロゴなど[9]。通常の文中では先頭のみ大文字の商標[10]「Radeon」とされるが、かつて(旧ATI時代)は文中でも「RADEON」と大文字表記されることがあった[11]。一方、NVIDIAの企業ロゴは「nVIDIA」となっており先頭にのみ小文字が使われるが、通常の文中ではすべて大文字の「NVIDIA」となっている[12][13]

社名や商号については『The Economist』や『The New York Times』などの英文誌でも「Toyota」「Yanmar」「Panasonic」「Sony」など2文字以降は小文字表記とされているにもかかわらず、日本企業の発信する投資家関連情報などの英文資料には自社の商号が一律に大文字のみで表記されることがあり、これが英語読者には妙に不自然な「ビジネススーツに下駄ばき」の印象を与えているともされている。[要出典]

アメリカ海軍では、連絡や指示など通信文書について、「全文大文字」の規定が存在した。小文字のキーがなかったテレタイプ端末時代からの慣習である。2013年6月15日、この規定は撤廃された[14]

スモールキャピタルでは小文字のかわりに、小さめの大文字を使用する。

タイトルケース

大文字と小文字は文字の属性だが、アッパーケースとローワーケースという用語は単語に対しても使える。この場合、単語の全ての文字を大文字にすることがアッパーケースであり、単語の先頭のみを大文字化することをタイトルケース(英: title case)と呼ぶ。

通常、文字には大文字と小文字だけがありタイトルケースはないが、頭文字が大文字になる場合で挙げたチェコ語 ・ハンガリー語・南スラヴ語群のラテン文字表記などの合字にはタイトルケースがある。

Apple Musicのガイドラインでは、タイトルのすべてを大文字にすることや、すべてを小文字にすることを両方とも禁止している[15]
キャメルケースキャメルケース(CamelCase)のイメージ。ラクダ(camel)のこぶに見えることから名付けられた。

複合語やフレーズ、文をひと綴りとして、各構成語(要素語)の最初の文字を大文字で書き表すことを「キャメルケース」または「パスカルケース」などという[16]。これらの用語が定義される以前から、mixed caseなどの名前でも呼ばれていた。

もとは、McDonald(マクドナルド)などの人名(姓)にみられるものだったが、固有名詞としての検索性の高さなどから、商号・商標・サービス名等に広く用いられるようになっている(例: PlayStationiPhoneBlackBerryMicrosoft OneDriveYouTube)。

また、コンピュータープログラミングにおいて、識別子命名規則として用いられることがある(例: LocalDateTime、getMonthValue)。詳細は「キャメルケース」を参照
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 2010年以降[要出典]、スペイン語では Ch, Ll を合字ではなく、2文字として扱っている。なお、この変更による表記の変化はない。

出典^ capitalの意味・使い方・読み方|英辞郎 on the WEB
^ upper caseの意味・使い方|英辞郎 on the WEB
^ 田原洋樹『ベトナム語のしくみ』白水社、2005年4月1日、22頁。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4-560-06756-7


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