大文字と小文字は文字の属性だが、アッパーケースとローワーケースという用語は単語に対しても使える。この場合、単語の全ての文字を大文字にすることがアッパーケースであり、単語の先頭のみを大文字化することをタイトルケース(英: title case)と呼ぶ。
通常、文字には大文字と小文字だけがありタイトルケースはないが、頭文字が大文字になる場合で挙げたチェコ語 ・ハンガリー語・南スラヴ語群のラテン文字表記などの合字にはタイトルケースがある。
Apple Musicのガイドラインでは、タイトルのすべてを大文字にすることや、すべてを小文字にすることを両方とも禁止している[15]。
キャメルケースキャメルケース(CamelCase)のイメージ。ラクダ(camel)のこぶに見えることから名付けられた。
複合語やフレーズ、文をひと綴りとして、各構成語(要素語)の最初の文字を大文字で書き表すことを「キャメルケース」または「パスカルケース」などという[16]。これらの用語が定義される以前から、mixed caseなどの名前でも呼ばれていた。
もとは、McDonald(マクドナルド)などの人名(姓)にみられるものだったが、固有名詞としての検索性の高さなどから、商号・商標・サービス名等に広く用いられるようになっている(例: PlayStation、iPhone、BlackBerry、Microsoft OneDrive、YouTube)。
また、コンピュータープログラミングにおいて、識別子の命名規則として用いられることがある(例: LocalDateTime
、getMonthValue)。詳細は「キャメルケース」を参照