大宮区(おおみやく)は、埼玉県さいたま市を構成する10区のうちの一つ(旧大宮市中央部)。 政令指定都市であるさいたま市の中西部、南北のほぼ中央部に位置する。中山道宿場町の一つである大宮宿を起源とする。見沼の水神をまつった武蔵一宮氷川神社(大宮氷川神社)の門前町でもあり、氷川神社一帯が日本さくら名所100選にも選ばれている大宮公園となる。約2qに及ぶ氷川参道とともにさいたま市民の憩いの場となっている。旧大宮市の中心市街地を含む行政区である(「大宮地区」も参照)。 巨大ターミナル駅の大宮駅が位置しており、駅周辺は県内一の繁華街・歓楽街である。大宮駅は多数の在来線の他、東北・信越・北陸・北海道方面へ向かう新幹線が乗り入れ、乗り入れ路線線は東京駅に次いで全国2位である。大宮総合車両センターや鉄道博物館などが位置しており、国鉄時代から「鉄道のまち大宮」として栄えた。埼玉県内の商業地路線価において、大宮駅西口前(大宮区桜木町)の地点に毎年最高値が付く。住宅地では浅間町が旧浦和市内の浦和区や南区の地区に次いで市内で3番目に高い地点となっている。 区東部は大宮台地浦和大宮支台上に、西部は与野支台上に位置し、区中央部には鴻沼川による低地が形成されている。東側を流れる芝川、西側を流れる鴨川の周囲は海抜数メートルの沖積平野となっており、芝川沿いには見沼田んぼが残る。中心部を流れる鴻沼川では、1998年の台風5号による氾濫・家屋の床上浸水(激甚災害指定)を契機に地下河川が整備され、区南部には桜木調節池も設置された。
概要