2022年度からの新課程以降に伴っての変更点は以下の通り。なお、既卒生に向けた経過措置により第5回のみ旧課程の試験も行われる[17]。
情報Tの新設。旧課程の経過処置として「旧情報」が作られる。
数学(1)の「数学I・数学A」が数学Aの教育課程変更に伴い選択問題が廃止される[注 3]。
数学(2)の「簿記会計」「情報関係基礎」「数学U」を廃止。
ベクトルが数学Cへ移動したため、「数学U・数学B」が「数学U・数学B・数学C」へ。さらに、試験時間が延長(60分→70分)
国語の近代以降の文章に1問追加。(近代以降の文章100点、古文50点、漢文50点→近代以降の文章110点、古文45点、漢文45点)また、これに伴い試験時間が延長(80分→90分)
地歴の「世界史A」「世界史B」「世界史A」「世界史B」「地理A」「地理B」及び公民の「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理、政治・経済」が廃止。それぞれ「歴史総合、世界史探究」「歴史総合、日本史探究」「地理総合、地理探究」「公共、倫理」「公共、政治・経済」へ変更。さらに「歴史総合/地理総合/公共」が新設。
従来の理科(1)[注 4]と理科(2)[注 5]の試験時間枠を統合。
作問から試験実施までの流れ「大学入試センター試験#作問から試験実施までの流れ」を参照
ただし、追試験は本試験の2週間後の土曜日・日曜日に、成績通知表の送付は4月1日以降に行われる。
試験形式「大学入試センター試験#試験形式」を参照
ただし、理科(2)も外国語・国語・地理歴史・公民・理科@と同様に解答番号が1から連続して振られるようになった。 第5回(2025年)の実施日程と出題教科・科目は次の通り。全6教科30科目。志望する大学の学部(または学科)が指定した教科・科目を選択して受験する。ただし、例外として外国語では、「英語(リーディング)」を受験する場合、志望する大学の学部・学科が「英語(リスニング)」を指定していなくても、リスニング試験を受験しなくてはならない。第5回では既卒生に対してのみ経過措置として「旧教育課程による出題科目」(以下旧課程という)の受験が可能である。
受験特別措置「大学入試センター試験#受験特別措置」を参照
得点調整「大学入試センター試験#得点調整」を参照
日程・出題教科・科目
第1日目
地理歴史・公民
新課程:最大2科目選択。各100点満点、試験時間各60分(2科目受験の場合、間に10分の解答回収時間あり)
2単位科目 -下記3科目から2科目(分野)を選択解答して1科目として扱う
歴史総合/地理総合
歴史総合、地理総合、公共から2つ選択。
4単位科目
歴史総合、世界史探究
歴史総合、日本史探究
地理総合、地理探究
200点満点(近代以降の文章110点、古文45点、漢文45点)、試験時間90分 下記5科目から最大2科目選択。各100点満点、試験時間各60分 (2科目受験する場合は間に10分の解答回収時間あり)
国語(出題範囲「現代の国語」「言語文化」)
志望する大学の学部・学科が指定する特定の分野のみ解答する場合でも、試験時間は変わらない。
外国語
英語
リーディング:100点満点、試験時間80分(出題範囲「コミュニケーション英語I」「コミュニケーション英語II」「英語表現I」)
リスニング:100点満点、試験時間60分(機器等説明時間30分、問題解答時間30分)(出題範囲「コミュニケーション英語I」「コミュニケーション英語II」「英語表現I」)
「英語」を選択する受験生は必ず双方を解答しなくてはならない。ただし、重度の難聴者については免除される。また、「英語」以外の外国語を選択した者はリスニングは受験不可。
以下の科目:各200点満点、試験時間80分
フランス語
ドイツ語
中国語
韓国語
第2日目
理科
2単位科目 -下記4科目から2科目(分野)を選択解答して1科目として扱う。
物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎 - 以下「理科@」
物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎から2つ選択。
4単位科目 - 以下「理科A」
物理
化学
生物
地学
センター試験時代に設けられていた選択問題は第1回の時点で廃止されている。
理科の科目選択方法について
原則、以下の4パターンから1パターンを選択する。
Aパターン:理科@のみを選択(100点満点)
Bパターン:理科Aから1科目(100点満点)
Cパターン:理科@、および理科Aから1科目(200点満点)
Dパターン:理科Aから2科目(200点満点)
地歴公民のような同一名称を含んだ科目の同時選択不可などの制限はなく、科目数さえ守ればどんな組合せも選択可能(Cパターンを選んだ場合が該当)。なお、Cパターンを選んだ場合理科@の2科目のみのAパターンもしくは理科AのみのBパターンの条件も満たしたことになる。Dパターンを選んだ場合も第一解答科目のみのBパターンの条件も満たしたことになり、さらには「みなし措置」としてAパターンの条件も満たしたことになることが多い(詳細は後述)。
文系はAパターン、理系はDパターンが主流。ただし文系はBパターン、理系はCパターンも認められていることもある。また、私立理系はBパターンでよいことが多い。なお、医学部医学科や旧帝国大学、旧官立大学などは、文系はAパターン(ただしDパターンで受けた場合「みなし措置」が認められるのが普通。詳細は後述)、理系ではDパターンしか認められない。
Aパターン必須の大学、学部・学科においては、Dパターンで受験した受験生に対し、受けた理科Aの2科目を理科@の2科目とみなし、Aパターンの条件も満たしていることにする「みなし措置」を設け受験資格を与えているのが普通である(救済措置)[18]。
数学
数学 (1) :各100点満点、試験時間70分
新課程
数学I
数学I・数学A
旧課程による試験とは異なり全問必答となる[注 3]。
旧課程
旧数学T
旧数学T・旧数学A
旧数学Aについては、「場合の数と確率」、「整数の性質」、「図形の性質」の3題の中から2題を選択して解答する。
数学 (2) :各100点満点、試験時間70分
新課程
数学II・数学B・数学C
数学B・Cについては、「確率分布と統計的な推測」、「数列」、「ベクトル」、「平面上の曲線と複素数平面」の4題の中から3題を選択して解答する。
旧課程
旧数学U
旧数学U・旧数学B
旧数学Bについては、「確率分布と統計的な推測」、「数列」 「ベクトル」の3題の中から2題を選択して解答する。
旧簿記・旧会計