それまで中途半端に生きていたため、選択肢が多いわけではなく、その限られた選択肢の中で「乾坤一擲、夢があるほうに進もう。」と考えて、役者の世界に足を踏み入れる[15]。母とは「30歳で目処がつかなかったら辞める」という話をしており、「目処は付くはずだ」という自信があったが、「みんなも夢を持とう!」とは決して言えなかった[15]。 最初は仲代達矢主宰の無名塾の入所試験に臨み、受験者1000人中6人まで選考に残ったが[13]、塾長の仲代の方針でその年は女性しか取らないということで落選[5]。次に父から学費17万を借りて、文学座の養成所である文学座演劇研究所に入所するも、研修生には残れず1年で卒業[11]。その後、賀原夏子主宰の劇団NLT[15]、井上ひさし主宰のこまつ座に入団する[11]。しかし生活が苦しく、父から声優の仕事を紹介され[8][16]、現在に至っている[14]。 声優デビュー作はOVA『あいうえおアニメ 世界名作童話全集』のシルバー[17]。 デビュー後から現在まで一貫してマウスプロモーションに所属しているが、明夫はデビューから支えてくれた納谷六朗と妻の光枝、息子の僚介に恩義を感じているため、今後も移籍については考えていないという[18]。 2006年3月25日、「東京国際アニメフェア2006」で開催された「第5回東京アニメアワード」で、声優賞(『ブラック・ジャック』)を受賞。 2012年10月に開催された「マチ★アソビ vol.9」の「ニュータイプアニメアワード2012」にて男性声優賞を受賞し、ライダー(『Fate/Zero』)で男性キャラクター賞を同じく受賞している。また、2015年に「第9回(2014年度)声優アワード」にて富山敬賞を受賞[19]。 2015年3月26日、自身初めての全編、著作『声優魂』を星海社より出版。帯には「声優だけは やめておけ。」というキャッチコピーが書かれている[20]。この帯の言葉は大塚がつけたわけではなく、「まさかあんなセンセーショナルな帯になるなんて、僕はちっとも予想してなかった」と述べている[21]。『声優魂』出版後、その内容を受けて、本気で声優を目指している若者に向けた少人数制の特別講義が企画され、同年9月、星海社が運営するウェブサイト「ジセダイ」上にて「ジセダイクリエイティブブートキャンプ」と題されサイト上にて参加者を募集。10月に開催された「マチ★アソビ vol.15」にて、講師に大塚と納谷僚介(マウスプロモーション代表取締役社長)の2名を迎え、1日1回限りの講義が行われた。このワークショップの模様は書籍化され、2016年6月、大塚の2冊目の著作『大塚明夫の声優塾』として出版された。 2016年5月10日、「ファミ通アワード2015」にて『メタルギア』シリーズのスネーク役として「男性キャラクターボイス賞」を受賞[22]。 2017年1月7日、マウスプロモーションのHPにて結婚したことを発表した[23]。1月9日、テレビ朝日にて放映された『人気声優200人が本気で選んだ!声優総選挙!3時間SP』で第10位に選ばれる[24]。 洋画吹き替えにおいて数多くの作品に出演[25]。低く渋い二枚目役を演じる[26]。初のゴールデンタイムでの主役の吹き替えは『レッド・スコルピオン』のドルフ・ラングレンである。スティーヴン・セガール、ニコラス・ケイジ、デンゼル・ワシントンをほぼ専属(フィックス)[15]、ドルフ・ラングレンやアントニオ・バンデラス、デニス・クエイド、サミュエル・L・ジャクソン、ウェズリー・スナイプス、リーアム・ニーソン、ハビエル・バルデムなどの吹き替えを数多く担当。
キャリア
現在まで
人物・特色
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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