ボールペンは「どこでも80円くらいで買える普通のボールペン」を使っている[5]。また、色を塗るときには、油性マーカーを使う[5]。ドローイングは板紙に描いているが、日本のあるギャラリーの展覧会では、人体模型にアクリル絵の具を塗ってライブスケッチをしていた[6]。イラストの制作には最大で1ヶ月かかり[1]、その80%は計画、スケッチ、描き直しに費やす[3] 。
2017年にオーストラリアで開催された展覧会では、彼は初めて彫刻を使用した。彼は力士をデザインし、それをタトゥーのようなグラフィックでイラスト化した[3]。
大友の作品は、日本の伝統芸術である浮世絵への言及と、世界が日本に対して抱いているステレオタイプを融合させたものである[2]。作品には、伝統と進歩、東洋と西洋、秩序と混沌など、相反する概念の間の緊張感が込められている。彼の作品は、彼が「息苦しい」と感じる東京の生活でのストレスからインスピレーションを受けている[1]。
大友のイラストは、ハイパーリアリズムに[10]サイバーパンクの要素を加えたものとされている[11]。人物を描くときはゴーグルで目を隠すことが多いが、これは「目を出すとキャラクターの存在感が絵を圧倒してしまうから」という理由からである[5]。彼の作品には、黒、白、赤の3色しか使われていないが、これは日本古来の化粧に使われていた色の組み合わせからヒントを得たものだと語っている。「赤、黒、白の3色は、赤い口紅、お歯黒、そして白粉だけである」[5]。
脚注^ a b c Reich, Hannah (2017年12月3日). “Akira creator's son Shohei Otomo illustrates 'unhappiness' at heart of modern Japan