1945年の一般教書演説で、フランクリン・D・ルーズベルト米国大統領は「民主的な世界では、民主的な国家と同様に、権力は責任と結びついていなければならず、一般善の枠組みの中で自らを守り正当化する義務がある」と述べた[15]。 物語のテーマであり、よく引用される「大いなる力には大いなる責任が伴う」という言葉は、スパイダーマンが登場するマーベル・コミック作品の登場人物ベンおじさん
『スパイダーマン』における使用
この語句が最初に登場したのは、『アメイジング・ファンタジー(英語版)』第15号(1962年)で、登場人物が話すのではなく、コミックの最後のコマの物語のキャプションに登場する(強調は原文にはない)[16][17][18]。
And a lean, silent figure slowly fades in the gathering darkness, aware at last that in this world, with great power there must also come -- great responsibility![17]
痩せこけた静かな姿が、暮れゆく闇の中でゆっくりと消えていきました。この世界では、「大きな力には -- 大きな責任も伴うのだ」ということを、ようやく理解して!
ちなみに、ベンおじさんの台詞はそのコミック全体で2つだけだったが、ベンが生きていた頃の物語や回想シーンでは、この語句は、ベンおじさんがピーターに説教する数多くの説教の1つとして遡及的に使われるようになった。ベンがピーターにこの語句を言ったという最初の記述は1972年で、ジ・アーチーズのロン・ダンテ(英語版)がアルバム『スパイダーマン: ア・ロッコミック』にこの語句を収録した。しかし、ベンがピーターにこの語句を言ったという直接的な言及は、ジム・オウスリー(英語版)、M・D・ブライト(英語版)、アル・ウィリアムソン(英語版)による『スパイダーマン対ウルヴァリン』#1(1987年)が最初とされている[16][17]。たとえそうであっても、ベンがコミック内で初めて明確にこの言葉を語ったのは、2002年2月に『アメイジング・スパイダーマン(vol. 2)#38』に登場してからであった[17]。
この語句は、サム・ライミ監督による2002年の実写映画『スパイダーマン』の中でベン(演・クリフ・ロバートソン)とパーカー(英語版)(演・トビー・マグワイア)の両方の口から話されたことで、人気とポップカルチャー的意義を得た[17][16]。完全な語句は2021年の映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に登場し、劇中でメイおばさん(英語版)(演・マリサ・トメイ)がピーター(英語版)(演・トム・ホランド)に話した。ホランドが演じるパーカーがメイが亡くなる前に自分に言ってくれたことを別に表現で話している間に、マグワイアが演じるパーカーもこの語句を認識し、ホランドが演じるパーカーの代わりに言い終わる。この語句の2つの異なるバリエーションは、『アメイジング・スパイダーマン』(2012年)でマーティン・シーン演じるベン、そして『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)でホランド演じるピーターも語っている: "When you can do the things that I can, but you don't… and then the bad things happen… they happen because of you."。
You are a lot like your father. You really are, Peter, and that's a good thing. But your father lived by a philosophy, a principle, really. He believed that if you could do good things for other people, you had a moral obligation to do those things! That's what's at stake here. Not choice. Responsibility. ? マーティン・シーン演じるベン・パーカー ? アメイジング・スパイダーマン(2012年)
2002年のライミ版映画やコミック『アルティメット・スパイダーマン』など、スパイダーマンの現代的再解釈では、ベンがピーターとの最後の会話でこの語句を言う場面が描かれている。コミック作家のグレッグ・パック(英語版)は、この標語は「アメリカのポップカルチャーの中で、最も偉大な単一の道徳的差し止め命令である」と評している[19][20]。