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やノートページでの議論にご協力ください。もともと人というのは日の出とともに起き、日没とともに寝るという、自然のリズムで生活することが主であった。
ただし、夜は全く活動しなかったわけでもない。月が出ている夜は月明りのもと活動することができた。火を使うようになってからは、月が出ていない夜でも、夜の比較的早い段階では一定の活動があったものと考えられる。
昔も今も、人の性的な営みは夜に行なわれることが多い。むしろ闇によって引き起こされる活動もまたあったものと考えられるのである。
灯火が発達するにつれ、夜間に明かりをつけた下で活動が行われるようになった。人と人のつながりが夜に結ばれるようにもなった。イスラム教のラマダーンの期間中は、昼間は断食が義務づけられていて静かで、夜間に親族・知人が会して食事をにぎやかにとる。西欧には「歴史は夜作られる」との言葉も生まれた。夜の地球(1994.10.1 - 1995.03.31)
世界各国を見渡せば、夜はやはり大半の人々にとって自宅で静かに過ごす時間帯である。(あくまで少数派にすぎないが)近・現代、しかも特に大都市などでは、夜の前半には活発に活動する人もいる。仕事や学校を終えた後に、遊ぶ時間に使っている人も多い(このため、娯楽施設などは夜の料金を昼間よりも高めに設定している場合がある)。だがそうした人でも、夜も半ばを過ぎると睡眠をとる時間帯となる。
日本などではコンビニエンスストアなど24時間営業する店舗の数は近年増えたが、夜間にこうした施設で照度の高い照明に身体がさらされることが体内時計を狂わせ、健康を害し精神的にも不安定にさせる元凶となっているとしばしば指摘されている。何億年という生命の歴史によってもたらされた人の体内時計は、夜は暗く昼は明るいという自然な状態にあって正常に機能するものなのである。
交通網が発達してからは、夜は昼に比べて車の通行量や公共交通機関の利用客が減少することから、道路や線路の保守工事を夜間(特に深夜帯)に充てているケースも多い。
青少年保護育成条例や風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律等により、夜間は青少年(概ね18歳未満)の理由のない単独の外出を原則として禁止しているほか、映画館・ボウリング場・カラオケボックス・ゲームセンター・インターネットカフェ・まんが喫茶等の娯楽施設は青少年の夜間の立ち入りが禁止となっている(都道府県・店舗・時間帯によっては、保護者同伴でも立ち入りを禁じられる場合もある)。
天文学的にみた夜
太陽光と地軸による夜時間の変化
夏至
冬至
地球は、地軸を軌道面と垂直な方向から約23.4度傾けて、太陽の周りを自転しながら公転している。このため、太陽は、天の赤道から約23.4度傾いた黄道上を、1年かけて一周するように見え、太陽の赤緯が変化する。これにより、ある地点での夜の長さは1年周期で変化する。夏至の頃には、北半球では夜が最も短くなり、逆に南半球では最も夜が長くなる。冬至の頃にはこの逆になる。夜と昼の長さの変化は高緯度地域になるほど大きくなり、北緯66.6度以北、南緯66.6度以南では、太陽が全く沈まず、一日中昼となる白夜と、太陽が全く昇らず、一日中夜となる極夜が生じる。北極や南極に近づくほど、白夜や極夜が続く期間は長くなり、北極と南極では、1年のうち半分は夜が続き、残り半分は昼となる。赤道では、ほとんど昼夜の長さの変化は生じない。星の動き
日の出、日の入りの定義が、太陽の中心が地平線または水平線に重なった瞬間ではなく、太陽の上端が地平線または水平線に重なった瞬間であること、さらに地平線、水平線付近では大気の影響で太陽が実際よりも上に見えることから、春分、秋分の日でも、昼と夜は同じ長さにならず、夜が少し短くなる。
太陽が沈んだ後、または昇ってくる前に、まだ夜なのに空が明るく昼に近い状態になることがある。これを薄明という。高緯度地域では、太陽が地平線と浅い角度をもって移動するようにみえるため、低緯度地域に比べて薄明が長く続く。
夜になると、空には恒星や惑星、月などが明るく輝くようになる。昼でも見える月などごく一部の天体の観測や、流星の電波観測などを除けば、天体観測はもっぱら夜に行われることになる。夜空に浮かびあがる天の川
気象から見た夜夜明け
気象面から見れば、夜は何より太陽が見えない時間である。太陽は地表の熱源であるので、夜間は気温や地温が下がる。気温の低下は太陽が姿を現すまで続き、もっとも気温が低くなるのは夜明け寸前であり、この時に一日の最低気温となる。
気温が下がると空気の飽和水蒸気量は低くなるので、夜間は相対的に湿度が高くなる。露点以下となれば水蒸気は凝結して水となる。暖かい季節であればこれは露の形を取り、冬には霜となる。あるいは霧の形を取る場合もある。
また、地表では放射冷却のために空気より冷えやすい。そのため、地表近くの空気の方がより高いところの空気より温度の低下が激しい。そのため地表近くが先に露点に達する。その結果、山頂から見降ろした場合、谷間に一面に雲ができているのが見える場合がある。これを雲海という。なお、自動車などのまわりに早く霜が付いたりするのは、地面よりさらに放射冷却が激しいからである。
なお、晴天により星が見える状態を星空(ほしぞら)という。また、月が出ている状態を月夜(つきよ)といい、月は出ているが霞んでいる状態を朧月夜(おぼろづきよ)という。 気象庁では、混乱や誤解を避けるため、天気予報などで用いる用語を定めている。府県天気予報[注釈 1]の用語では、「夜」は日付が変わる前の18時から24時のみを指している[8]。日界をはさんで「夜」を用いた場合、たとえば21日の明け方に発表する気象情報で「昨夜(から)」を用いたときに、20日の日の出までの夜を指すのか、21日の日の出までの夜を指すのかが不明確になるためである(気象庁は「20日の夜(から)」のように具体的な日付を用いることを勧めている)[9]。17時発表の天気予報での「今夜」は「発表時刻から24時まで」である[9]。 1日を昼夜に二分する場合、「夜」という語は18時から翌日6時までを指して用いる[10][9]。ただし予報用語としては、対象とする時間が長いために単体では用いないことが推奨されている[9]。広義の「夜」は3時間ごとに、「夜のはじめ頃」(18時から21時)、「夜遅く」(21時から24時)、「未明」(0時から3時)、「明け方」(3時から6時)に区分される。
気象庁の予報用語