夜王
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この際は遼介が不問に付したため表沙汰にならずに済み[注 2]、お互い水に流し、後には北斗・翔等ととも福岡から東京に帰る遼介を笑顔で見送っている。後に聖也がスコーピオンを大阪に進出させる時にも同行し、そのままスコーピオン大阪店に留まる。最終回で自分に大阪店を任せ、スコーピオンを辞める聖也を引き留めようとしたが、腹を殴られてしまう。この直後、聖也から「弱いお前は今殺した」と告げられ、後継として信頼されていたことを実感。決意を新たに、スコーピオン大阪店店長として邁進することを誓った。
夏彦(なつひこ)/冬彦(ふゆひこ)
聖也派ホスト。気に食わない新人に絡んで店を辞めさせるように徹底的に追い込む役目を持つ、通称「撃滅(クラッシュ)ツインズ」。狡猾で粗暴な本性を持ち、遼介を潰すために売り掛けを作らせたり、揚句には実力行使に出るが喧嘩慣れしていた遼介に手も足も出なかった。結局は聖也に無断かつ独断で行動していたのを知られていた為、遼介の目の前で制裁を受けてしまった。
源太(げんた)
32歳で脱サラしてホストになったが、「ロミオ」でも一番売り上げも少なく目立たない存在だった。既婚者で、妻も「好きな事をしてもらいたい」と応援している。過去に芸人を目指しお笑い学校に通っていた事も有り、(かなり卑猥な)一発芸を生かして翼派に転向、次第に自分の色を出し始める。翼が店を去ってからは「源太派」を旗揚げするも、未だに集まる者がいない。
陸(りく)
遼介派のホスト。千秋のファンだったが、千秋がロミオに来た時から恋愛感情に変わり、本格的にアタックするも、遼介と千秋の関係を誤解して遼介に敵対心を抱く。その後、枕営業だけで指名客を掴むばかりか、瑠美子の本指名を掴むことにより莫大な売り掛けまで背負うことになる。売り掛けは遼介ら先輩ホストに助けられ返済。この事件を通してホストとして成長し、遼介を一層先輩として尊敬ようになり、大阪ミナミで行われたロミオ二号店・スコーピオン・ヴィクセス三店の売上げ勝負でロミオが勝利した際には、「遼介さんが日本一のホストだ」と我が事のように感激していた。遼介と二人揃って「ウォオオ!!」と叫びながら同時攻撃を行った事もある。
「ロミオ」ミナミ2号店
タクマ
修の大阪時代の後輩で、ロミオ大阪2号店では修の補佐役として幅広い業務を担当している。お調子者だが物事を冷静に見る事ができ、遼介と修の奮闘を裏から支える存在である。
ヒデ/カズ
三枚目のホストコンビ。『ロミオ』2号店の開店に際し集められたホスト達の中で、怠慢な仕事で周囲の顰蹙を買っていた。そこを剣星の工作の標的にされてしまい無実の罪を被ってしまう。自分達の無実を最後まで信じた遼介に感化されて態度を入れ替え、2号店のムードメーカーとして欠かせない存在となる。
琴岡 聖二(ことおか せいじ)
元探偵という経歴を持つ異色のホスト。遼介と修から経歴を買われ、『ロミオ』『スコーピオン』『ヴィクセス』の3店の売上げ勝負を妨害しようとする者達の正体を突き止めるための調査を一任された。腕前は確かで、短期間で一味の行動を調べ上げている。

加納 麗美(かのう れみ)
世界的デザイナーでREMIブランドの創設者。遼介がホストになるきっかけになった人物であり、遼介の初めての指名客だった女性。登場時より末期の
子宮癌に侵され余命三ヶ月であったが病院からは宣告されておらず、看護師達が休憩のお喋りの際に口を滑らせたのを偶然聞いてしまい、自身の命が限られている事を知る。それからは病院を自ら退院し、病気を顧みず仕事に没頭。かつての恋人であった岡崎とも和解し、最後は12月24日のジュリアンとの共同発表会を見届けた後に昏倒、遼介に看取られ笑顔で息を引き取った。彼女の「女性を欺き貪るホストが多いが、貴方は誠心誠意女性に尽くす本当のホストを目指しなさい」という訓戒は遼介の変わらぬポリシーとして根付き、やがて「女性に尽くす接客を行う」ロミオイズムへと昇華していく。遼介にとっては「永遠の恋人」であり、死後も彼を導く存在である。なお、墓は伊豆の河津にある事が、最終回の最後で判明。
麻倉 瞳(あさくら ひとみ)
麗美の古くからの友人で有名な女優。遼介に人脈を与えたり、麗美の死に茫然自失となった彼に「あの世で麗美が泣いている」と叱咤するなどの支援をしている。後に遼介の指名客として常連となる。芸能界でも高額なギャラと影響力で一目を置かれており、遼介の懇願でロミオの特別番組にノーギャラで出演した時はテレビ関係者を驚愕させ、女性客を爆発的に増やした。
美咲(みさき)
ホストクラブを渡り歩き、新人を指名して枕ホストに仕立て上げることを続ける新人狩り。遼介に出会い、改心後は遼介の2番目の指名客で常連となる。本名は鈴木幸子。
麻美(あさみ)
ソープ「夢園」のNo.1ソープ嬢。元は普通のOLだったが、ブランド買いにはまり出来た借金を返すためにソープ嬢になる。ソープという職業にコンプレックスを持っていたが、遼介に出会い救われる。遼介の指名客で常連。後に負傷した霧崎をつきっきりで看病し、霧崎の過去を知り人柄に魅かれ、プロポーズを受け晴れて結ばれた。
エリカ
聖也目当てで「ロミオ」に行き、そこで北斗・夏彦・冬彦の3人に命令されて遼介の指名客となり300万円もの売り掛けを背負わせたが、遼介と関わっていくうちに惹かれて常連客となる。
沙耶(さや)
聖也派の客。夕子に連れられ「ロミオ」に来た六本木のイタリアン「ラ・ピアント」のオーナーでゴルフ場のオーナーでもある。関西最大の暴力団「菱和会」五代目の娘。ラ・ピアントを作ったのも両親が忙しく寂しい食事をおくった少女時代から、家庭的なレストランを作ろうとした事がきっかけであり、本当は家庭的な女性。貞操観念も固く、遊びで男性と寝ることはない。聖也にシンパシーを感じ、勝負に勝たせる事で聖也を手に入れようとしたが、遼介との売り上げ勝負の後で結局は聖也も自分を「道具」としか見ていなかった事に激怒、菱和会の力を使って一時は聖也にオトシマエをつけようとするが、自らの過ちを認め改心した上に聖也に本気で惚れて、彼を追いかけて博多に行く。聖也の身の回りの世話をし、聖也とも相思相愛の仲になり幸せな気分な反面、大阪での対決の際、聖也が勝利したら父親である菱和会五代目が跡目を継がせようとしている事を知り、聖也の母・道代の心情を汲んで苦悩している。
小百合(さゆり)
聖也の実母で、本名は西岡 道代(にしおか みちよ)。福岡有数の組織「九頭竜会」後妻(四代目代行)。夫(聖也の実父)の経営する工場が倒産し、自殺してからは借金返済(5000万)と生活のために幼い聖也を祖母に預けてホステスとして働き、客であった福岡九頭竜会の西岡会長と相思相愛になり後妻となる。西岡会長は聖也も引き取りたかったが、聖也には堅気になってほしいという「母」の願いで聖也の戸籍を祖母に移し、祖母と一緒に生活させた。しかし運悪くその後勃発した「九州大抗争」にて長い間聖也に合う事すらできなく、その間に祖母は聖也が10歳の時に死亡し聖也は施設に預けられ、中学卒業後に施設を飛び出してからの消息が分からなかった(このことは後の和解まで聖也のトラウマとなっていた)。遼介と聖也の売り上げ勝負の際、息子である聖也を負けさせ(辞めさせ)自分のところに戻ってこさせたいが為に、本性を隠した上で遼介の指名客となる。売り上げ勝負後は、怒り狂った沙耶と菱和会5代目から身を挺して聖也を取り戻し、聖也とも和解し共に福岡へ帰った。尚、西岡会長は癌で先が短く、道代はこれを機に極道の世界からは身を引いて聖也と一緒に飲食店や水商売の経営に専念しようと考えているようである。
ミズキ
一部上場企業の秘書でロミオの常連客だったが、スナイパーのレイにハマって、ソープに沈められてしまった。
白井 のぶ代(しらい のぶよ)
「エアライズプロダクション」の社長夫人。瑠美子や瑠璃子という偽名を使ってホストクラブで初回だけ大金を使い、その後はツケを作り逃げる悪女。ロミオでは雅樹・薫・陸の3人を仮指名とし、その後一人に絞ると言い、初日に200万円使い3人に本指名を餌に弄んだあげく、初日以降の支払いは全てツケとして、陸を本指名にして売り掛けを背負わせる。遼介と夫に一喝された後は改心し、ツケを踏み倒した全ての店を回って謝罪とツケの清算をした。
美憂(みゆう)
大阪キタ(大阪北新地の通称)でNO1の人気と美貌を誇るホステス。客からは人気だが激しい気性の為、チンピラ達から絡まれ危険な目にあうこともしばしば。『ロミオ』ミナミ2号店の出店の為大阪を訪れた遼介と出逢い、彼に急速に惹かれていく。遼介のライバルである『ヴィクセス』の柳直夜は実兄で、幼い頃から兄思い妹思いの兄妹だった。母親の再婚相手で慕っていた義父を直夜が殺害してからは一転、自分の人生を滅茶苦茶にした敵として兄を憎むようになるが、実は義父はギャンブルの借金のカタに自分をヤクザに売り飛ばそうとしていた最低の人間で、自分を守るため直夜が義父を殺したのが真相だった。遼介から(実際は数馬が遼介に教えた)真実を知らされ、大阪撤退を賭けた両店の売上げ勝負で、恩人の兄と愛する男のどちらに味方するかの二者択一を迫られ人知れず苦悩する。親友である星羅(セーラ)を始め、キタでもトップクラスのホステス達と交友関係が深く、決戦当日に彼女らを電話一本で招集した。
その他のホストクラブ関係者
赤城 達也(あかぎ たつや)
ホストクラブ「ブルーナイト」のNo.1、「歌舞伎町四天王」の一人。協調タイプの落ち着いた性格で、4人のリーダー格。遼介のことを苦々しく思っていたが、その実力を認めてからは中立的な立場をとり、一時は聖也が去った後の空席に遼介を迎えたいと申し出た。歌舞伎町の浄化を錦の御旗に「歌舞伎町ホスト最高評議会」を創設して裏からホスト業界を自分たち四天王の支配下に置こうと画策するが、「談合が横行し公正な競争が失われ業界が衰退する」のを懸念した遼介の反抗にあい、さらに一ノ瀬の裏切りにより計画は頓挫。遼介の提唱した「歌舞伎町労働組合」にその役割を奪われることになる。遼介の躍進による『ロミオ』の人気一極集中で沢村ともども以前の精彩は失ったが、ミナミでのロミオ・スコーピオン・ヴィクセスの三店の勝負には聖也の活躍に駆けつけ売上げに貢献、依然業界内での強い存在感を見せつけた。
沢村 慎吾(さわむら しんご)
ホストクラブ「ダンディクラブ」のNo.1、「歌舞伎町四天王」の一人。聖也とは親友の間柄だが、遼介に対しては敵愾心を燃やしている。気性の荒い男だが、後輩ホストのことを心配する一面もある。後に一ノ瀬の本性を知った際に、遼介に対する考えを改めた。とはいえ、赤城とともに聖也の助太刀にミナミに駆けつけた際に「遼介はホストとしては優秀だが、店長などの管理職には向いていない」と断言している。
一ノ瀬 優(いちのせ ゆう)
ホストクラブ「ドンファン」のNo.1、「歌舞伎町四天王」の一人。聖也・赤城・沢村とは古くからのつきあいだが、他の3人を差し置いて自分がホスト界の頂点に立とうと目論む野心家であり、目的のためなら手段を選ばない危険な男。赤城・沢村の提唱する「歌舞伎町ホスト最高評議会」に、裏から覚醒剤によって支配した部下を送り込むことで、野望を実現しようと企てる。後に遼介のみならず沢村も自分の計画に邪魔だと思うようになり、2人を罠にはめようとするが桃に阻止される。「覚醒剤の力で精神的弱者を支配する自分こそ勝利者」だと嘯いていたが、遼介に「覚醒剤の力がなければ誰一人動かせないお前が最も薬に溺れている」と脆さを看破される。最後は遼介と沢村の鉄拳制裁を受け、霧崎に逮捕されたが、一ノ瀬自身は利用されていた立場に過ぎなかった。
北村 美紀(きたむら みき)
ホストクラブ「エロティカ」のオーナー。学生時代から全国にエステのチェーン店を展開させる実業家で、神大寺の支援により芸能界から若手のアイドルを中心にホストとして雇い、エステや料理まで一流にするなど新しいタイプのホストクラブを開店した。裏では神大寺に多額の借金をして愛人関係を結ばされていた。遼介と桃の協力で借金を返済した後はエロティカを閉店した後、アメリカにいる旧友からの誘いを受け、桃から借りた3億を元手に「旧友と共に一からやり直す」と告げ、南谷を伴ってアメリカへ旅立った。
南谷(みなみたに)
「エロティカ」の店長。北村に好意を寄せる。「エロティカ」閉店後は「補佐」という理由で北村と共にアメリカへ渡る。
天海 零(あまみ れい)
ホストクラブ「スナイパー」のホスト。通称「
女衒(ぜげん)のレイ」として知られる、指名客をソープに売り飛ばす卑劣なホスト。以前は才能あるピアニストとして恭子と共にドイツでピアノを学んでいて、当時の恭子の恋人だった。その才能に嫉妬した恭子が自分の身体を使って行った策略によってプロデビューの道を断たれた上に、酒場で絡まれた際に左手に怪我を負って、医師から「命があっただけでも奇跡と言うべきだ」と左腕がもうまともに動かせないという無情の宣告でピアニスト生命を絶たれてしまう(この怪我によって左腕の主要な腱を切られてしまっていた。左腕をまともに動かせないのはそのため)。その後、恭子と師匠バラックの浮気現場を目撃してしまった事で全ての真相を知り、女性に対する不信と憎悪が一気に爆発、後の女衒のレイとなる。遼介と恭子の働きにより改心するが、過去に売り飛ばしたソープ嬢たちに告訴されて逮捕される。この時恭子から「よりを戻さないか」と言われたが、恭子の将来を考え、「謝罪するくらいならピアノを続けろ」と悪態をつく形で蹴った。拘留中、遼介と面会した際に刑期を終えた後のことを問われ「田舎の実家に帰って家業でも継ぐさ」と告げる。また、「何があっても、どんなことがあっても、自分を見失うな。見失うと俺のようになる」と忠告した。本名は佐伯 零(さえき れい)。
大阪ミナミのホストクラブ関係者
柳 直夜(やなぎ なおや)
大阪の歓楽街ミナミでトップのホストクラブ『ヴィクセス』のNo.1ホスト。日本一のホストを決定する『H-1』グランプリで、遼介・聖也が不出場とはいえグランプリを獲得するほどの実力を誇り、ミナミの『ロミオ2号店』を率いることになった遼介の新たな強敵となる。「ホストに型などない」が信条で、洗練されない強引なオラオラ営業は批判も多いが、東京のホストとは全く違う野性味が多くの女性客を惹きつけ、遼介からも「聖也に匹敵する器がある」と認めている。表面上の明朗快活さとは裏腹に、愛妹・美憂を守るため、彼女の前では善人を演じていた義父を殺してしまい、真相を告げられず妹から深い憎しみを受け続けていることに苦しんでいる。聖也の『スコーピオン』・遼介の『ロミオ』との生き残りを賭けた売上げ勝負を前にこの過去を暴露され、世間からの猛烈な攻撃に晒されホスト生命を脅かされるが、遼介の激励と、とある少女を身を挺して虐待から救ったことで親殺しのイメージが払拭され人気が復活。三つ巴の総力戦に挑む。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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